• 796 -  パラリンピックを目指すランナーと伴走者。「走ること」を通じて強まる絆。

    パラリンピックを目指すランナーと伴走者。「走ること」を通じて強まる絆。

  • 795 -  「エッジコンペ2016」で賞を逃したことを機に、さらに結束、アイデア実現に挑戦し続ける

    「エッジコンペ2016」で賞を逃したことを機に、さらに結束、アイデア実現に挑戦し続ける

  • 794 -  文武両道で西園寺育英奨学金を受給。サッカーにかける思い

    文武両道で西園寺育英奨学金を受給。サッカーにかける思い

  • 793 -  薬の正しい知識と付き合い方を知ってもらいたい、 薬物乱用防止キャンペーンを各地で実施

    薬の正しい知識と付き合い方を知ってもらいたい、 薬物乱用防止キャンペーンを各地で実施

  • 792 -  「減災・防災を意識するきっかけに」 災害時用の笛を5000個製作

    「減災・防災を意識するきっかけに」 災害時用の笛を5000個製作

+Rな人記事一覧

524 -  英語力ゼロから、世界各地を飛び回り、グローバルに事業を広げる現在へ

英語力ゼロから、世界各地を飛び回り、グローバルに事業を広げる現在へ

濱田吉郎さん(1999年経営学部卒)
フォースバレー・コンシェルジュ株式会社 取締役副社長

  • No.524
  • 2013年5月24日更新
立命館大学を卒業後、ソニー株式会社に入社。5年半の間、ソニー香港、ソニー中国に赴任し、海外でのビジネス経験を積みました。ソニー時代の先輩が起業したベンチャー企業のビジョンに共感し、2010 年、フォースバレー・コンシェルジュ株式会社に転職。取締役副社長に就任した現在も、「世界で戦う」日々を送っています。



当社の事業は、日本企業のグローバル採用を支援すること。世界20ヶ国の学生の就職動向や各国の採用事情を調査して採用戦略を練り、世界から優秀な学生を求める日本企業の採用活動のコンサルティングを担っています。現地説明会を開催したり、当社独自で海外の学生を面接し、適性を見極めて企業とマッチングさせることも。説明会や調査のために世界各国を飛び回る今の仕事では、英語力をはじめ、グローバルに通用するビジネススキルが欠かせません。

とはいえソニー株式会社への入社が決まった大学4回生の頃は、自分が海外で仕事をすることになるとは夢にも思っていませんでした。英語もほとんどできず、入社前に内定者全員が受けたTOEICの試験の結果は、最下位クラスの惨憺たるものでした。
意識が変わったのは、働き始めてから。ソニー株式会社は売上の70%を海外の事業が占めるグローバル企業です。自分のキャリア、将来の成長を考えた時、おのずと海外に目が向きました。優秀な先輩がグローバルに活躍する姿を間近に見て、憧れたことも大きかったですね。入社して数か月後には「いずれは僕も海外へ」と考えるようになっていました。
しかし海外赴任にはTOEICの基準スコアを突破するのが最低条件。当時の私の実力では到底かないません。そこで通勤電車の中や就業後にTOEICの問題集を開き、地道に勉強し、その基準をクリアしました。
 ソニー香港に赴任後も、朝は中国語、夜は仕事を終えて寝るまでの間に英語の勉強を続けました。現地では、シニアマネージャーとしてスタッフをまとめたり、会社を代表して顧客と交渉する責任ある立場。相手を説得したり、良好な関係を築くためにはどう話せばいいかを考えることで、単に外国語を「話せる」というレベルを超えて、国際社会で必要とされるコミュニケーション力が培われたのだと思います。

入社当初英語の実力はほとんど皆無だった私が世界の企業を相手に大きなビジネス成果をあげられるまでになったのは、私が他の人より秀でていたからだとは思いません。最大の理由は、うまく仕事が進まずに苦しい時、失敗した時、それから逃げずに最後までやり抜いたから。そうした力を培ったのが、大学時代でした。
大学では4年間、アメリカンフットボール部に所属。日本一を目指して自分を鍛えるだけでなく、4回生では副将としてチームをまとめる役割も務めました。100人を超えるチームメイトの心を一つにし、強いチームをつくるのは容易ではありません。思うようにチームがまとまらず、悩んだことも。そのたびにどうすればいいか必死に考え、一つひとつ困難を乗り越えてきました。社会人になっても壁にぶつかるたびに、「あの時はどんな風に考えて難局を乗り切ったんだっけ」と振り返っています。
一番の敗北は、失敗することではなく、自ら諦めてしまうこと。自分なりの目標やルールをつくり、最後までやり抜く中で社会で必要とされる力も育まれていくのだと思います。



苦しいこと、難しいことを乗り越えてこそこそ、人は成長できます。それは筋力トレーニングに似ているかもしれません。堪えきれないほどの負荷をかけると、筋肉は一度壊れ、その後により大きくて強靭な筋肉が再構築されます。仕事でも、負荷がかかって苦しい時には学生時代のトレーニングを思い出し、「今こそが成長のチャンスだ」と自分に言い聞かせたものでした。だから、どんなに困難が待ち受けていても、恐れずに新しいことにチャレンジし、成長し続けたい。転職を決意したのも、そんな気持ちからでした。
企業を経営する立場になった今、目標も個人のキャリアアップよりは、組織や企業を成長させることに変わってきました。これから会社を発展させていくにはどうしたらいいか。悩み苦しむところであり、それ以上に楽しいところです。

グローバルなフィールドで活躍したいなら、英語の習得は必須です。学生時代に習得できるならそれに越したことはないでしょう。しかし英語ができれば、海外に通用するというものではありません。
後輩の皆さんには、大学時代にとことん何かをやり抜いてほしい。何をするかは、皆さん次第です。重要なのは、「やり抜く」こと。徹底的に打ち込む中で失敗や苦しみを乗り越えた経験がきっと、将来の糧になるはずです。

最近の記事

  • 何かに熱中する 学生生活を 手に入れろ 2016年度クラブ・サークル紹介

    何かに熱中する 学生生活を 手に入れろ 2016年度クラブ・サークル紹介

  • 駅伝に新たな歴史をつくる 女子陸上競技部

    駅伝に新たな歴史をつくる 女子陸上競技部

  • 戦後70年 第62回「不戦のつどい」

    戦後70年 第62回「不戦のつどい」

  • アメフト日本一を手に入れろ! RITSUMEIKAN PANTHERS 2015

    アメフト日本一を手に入れろ! RITSUMEIKAN PANTHERS 2015

  • タバタトレーニング

    タバタトレーニング