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289 -  スリランカと日本をつなぐ架け橋になりたい

スリランカと日本をつなぐ架け橋になりたい

香山侑美さん(産業社会学部2回生)
Happy Factory 代表
「みてみて~!」で届ける国際エール 企画



  • No.289
  • 2011年8月26日更新
「日本のみんなに元気になって欲しい!」と日本の復興を祈ってスリランカの子どもたちから寄せられた絵とメッセージ。
この国境を越えたエールをもっと多くの人たちに知ってもらいたいと思い、現在、立命館大学国際平和ミュージアムで展示を行っています。

      

スリランカは、2004年に起きたインドネシアのスマトラ島沖地震の影響で大津波に襲われました。
東日本大震災直後、スリランカの人たちと交流があった私のもとには日本のことを心配するメールがたくさん寄せられました。
そこで、この思いを形にできないかと考え、「絵で被災地にエールを送りませんか」と呼びかけました。絵は言葉も年齢も問わず、必ず復興できるという想いを届けることができるからです。
すると、当時の大津波で家族や自宅を失った子どもたちが、日本から支援物資として届けられたクレヨンを使って、津波が襲う様子や復興の過程、日本人とスリランカ人が手を取り合う姿や美しい自然を描いた色鮮やかな絵とメッセージを届けてくれました。その数は60枚にものぼりました。中には当時を思い出し、涙を流しながら描いてくれた子どももいたと聞いています。それでも日本にエールを送りたいと、温かい思いを絵にのせて送ってくれたのです。
 
   

絵は、立命館大学の学生が作る緊急災害ボランティア団体「らくだ」のみなさんによって福島県と宮城県の避難所2ヶ所に届けられました。「遠いところから応援してもらってありがたい」「明るくてとてもきれいな絵だね」「スリランカも大変だったでしょう・・・私たちも頑張らなければ」と、多くの人が足をとめて絵を見てくださったそうです。

     

私がスリランカと関わりを持ったのは、他界した叔母が「苦しんでいる子どもたちを笑顔にしたい」と、スリランカにメディカルセンターを設立したことがきっかけでした。
最初にスリランカを訪れたのは2006年、スマトラ島沖地震による大津波被害に苦しむ中、テロが起こった直後でした。国は荒れ果て、死者の冥福を祈る白旗が町中になびき、病院には一つのベッドを3人で共有するほど人が溢れていました。当時中学生だった私は、言葉で表すことができないほどの衝撃を受けました。
その一方で、人々は温かく、笑顔が輝いていました。特に子どもたちの目の美しさや純粋さに心を奪われ、この笑顔を守りたい!そしてここにいる人たちのことを知って欲しい!と思うようになり、交流が広がっていきました。
これまでに、絵本「えがおの工場」を作成。知人に依頼してスリランカの言葉「シンハラ語」に翻訳してもらい、スリランカの子どもたちに届けるなどの活動、現地の僧侶の方や大使館の方たちとの交流を行ってきました。2011年3月には、日本とスリランカの子どもたちの交流を目指し、学生団体「Happy Factory」を設立しました。

     

後期には、震災復興に関する企画研究の授業で、私の夢だったプロジェクトを実行します。
これは、スリランカの子どもたちと日本の子どもたちがそれぞれ絵本を手作りし、その絵本の交換を通して国際交流・文化交流を行うというもの。
今回、震災の被害にあった東北の子どもたちにも参加してもらえればと考えています。

     

今回の展示を通して、国境を越えて応援してくれている人がいることをたくさんの人に伝えられたらと思っています。そして、気に入った絵があれば写真に撮り、「みてみて~!」と、ブログやメールで発信してもらいたいです。子どもたちの絵をきっかけとして、世界が一つになり、被災地にエールを送っていければと考えています。
私はスリランカの人の豊かさ、自然の美しさ、子どもたちの素直さや笑顔が大好きです。今後も日本とスリランカの交流を広げていく活動を楽しみながら続けていきたいと思っています。

「みてみて~!」で届ける国際エール
場所:立命館大学国際平和ミュージアム 2階ロビー
展示期間: ~8月31日(水)まで


■立命館大学国際平和ミュージアムHP

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