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438 -  京都の美術の行く末を描いて

京都の美術の行く末を描いて

森 裕さん(法学部3回生)
美術研究部・総務
京都九大学合同美術展覧会役員 立命館大学代表

  • No.438
  • 2012年9月12日更新
9月11日(火)から開催される「京都九大学合同美術展覧会」に美術研究部から僕を含めて28名の部員が参加します。この展覧会は京都にある大学のうち、9つの大学の学生が集まって合同で開く、大規模な美術展覧会です。作品は絵画や服飾作品の他、イラストや立体作品など約150点の作品を展示します。作品には縛りを設けず、美大生ではない一般の大学生ならではの自由な発想で作品を制作しています。また、ポストカードやシュシュなど多様なグッズ販売も行います。作品レベルは高く、作品を買いに来られるお客さんの他、若い芽を探してデザイン事務所の方も来場されるほどです。

   
  
この展覧会は今年で3回目の開催になりますが、実は、20年ほど前にも同じような複数の大学が集う合同展覧会が開催されていました。社会の大きな変化によって美術が衰退し、約10年前に立ち消えになってしまったのです。しかし、3年前、佛教大学の学生の発案で復活し、現在に至ります。ようやく復活した展覧会ですが、前年の主催校から引継ぎがうまくいかず、今年の開催が危ぶまれた時期もありました。そこで、他大学のみなさんとも話し合い、京都の美術部が縮小傾向にある今、美術部員を守るために、「展覧会は無くしちゃいけない!」「拡大していかなくては!」と運営方針を模索し、より大きな展覧会を開催できるようにしようと来年度より各大学から役員を輩出し、運営団体を発足することを決定しました。

近年、イラストが流行り、漫画研究部やイラスト部が増え、美術部の中でも作品の区別がつかなくなっています。僕たち美術研究部はそれらを否定することなく、現代的な「美術」や伝統的な「美術」など、さまざまな美術としての価値を認めていくことを目指しています。今回のような多様な価値観が混在する展覧会は、普段自分たちだけの環境で凝り固まっている美術に対する姿勢に新しい風を送り込むことができるのと同時に、作品のクオリティーや部員の創作意欲の向上にもつながります。他大学との交流も活発になり、合同展の繋がりから他大学を招いてのデッサン会を主催したこともありました。この合同展に参加したことは、部にとって大きな刺激になっていると実感しています。また、個人的に、合同展に参加することは、立命館大学美術研究部を背負っていると考えています。それは、出品する他の部員も同じように感じているのではないかと思います。その緊張感が増すことで、作品に対する姿勢も変化し、自然と作品の完成度もあがっていると感じています。

     

僕は、大学に入学して、初めて美術部に入部しました。入部して初めて絵を描く学生もいれば、経験豊かで優秀な部員も多くいます。部内の技術や経験値はさまざまです。
そこで、部内の技術レベルを上げるために、みんなで勉強する場を設けています。例えば、油絵を経験した事がない学生を対象に、油絵の基本的な知識や技術を学ぶ油絵体験会などです。油絵体験会の講師は、初心者です。講師を「やりたい!」という学生に、油絵について調べて、企画書を提出してもらいます。講師も学ぶ部員も初心者なので、「俺もわからないから、一緒に勉強していこうよ!」というスタイルですね(笑)
技術や知識はやはり部内で継承していかないと失われていくので、油絵の他、立体作品の体験会なども続々と行う予定です。こうした、体験会や展覧会で刺激を受けて、自分たちの技術を高めていきたいですね。そして、立命館大学という恵まれた環境の中で、やりたいことにどんどん挑戦していきたいです。スポーツや研究といった明確な目標がある活動に対し、美術は、部としての目的がよく見えません。部をどういう方向にむけて運営していくのかが、今の僕の課題ですね。

美術部や合同展に携わって、自分自身が京都の美術の行く末を、少しは握っているのではないかと感じています。だからこそ、美術研究部も合同展も責任を持ってより良いものに育てていきたいです。そして、後輩たちに少しでも指針を残していけたらと思っています。

  

京都九大学合同美術展示会~京彩~
開催日:9月11日(火)~13日(木)
時間:10:00~17:00(最終日は16:00まで)
場所:みやこめっせ(京都市勧業館)
http://goudouten.iinaa.net/about.html


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