自分を見失わない就職活動を
佐藤 太郎さん(経済学部4回生)
立命館大学ラグビー部に所属。2011年4月より、住友商事株式会社に勤務予定。
3 回生までは、大学卒業後も実業団に入り、ラグビーの選手になろうと思っていました。しかし、怪我をしてしまったため、泣く泣く選手になる事を断念し、3回生の2月頃から就職活動を始めました。最後のシーズンとなる4回生には怪我を治して、選手として復帰したいと思っていたので、先輩に話を聞きにいったり、企業にエントリーする前に、自分で候補や分野を絞ってから、計画的に進めようと思っていました。
就職活動をすすめていく中で、エントリーしていた会社がいくつか不採用になり、残りが少なくなった時には焦りましたが、「とりあえず、すべて不採用になってから考えよう。その時はその時だ」と思っていましたね。ラグビー部の練習もあったため、週5~6日の練習に参加し、説明会や面接に行ったりと、大変でした。どうしても都合がつかなかった時だけ、練習を休ませてもらったりしていましたね。その結果、4回生の春には、4月から働く企業に内定をいただくことができました。待遇面だけで選んだわけではなく、「鉄」という幅広く世の中で役立つものに、自分自身が関わっていると思える事で、就職してからも頑張れるのではないかと思っています。
就職活動では、マナーなど、基本的な知識は必要ですが、マニュアル本のマネをすると、みんな一緒になってしまいます。周りの状況にとらわれず、自分を追い込むとネガティブになってしまいますし、リラックスして活動する事が大切ですね。
またじっくり1人で考える事も大切ですが、「人が聞いて、どう思うか」という意見を聞くのも必要です。例えば、自己アピール一つにしても、「自分をよく見せよう」と取り繕っていても、自分をよく知っている人、自分よりも人生を生きている人が話を聞いて、違和感を感じるなら、それは面接の時に必ず人事の方にも見抜かれてしまうからです。僕の場合は4年間、ずっと一緒にいるラグビーの仲間たちに話を聞いてもらっていました。そういう事も就職活動には必要だと思いますね。
1、2回生のみなさんは、まだ就職活動のイメージがわかない人もいると思いますが、何でもいいから、「本気で〇〇すること」に挑戦してもらいたいですね。僕の場合はそれがラグビーでした。本気でやっていたから、それは今も自信を持っていえます。3回生を中心に、就職活動をしているみなさんは、今、苦しいと思いますが、これが耐えられないと、就職してからの仕事も耐えられないと思います。どのタイミングかはわかりませんが、「やってよかった」と思える時が、きっときます。そう思えるまで、自分の足を使って必死にやったらいいと思います。でも、意外と大丈夫ですし、あんまり就職活動にプレッシャーを感じすぎないようにして下さいね。
僕自身、仕事の上で「こうありたい。こうなりたい。」という思いは、今は、まだありませんが、30歳、40歳になっても、嫌々ではなく、楽しんで仕事をしていたいですね。また、仕事以外のことにも「やりたい事がある」人になっていたいと思います。