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507 -  高校生たちでつくり上げた新しい国際交流!

高校生たちでつくり上げた新しい国際交流!

(後列左から)
岩井崇秀さん、安達 優さん、加藤 鈴さん
(前列左から)
安東未紗さん、江指由花さん
(すべて立命館宇治高校3年生)


  • No.507
  • 2013年3月26日更新
「国際高校生フォーラム-International Student Forum-(ISF)」とは、立命館宇治高校が主催者となり、日本の学生と海外の学生が国際交流を通して、異文化を理解し考え方を共有しながら21世紀スキル(学びの姿勢と問題解決能力)を身につけることを目的として開催されるものです。今年で3回目を迎えた今回は、世界10か国・地域(アメリカ、韓国、インド、タイ、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア等)の16校から約160人の学生が集まりました。今年は、過去2回の経験を踏まえて、私たち学生が主体となり企画から運営までつくりあげていきました。

 

“Creativity and Development in the 21st century”「創造性と21世紀」という全体テーマのもと、これからの国際化社会を考えるうえでキーワードとなる「ソーシャルネットワーキング」「科学技術ベンチャー」「デザイン」「音楽」「話し言葉」などの9つのサブテーマを設定して、各グループに分かれて5日間に渡って議論を深めていきました。
議論といっても、机を囲んで話し合いをするだけではありません。例えば、世界のどんな場所でも若者を中心に注目を集める“ダンス”から文化を考える班では、海外の学生に浴衣で日本舞踊を体験してもらい、日本の伝統芸能を体で味わってもらいました。また、「実証心理学」をテーマに掲げた班では、妙心寺で禅の思想を住職の方から教わり、実際に瞑想にもチャレンジ。ストレスの多い現代社会をティーンエイジャーが生き抜くために必要な視点を持つことができましたね。
それでも、日本の文化を知ってもらうだけでは、単なる日本の観光となってしまい、双方向性のある国際交流とはいえません。私たちも海外の学生から多くのことを吸収したいと考えていたので、海外の生徒たちに伝統的なダンスや、スプレーペイントなど、日本ではなかなか見ることのできないパフォーマンスを披露してもらい貴重な文化を伝えてもらいました。
 
    

フォーラムに参加する私たちは、国語以外の全教科を英語で学習する「IBコース」と海外留学に力を入れている「IMコース」というクラスに所属しています。話すことには自信がありましたが、英語は世界共通語であっても、地域ごとに“訛り”がありますし、他のアジア圏の生徒と比べてもまだまだ英語力が未熟なことを痛感しました。また、大人数で行動する研修ツアーを通して考えさせられたのが「時間に対する感覚」の違いです。集合時刻を伝えておいても、日常的な生活リズムや常識が日本人とほかの地域の人たちでは大きく異なっているのでどうしても差が出てしまいました。円滑なコミュニケーションのためには言語の問題以上に、それぞれの地域の慣習や文化をきちんと伝え合ってお互いを理解することが大切なのだと気づかされましたね。一方で、インターネットの動画サイトにある面白い動画についての話題では、みんなの笑う部分が同じで、「笑い」の普遍性を実感し、インターネットの発達が世界の人を繋げる大きな架け橋となることに期待を抱きました。

最終日は、5日間の集大成として各グループ、最終発表を行いました。
「日本のもてなしの心」グループは、結婚式場で学んだマナーを会場で実践したり、「環境保護都市」グループでは、専門家の意見や研修で学んだことを活かしてアイデアを詰め込んだ理想的な都市を、コンピュータを使ったCGで再現したりと、どのグループもバラエティに富んだプレゼンテーションとなりました。
企画段階から当日まで、学生が中心となって進めていかなくてはならなかったため、トラブルに臨機対応できるかどうか心配になりプレッシャーも大きかったですが、その分フォーラムを成功で終わらせることのできた今は、何にも代えがたい達成感と充実感でいっぱいです。

   

実行委員&メンターとして取り組んだ
生徒のみなさん
から一言感想


江指さん
「生徒が中心となり、各自が活躍できる機会はなかなかないので貴重な経験となりました。将来的にも、何かイベントをつくり上げることに関わりたいと思っています。」

岩井さん:
「リーダーシップについて考えさせられました。アメフトではクオーターバックを務めているので、ISFで学んだ問題解決力を積極的に活かしたいです。」

安達さん:
「意見をひとつにまとめることの大変さを知りました。今は、アナウンサーやCA(キャビンアテンダント=客室乗務員)を目指していますが、社会人になってどんな職業に就いてもISFでの経験を活かしたいです。」

加藤さん:
「いろんな人が集まり、繋がりができて友情が生まれる。改めてイベントは『いいなぁ』と感じました。大学でイベントに携わることがあれば、今回のことを思い出して頑張りたいですね。」

安東さん:
「優柔不断な性格でしたが、メンターを務めたことにより決断力がつきました。社会に出たときに指示を出す場面があっても、自信を持って行動したいと思います。」



  • 取材・文
  • 犬塚直希(経済学部6回生)

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