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621 -  学生に世界を感じてもらいたい

学生に世界を感じてもらいたい

経営学部経営学科 劉 慶紅 准教授

中国の大学で学生と共に毎年フィールドワークを開催

  • No.621
  • 2014年4月1日更新
私は、毎年夏と冬に世界中のトップ大学の教員や学生と共に1週間から10日間のフィールドワークを開催し、ゼミ生もそこに参加させています。

私の指導方針として、何事も自分の目で確認し、自分の頭で考えるということを学生たちに求めています。「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、私が授業の中で伝えることもできますが、それは学生にとってあくまで二次情報であり、授業で得た知識に過ぎません。何でも実践してみたほうが得られるものも大きいと考えています。経験に勝る知識なしです。学ぶ時間がたくさんある学生という強みを活かした勉強方法の手段として現地での研修を行っています。

将来につながる人脈作りができるという点でも本プログラムは有意義であると考えています。プログラム終了後もお互いの国のことや学習テーマについて国を超えたディスカッションができる関係を学生主体で構築できていると思います。ワークショップ内で通用したにせよ通用しなかったにせよ、世界トップレベルでの学びの経験は学生一人ひとりに大きな気づきと刺激を与えてくれています。

ある学生は、日本帰国後に懸賞論文に挑戦するため企業へのインタビューや集中合宿を行い、フィールドワークに行く前と比べて段違いの論文を作成しました。他にも語学の面で至らなさを感じ、英語と中国語をさらに勉強した学生や、中国の学生の学びへの貪欲な姿勢を見て、より積極的に発言や質問ができる学生が増えてきました。フィールドワークを通じて海外留学に興味を示し、積極的に挑戦する学生も増えています。私は、このように世界で活躍する人間になるという高い目標を持った学生に期待しています。

国が変わると、同じ学生という立場でも彼らを取り巻く環境は大きく異なります。たとえば、日本では多くの学生が取り組んでいるアルバイトに、中国の学生の多くは取り組んでおりません。日本の学生がアルバイトをしている時間に中国の学生は授業の予習や復習をしています。したがって、学習時間に差が出てくるというのは否めない事実です。

しかしながら、チームワークや雰囲気づくりに関してのスキルは日本人学生にも優れている点があり、座学だけでは学べないことを大学の授業以外の機会でで学んでいるという違いもあります。どちらの学生も一長一短ですが、お互い強みは伸ばし、弱みは改善し、チームで取り組むときにはよいところを出し合える関係づくりができていました。

今後も、日本的な考え方やものの見方から飛躍し、グローバルな視点や多様性を踏まえた思考ができる学生を社会に輩出していきたいです。同じ世代の貪欲に学ぶ学生をつなげることで、お互い高め合っていくことのできる学びのコミュニティーを作っていきたいと考えております。

「青は藍より出でて藍より青し-The student has overcome the master-」を教育者としての最大の目標にしております。この言葉はゼミのスローガンにも採用しております。可能性にあふれた若者たちの指導者として、責任を持ってこの目標を達成し続けると同時に、私自身が成長することによって、常に最新・最先端の学術研究や知見を学生たちに提示していきたいと思います。また、ゼミ生以外にも日本のトップ大学の学生や大学院生、民間企業や政府関係者など様々な方と共に学んでいきたいと考えています。

 


~中国研修に参加した学生の感想~

伊藤 翼さん(経営学部2回生)
中国人民大学での学術交流では、我々が昨年夏に実施した中国研修のまとめを人民大学の学生たちが英語でプレゼンし、その後、各人が大学でどのような勉強をしているのかについて話し合いました。人民大学で交流した学生は「人的資源管理および労働経済学」を専門に勉強しており、異なる専門分野のことを学ぶことができました。また、何よりその学習に対する意欲に驚かされ、1日に20時間勉強することもあるという学生も少なくないと聞いた時は、自分との"差"を身をもって痛感しました。

紅林亮多さん(経営学部2回生)
北京大学では、北京大学の高等教育の国際化について世界の権威である岳芸先生が現在研究しておられる「中国高等教育の国際化の現状」について発表していただきました。岳芸先生が考えられた複数の基準で北京市内の大学(89校)の国際化レベルを数値化・比較分析しておられ、その分析はとても緻密であり、我々にとって学ぶべきことが多くありました。
昼休みの食堂は学生で溢れていて、多くの学生が巨大液晶スクリーンに映し出されたニュースにくぎ付けだったことは、とても印象的でした。北京大学は、広大な敷地面積があり、多くの学生は自転車や原付で移動していました。図書館は24時間開放されており、朝から多くの学生が利用していました。

鈴木亮太さん(経営学部2回生)
北京師範大学教育学部の学生との交流では、大学内の博物館で師範大学と中国の歴史を学びました。北京師範大学はノーベル賞受賞者を2人も輩出しており、100年以上続く歴史がある極めて優秀な総合大学です。交流した日本語学科の学生は、コミュニケーションに関してはほぼ日本語でできるほどの能力で、とても感銘と刺激を受けました。
  

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