日本とジャマイカをつなぐスポーツの力
谷本 敦さん(文学部2回生)
学生団体「JAJA」所属
ジャマイカの子ども達に野球を広め、スポーツ振興の支援活動に取り組む
ウサイン・ボルトは高校時代のヒーローでした。立命館宇治高等学校アメリカンフットボール部に在籍していた私と友人は、陸上界で大活躍していたウサイン・ボルトに魅せられ、ジャマイカという国に興味を持ち始めていました。その友人からボルトやジャマイカについて話題を持ちかけられて、私がジャマイカの名から連想したことは、犯罪や危険というマイナスなイメージばかり。インターネットの情報をもとに自分たちで現状を調べてみると、現実には、貧困な地域の子どもたちが犯罪に手に染まってしまう事例が多くありました。
衝撃を受けた私と友人は、ジャマイカの子ども達の安全な暮らしのために、何かできないかと奮起しました。そして、友人2人と私はジャマイカ周辺のカリブ海地域で根付いた野球に注目し、野球の指導による犯罪防止と繁栄を目指す学生団体「JAJA」を発足しました。まず、東京都の在日ジャマイカ大使館を訪問し、今後の活動についての相談や現地の情報収集を行いました。「ジャマイカでの野球リーグ設立」という最終目標を掲げ、2012年9月、野球の周知活動や子どもたちの生活調査を行うため、ジャマイカのキングストンを訪れました。
孤児院の子どもたちとの交流やスラム街の視察の他、現地のスポーツ機関や政府を訪れ、夢の実現化に向けての基盤を築きました。日本に帰国してからは、HPやチラシ、SNS、ラジオといったさまざまな手段を用いて、野球道具の寄付を呼びかけました。傷んだグローブは自分たちで修理するなど、揃えた数はバット50本、グローブ50個。そして、孤児院の子どもたちの元へ向かい、子どもたちに野球を教えるという目標が一つ実現したのです。子どもたちが喜びながら道具を使って野球を楽しんでいる姿を見ると、本当に嬉しかったですね。長時間のフライトや時差、英語でのコミュニケーションなど苦労する点は数多くありますが、訪れるたびに成長している子どもたちを見ると元気づけられ、渡航が楽しみになっていきました。
この活動を始めたときから意識していたことは、ボランティアという「支援」ではなく、「現地の人と一緒になって何かをしたい!」という想いです。その一心で今日まで取り組んできました。一年半が経過し振り返ってみると、限られた短い時間のなかで具体的に物事を考え進める力が身についたと自身の成長を実感しています。現在、私は大学でスラム街の活性化についての勉強に力を注いでいます。大学4年間で十分な知識やスキルをしっかり身に着け、これからの活動に活かしていきたいですね。
ジャマイカは決して平和な国とは言えません。しかし、貧富の差や犯罪の危険性など深刻な問題がある中で、ジャマイカの人々が毎日を楽しそうに生きている姿が目に焼き付いています。活動を続けるための費用や現地のコーチ育成など、まだまだ課題は残りますが、この国に暮らす子どもたちの笑顔をいつまでも絶やさないように、これからも自身が掲げた夢に向かって進んでいきたいです。
「JAJA スポーツで世界を変える奮闘記~in jamaica~」
http://ameblo.jp/jaja-volunteer/
衝撃を受けた私と友人は、ジャマイカの子ども達の安全な暮らしのために、何かできないかと奮起しました。そして、友人2人と私はジャマイカ周辺のカリブ海地域で根付いた野球に注目し、野球の指導による犯罪防止と繁栄を目指す学生団体「JAJA」を発足しました。まず、東京都の在日ジャマイカ大使館を訪問し、今後の活動についての相談や現地の情報収集を行いました。「ジャマイカでの野球リーグ設立」という最終目標を掲げ、2012年9月、野球の周知活動や子どもたちの生活調査を行うため、ジャマイカのキングストンを訪れました。
孤児院の子どもたちとの交流やスラム街の視察の他、現地のスポーツ機関や政府を訪れ、夢の実現化に向けての基盤を築きました。日本に帰国してからは、HPやチラシ、SNS、ラジオといったさまざまな手段を用いて、野球道具の寄付を呼びかけました。傷んだグローブは自分たちで修理するなど、揃えた数はバット50本、グローブ50個。そして、孤児院の子どもたちの元へ向かい、子どもたちに野球を教えるという目標が一つ実現したのです。子どもたちが喜びながら道具を使って野球を楽しんでいる姿を見ると、本当に嬉しかったですね。長時間のフライトや時差、英語でのコミュニケーションなど苦労する点は数多くありますが、訪れるたびに成長している子どもたちを見ると元気づけられ、渡航が楽しみになっていきました。
この活動を始めたときから意識していたことは、ボランティアという「支援」ではなく、「現地の人と一緒になって何かをしたい!」という想いです。その一心で今日まで取り組んできました。一年半が経過し振り返ってみると、限られた短い時間のなかで具体的に物事を考え進める力が身についたと自身の成長を実感しています。現在、私は大学でスラム街の活性化についての勉強に力を注いでいます。大学4年間で十分な知識やスキルをしっかり身に着け、これからの活動に活かしていきたいですね。
ジャマイカは決して平和な国とは言えません。しかし、貧富の差や犯罪の危険性など深刻な問題がある中で、ジャマイカの人々が毎日を楽しそうに生きている姿が目に焼き付いています。活動を続けるための費用や現地のコーチ育成など、まだまだ課題は残りますが、この国に暮らす子どもたちの笑顔をいつまでも絶やさないように、これからも自身が掲げた夢に向かって進んでいきたいです。
「JAJA スポーツで世界を変える奮闘記~in jamaica~」
http://ameblo.jp/jaja-volunteer/
- 取材・文
- 林 ありさ(文学部2回生)