関西あおぞらプロジェクトは2009年の発足以来、カンボジアのシェムリアップ州カンレイ村で衛生教育支援「Bubble up project」を行っています。具体的な取り組みは、“石けん”を使った手洗いを農村に広め、村民の健康状態改善を目指しています。日本人の暮らしに根づいている石けんを使った手洗いは、カンレイ村ではその習慣がなく、石けんの効果や利用の必要性についての理解がありませんでした。
そこで私たちは、歌や紙芝居などの方法で、石けんを使った手洗いの重要性を村の人々に伝えることから始めました。手に付着する目に見えないバイ菌の存在や、その菌を石けんで殺菌・除菌ができるということを広めたり、手洗いの講習会を開いたりしました。石けんでの手洗いの啓発活動後、カンレイ村の全村民を対象に生活環境調査を行ったところ、石けんを使うことで87％の村の人々が「体調が良くなった」という反響を得ることができました。


私たちは、医学的な観点から自分たちの活動の成果を知ることができません。活動に取り組むなかでは、「本当に村の人々にとって役に立っているのか」と不安で信念が揺れてしまうことがありました。結果の見えない活動であっても、一人ひとりが「志」を持ち続け取り組まなければならないということが苦しいかったですね。そんななか、3年間継続して開催した講習会が最終回を迎えた日のこと。これまでにない多くの村人が集まってくれました。そのとき、継続した取り組みによって築かれた「信頼関係」を肌で感じることができて、涙が出るほどに嬉しかったです。
現在、新たな支援先として3つの村で調査を進めています。現地調査を元に、その地域が抱える問題を解決するための支援を考えて行きたいです。




【お知らせ】

これまで関西あおぞらプロジェクトでは、カンボジアの現状を伝える啓発イベントや、サッカー観戦を通じたチャリティーイベントなどの主催をしてきました。そして、今回はカンボジア以外のアジアの国々も巻き込むという新たな試みとして、団体創設以来、最大規模のイベント「アジアフェスティバル」を主催するに至りました！アジアフェスティバルでは、「アジア」の国々で活動するNGOやNPO、学生団体などを集め、アジア料理・活動紹介・アジア出身の人々との交流会などを企画していますので、ぜひ会場に起こし下さい！
イベントを楽しみながら、アジアの現状や魅力に触れてみませんか？


アジアフェスティバル
～“きょう”から広がるアジアの輪～

日時：11月17日（日）10:00 ～16:00
場所：梅小路公園中央広場（京都市下京区観喜寺町56-3）