独学でスキルアップ!実践的な英語学習とは?
河本倫明さん(情報理工学部4回生)
囲碁研究部での中国遠征をきっかけに、独学で英語を学ぶことに奮闘する!
私は囲碁研究部に所属しています。2回生の時の中国遠征で、中国人選手と対局を行った後、対局の振り返りを一緒に行うことになりました。その時、英語で会話をしたのですが、それなりに話されていた中国の方と違い、私は聞き取るのに精いっぱいで圧倒されるばかり。結果として、伝えたかったことの半分も伝えることができず、悔しい思いをしました。英語が上達すればもっと深くコミュニケーションがとれるはずですし、囲碁研究部では年に一度、試合等で海外の学生と関わる機会があり、英語が苦手なことに対する危機感もありました。そこで、帰国後すぐに勉強を始めることにしました。
まずはTOEICのスコアをあげるために大学のCLAの「TOEIC講座」を受講しました。そこで出会った講師の方から、「ニュースで英会話」という無料視聴でき、学べる映像教材を教えていただき、独学で勉強を始めることにしました。上達するには、毎日シャドーイングを行い、「習慣づけること」が大切だと何度も言われたため、学校に行く前に少しだけ早く起きて、毎朝20~30分程度、シャドーイングを続けるようにしました。今では、生活習慣の一部にしています。
TOEICのスコアを伸ばすことは、あくまで英語学習の1ステップだと私は考えています。たしかにスコアアップは重要ですが、それだけを目標にしてしまうと、そのスコアを達成した時に目標を見失い、成長が止まってしまう可能性もあると思うからです。
私が常に心がけていたのは、実際に英語を使う場面を想定することです。
たとえば、私は海外旅行に興味があるので、英語を使った事務的手続きやチケットの予約といった簡単なことができるようになるには、どうしたらよいのかを常に意識しながら、取り組んでいました。また就職予定の企業が、今後、海外進出した場合、自分の英語力がどのような場面で活かせるのかを想定しながら勉強しています。目先のことではなく、先を見据えて、日々こつこつと取り組んでいくことで、目標を見失わずにモチベーションを維持できていると思います。
また、独学で英語を勉強し始めた当初は、実践する相手がいない事に対する悩みもありました。でも、自分から実践する場面を作りだすことで克服していきました。翌年には、夏休みを利用してアメリカのシアトルに1ヶ月間、語学研修にいきました。現地での対話を通し、中国遠征に行ったときに比べて英語力が伸びたことを実感しましたが、まだまだぎこちないですね。日常会話は上達しても、プレゼンテーションや質疑応答の返答につまってしまうこともありました。この反省を活かして、帰国してからは語彙力の強化に励みました。研究室に配属されてからは年に1度、研究実験のために、海外の大学を訪問する機会もあります。今年は台湾に行き、現地の学生とやりとりする機会があり、率先して英語を使い、コミュニケーションをとることができました。日本にいる時も、研究室にいる留学生の協力のもと、英会話の練習をすることもあります。また、外国語コミュニケーションルームを訪れて、ネイティブの先生とディスカッションをしたこともありました。
~研究室 風景~
いつか海外旅行先で、英語を使ったスムーズなコミュニケーションをすることが目標です。また就職先の企業が海外展開したときに、その先駆けの一人となれるように努力を続けていきたいです。私は英語を話せるようになったことで、自分の世界が大きく広がったと感じています。勉強を始めた頃は英語がすごく嫌でした。でも海外の友達も増え、自分と密度の濃いコミュニケーションをとれる相手が世界中にいることは、はじめなければ得られなかったことだと思います。世界の人とつながることができるツールとして、英語をおすすめしたいですね。
- 取材・文
- 樋川貴之(情報理工学部2回生)