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303 -  アオバナとケーキで、みんなに愛される存在に。

アオバナとケーキで、みんなに愛される存在に。

学生起業団体 E-LOHA代表 平口千愛さん(経営学部3回生) 写真:右
お菓子サークルSWEET BOYS代表 高栄晶子さん(経済学部2回生) 写真:左

地元企業と産学間連携で、「青花スフレチーズケーキ」を開発!

  • No.303
  • 2011年10月4日更新
(高栄さん)
私が入学した2010年の春、草津市の花「アオバナ」を取り扱っておられる青花食研さんから、「学生と何か連携で商品を生み出せないだろうか?」とBKCインキュベータとSWEET BOYS前代表に提案があり、この取り組みはスタートしました。

私たちはまず「アオバナのことを知ろう」と、地元の農家の方に田植えを通して、「アオバナ」の事を教えていただき、その年の7月にはBKCで、「あおばなスイーツレシピ発表会(※1)」を行いました。そこで優勝したのが、SWEET BOYSメンバーの杉村智美さん(経済学部4回生)が製作されたアオバナを使ったベイクドチーズケーキだったんです。

コンテスト後は、商品実現化に向けて、BKCインキュベータの方と、チーズケーキの製造・発注を引き受けて下さる企業を、県内を中心に探しました。最終的には滋賀県の野洲市にある菓志工房「うすなが」の方に製造をお願いすることになり、打ち合わせを通して、具体的に話を進めていく事になりました。

(平口さん)
「この商品のパッケージデザインをお願いできませんか?」。
今年の4月、SWEET BOYS代表の高榮さんに誘われて、私たちは、青花チーズケーキのパッケージデザインの製作に関わりはじめました。

私たちの団体は、いつも「依頼者の想いをカタチにしたい」という思いを持ちながら、日々活動を行っています。今回もデザインを考える時に、依頼者の想いである「アオバナをさまざまな人に知ってもらう」ことと、「大学生が手にとってもらいやすいデザインである」という2つのポイントを押さえながら、チームでデザインを作成していきました。いくつかのデザイン案の中から、最終的には2種類が選ばれ、先輩である中村圭佑さん(経済学部4回生)を中心に、デザイン案をまとめていきました。

(高栄さん)
甘いチーズケーキと、独特なアオバナの苦味。対照的なもの同士を、どう組み合わせたら、おいしいお菓子に仕上げられるのか、私たちもすごく悩みました。

アオバナの粉末をチーズに混ぜて焼いてみたり、分量を変えてみたり・・。メンバー同士で味見をしたり、大学、企業、生協の方にも、打ち合わせやプレゼンを何度も行いました。味と同時に、原価計算など基本的な部分も忘れてはいけません。

最終的に、「アオバナ」の粉末は、スポンジに混ぜると少量でもきれいに発色できることがわかり、生地も、うすながさんから提案のあった「スフレタイプ」のものになりました。その後、5月19日(木)にBKCユニオンスクエアコンビニ1階で、正式販売に向けた1日限定のテスト販売を行いました。

当日、私たち2つの団体と、青花食研の方、うすながのオーナーさんも販売に参加をして下さいましたが、「売れるのかな?」という不安とは裏腹に予定数を約2時間で完売。大幅に追加販売をするぐらいの売れ行きでした。ビックリしたのと同時に、とてもうれしかったですね。

(平口さん)
テスト販売でいただいた反応や意見を参考にしながら、その後も改良を加え
今年の7月25日(月)には正式販売を迎えました。
企業と産学間連携で作った立命館グッズは、今回が初めて。
私たちはケーキ製作に関わったわけではありませんが、外のパッケージは消費者の目に留まるものですし、団体として関わる事ができて、本当によかったと思います。

でも、関わっている間は、けっして楽しいことばかりではありませんでした。
デザインは個々で考えますが、そこから提案に向けて、E-LOHAの中で1つか2つにデザインを絞ります。当然ながら、デザインが選ばれたメンバーもいれば、選ばれないメンバーもいるわけですよね。時間を費やしたからといって、その努力が全て報われるというわけではありません。

私たちが考える「デザイン」とは、依頼者から汲み取った思いと、自分の思いをぶつけて作りあげていくもの。常にこだわりを捨てて、デザインと取り組むようにしていますが、イチからアイデアを生み出す苦しさ、でも報われなかった時の歯がゆさに葛藤する時もあります。

(高栄さん)
今回、私たちが普段作っている身近なお菓子が、商品になる過程を見られて、私自身、とても勉強になりました。商品として作り上げていく以上、自分たちの満足や、意見を通すだけでは駄目だということがわかりましたし、最初は甘えさせてもらっていた部分もありましたが、それも駄目だと途中から意識が変わりましたね。
「学生らしさ」を残しながら、最後まで仕上げるにはどうすればいいのか、自分たちで考えるいいきっかけになりました。自分たちの提案したお菓子が販売されること、草津の花「アオバナ」が違う角度から知ってもらえるきっかけになれたこと、地域のお役に立てることに、喜びとやりがいを感じています。

(平口さん)
私は、「自分たちがいい」と思うものと、「消費者の方や企業の方がいい」と思うものに、意識の違いがあると感じています。学生だからと任せてもらえる半面、学生だからという理由で、物事を中途半端にすることはできません。

企業の方は、利益を発生させなければいけないので、そのための私たちの甘えは許されないと思います。これからも信頼して頼んで下さった企業の方に対し、デザインやマーケティングなど、求めているレベル以上のものを出せるように、私たち学生自身も、常に変化をしていきたいと思います。

―お2人に、青花スフレチーズケーキの
「ここがイチオシ!」だと思う部分を教えていただきました!


(高栄さん)
「チーズ」と「アオバナ」をあわせて、幅広い年代の方に受け入れてもらえるお菓子になりました。私たちの中で、「チーズケーキ」以外のお菓子は考えてなかったですね。
それが、大きなこだわりでしょうか(笑)

私の中で「おいしい」は、大切な言葉。
これからもお菓子を通して、みなさんにその言葉をたくさん届けていきたいと思います。

(平口さん)
完成したパッケージデザインは、アオバナの花弁をモチーフにしたロゴマークを載せ、中のスフレがよく見えるにしたシンプルなものです。中身だけではなく、デザインにも、ぜひ注目をしてもらいたいです。

まわりの友達にも「青花スフレチーズケーキ」の事を知ってほしくて、ついついツイッターで宣伝をしてしまいますね。

(※1)【2010年に行われた「青花スイーツレシピ発表会」の記事はこちら↓】
https://www.ritsumei.ac.jp/rs/category/r_na_hito/100826.html/




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