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493 -  留学とサークル再建に挑む!

留学とサークル再建に挑む!

吉川綾乃さん(産業社会学部2回生)写真研究会 2012年度会長
サークルを立て直しながら英語学習に励み、留学の夢を掴む

  • No.493
  • 2013年2月13日更新
私は、大学に入学する以前から長期留学の夢を持っていました。それは、イギリスの音楽や音楽シーンに興味があり、イギリスという国に憧れていたからです。その夢を叶えるために、留学制度が整っている立命館大学を目指し、入学しました。産業社会学部では、メディアについて学んでいることから、イギリスの音楽メディアや、コンサートを企画するコンサートプロモーターへの関心がさらに強まりました。

写真を撮ることが趣味なので、大学ではモノクロ写真に挑戦したいと思い、写真研究会に入部しました。個性豊かなメンバーとともに、創造性や芸術センスを刺激しあいながら楽しく活動していました。
幹部交代の時期になり、私はサークルのみんなから、会長に推薦されました。当時は、「やってみようかな」という気持ちもありましたが「私には留学の夢がある・・・会長を引き受けてしまったら、英語の勉強ができなくなる・・・」と考えていました。「長期留学を考えている」ということをみんなに伝えると、私の留学の夢を実現するために、就任時期を変更してはどうかと言ってくれたので、私は会長を引き受けることにしました。

会長に就任したころ、サークル内ではさまざまな問題が生じていました。メンバーの意識が低下し緊張感のない状態が続いていたり、両キャンパスのメンバーがすれ違い分裂の危機にも直面していたので、まずはサークル内の立て直しに取り掛かりました。堅苦しい形式ではなく、同じ「写真」に興味をもっている仲間が楽しめるように、お気に入りの写真集を持ち寄って紹介するようなミーティングを行いました。積極的に参加し、サークルを楽しめるような居心地の良い場所、自由な表現ができる場所にしたいと思い、活動を引っ張るように努めました。

また、2012年12月に開催された韓国の慶熙(キョンヒ)大学校写真部との交流会は、私たちがさらに団結するきっかけとなったのです。現地の学生の積極的な姿は、私たちに足りないものを教えてくれました。「私たちもまとまらなきゃいけない!」という思いが芽生えました。言語の異なる人とも一つの写真で共感し合えるという「写真」の魅力を再確認することもできたと思います。サークル全体の雰囲気も良くなり、分裂の危機を乗り越えることができました。
 
 
 
しかし、活動が活発になるにつれ、留学するための英語の勉強をする時間が少なくなっていきました。一回生の時は、留学の条件である英語のスコアを満たすことができなかったのです。両キャンパスの移動を伴う活動は、時間の拘束や体力への負担があったので、私は留学を諦めようと考えました。けれども、何度考えても、どうしても諦めることができませんでした。どちらを選ぼうか・・・。「どっちも選びたい!どっちも頑張りたい!」「ここで諦めたら、立命館大学に来た意味がない!」と思い、私はもう一度留学に挑戦することを決心しました。

 両立できるように、スケジュール管理を徹底し、勉強と活動の時間を割り切って集中するように意識しました結果、英語のスコアを伸ばすことができ、1月からイギリス・シフィールド大学への長期留学が決まりました。サークルのみんなは、私の夢を理解しながら、支えてくれました。英語や写真だけではなく、みんなのことが好きだから、どちらも頑張ることができたと思っています。両立はとても難しく、サークルのみんなに迷惑をかけてしまいましたが、写真研究会の会長を務められたことは私の誇りです。この経験は、私の大切な糧になっています。

留学先でも、写真を撮り続け、日本にいる写真研究会のみんなの刺激になるような情報を届けたいと考えています。離れていてもつながっていたいですね。将来は、世界中のアーティストを束ねるコンサートの企画の仕事につきたいです。これまで以上に、さまざまなことに挑戦し、活発に取り組んでいきたいと思います。

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