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404 -  「紙飛行機で世界にはばたけ!」

「紙飛行機で世界にはばたけ!」

渡辺一裕さん(理工学部2回生)

「Red Bull Paper Wings Japan Final 2012」で初優勝!
「Red Bull Paper Wings World Finals 2012(世界大会)」4位入賞!

  • No.404
  • 2012年6月15日更新
「Red Bull Paper Wings」(レッドブル・ペーパーウィングス)とは、主に大学生と専門学校生を対象とした紙飛行機のイベントで、「最も遠く、最も長く、そして最もクリエイティブ」をモットーに、紙飛行機のパフォーマンスを競う大会です。3年ぶりに開催された今回は、世界83か国で予選が行われ、計634回の予選飛行、3万7125名ものパイロットが参加し、腕を競い合いました。

僕が通っていた中学校では、紙飛行機を飛ばす行事があり、わりと良い記録を出していたんです。それ以降、紙飛行機に熱中していたわけでもないのですが、偶然この大会のことを知った時、ふと中学時代の思い出が頭をよぎり、参加することにしました。また、3年前の大会記録を知り、「その記録なら、もしかしたら破れるかもしれない」という自信がそのときすでに芽生えていました。

大会では、「最長飛行距離」「最長飛行時間」「曲技飛行」の3部門があり、私は「最長飛行距離」の部門で勝負をすることにしました。
この部門では、会場で支給される公式のA4用紙のみを使い、その場で作成した紙飛行機でスタート地点からの飛行距離を競います。みなさんが知っている紙飛行機と、形や折り方は基本的に一緒ですね。

立命館大学で行われた予選大会では、飛行機を会場の屋根に当ててしまい、すぐに失格となってしまいました。不甲斐ない結果では諦めきれなかったので、東京での予選を受けるべく、栃木の実家に帰ることにしました。
実家では、紙飛行機の持ち手の部分を工夫したり、投げ方を研究したりと、どうしたらより遠くへ飛ばせるかの試行錯誤を繰り返し、予選に向けてのアップを入念にしました。そのかいあってか、予選は難なく通過することができ、日本代表決定戦「Red Bull Paper Wings Japan Final」に出場することになりました。

            
                  日本大会の様子

この大会は、羽田空港に現存する日本最古と言われる格納庫T-101ハンガーが会場となっていて、そこには全国から集まった猛者たちがひしめきあっていました。不安はありましたが、前回大会の「曲技飛行」部門で世界チャンピオンになられた岸浦武繁さんにお会いし、紙飛行機の折り方や大会における心構えなど、貴重なアドバイスをいただけたので、リラックスした状態で本番に臨めました。

本番では、計2回の投擲中、2投目に出した40メートルの記録で、9人のライバルたちの記録を上回って優勝!世界大会への切符を掴むことができました。その場では、実感が湧かなかったのですが、この模様をニュースで見ていた友人たちから祝福のメッセージをもらって初めて、優勝の嬉しさを噛みしめることができましたね。

世界大会「Red Bull Paper Wings World Finals 2012」は、ザルツブルク(オーストリア)の「Hanger7」という全面ガラス張りの近代的な建物の中で行われ、世界83か国の代表選手が一同に集結しました。まず、現地では慣れない海外にいるという心細さと、外国の人たちとの体格の差にプレッシャーを感じていましたが、「日の丸」のリストバンドを手渡されたときに、「日本代表としての責任を背負っているんだし、絶対に負けたくない」という強い気持ちと覚悟が生まれました。
  



最終決戦である「スーパーファイナル」に進むためには、予選で10位以内に入ることが条件。これに出場することを目標としてここまで頑張ってきたので、予選では余計なことは考えず、ただ「飛んでいけー!!」の一心で、紙飛行機を飛ばしました。結果は5位。スーパーファイナルの出場権を獲得することができました。


             



スーパーファイナルの一投目は、投擲後に体勢を崩して手をついてしまい、ファールの判定。気持ちを切り替えて挑んだ、最後の投擲では、43メートルという記録を残すことができました。
最終順位は世界で4位となり、惜しくも表彰台に立つことは叶いませんでした。1投目は距離だけみれば、51メートルで、優勝した選手の記録(50.37メートル)を上回っていたので、ファールになったことが、本当に悔しく、少し納得できていない面があります。

この大会を通して、紙飛行機の面白さを再確認できたのはもちろんのこと、海外を舞台に活躍したり、国際交流を楽しんだりするためには、英語を話す力が必要だと痛感しました。
       
次回の大会までには、その間に海外の方とジョークを話せるくらいの英語力を身につけて、今度は『世界一』を目指したいですね。
みなさんも、自分が得意としている分野で「一番になろう!」という強い気持ちを持って、限られた時間を精一杯、楽しんでほしいなと思います。



◆立命館大学イベント&スポーツ
https://www.ritsumei.ac.jp/event-sports/event/pickup-details.html/?param=383/

◆Red Bull公式ホームページ(大会の模様を紹介しています)
http://www.redbullpaperwings.com/ja/news/red-bull-paper-wings-2012-japan

  • 取材・文
  • 取材・文/犬塚直希(経済学部6回生)

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