私が実行委員として運営に携わっている京都学生演劇祭は、立命館大学劇団月光斜team BKC出身の沢 大洋氏（2009年3月理工学部卒）が立ち上げた演劇のイベントで、今年で4回目を迎えます。京都には大学の劇団で演劇に取り組む学生も多く、学生演劇の魅力を多くの人に伝え、より活性化させることが目的です。昨年の来場者は5300人。今年は8月30日（土）から公演が始まり、10大学15団体が出演します。

私が実行委員をやろうと思ったのは、幼い頃からミュージカルや演劇を見る機会があり、興味をもっていたからです。「自分も何か演劇に関わりたい」と思っていたときに、SNSで京都学生演劇祭の実行委員の募集の情報が目に止まり、応募することにしました。私は企画担当として3月上旬から活動を開始し、例年にない新しい取り組みとして劇団の学生を対象としたプレ企画を考えました。その企画を思いついたのは、出演劇団が集まるオリエンテーションでのことでした。同じように演劇に取り組む学生同士なのに、学生の間で全く会話がなかったのです。そこで、他の委員と話し合い、参加する学生が交流しやすい場を設けたいと考え、合同稽古や演劇ワークショップ、プロの俳優による講演会、照明技術講座など、お互いの練習方法や技術に刺激を受けながら交流できるイベントを実施しました。
企画づくりは、演劇経験がないことから、“演者が求めているもの”がわからず悩む毎日でした。しかし、演劇経験のある先輩に意見を聞いて自分なりに調べたり、客観的な視点で考えたりすることにより、少しずつアイデアを出すことができたと思います。



この実行委員の経験を通して、ただおもしろい企画を考えるだけではなく、実施する意義があり実現可能な企画を考えることが大切だということを学びました。また、任された仕事に責任を持つという意識もついたと思います。そして、企画に参加した学生からの「団体として技術を高めることができてよかった」という声に、達成感も味わうことができました。この実行委員で学んだ経験を生かして、これからも京都学生演劇祭を支えて演劇の魅力を伝えていきたいと思います。
学生の演劇は、客席と舞台の距離が近く、とても熱意がこもっています。みなさんと同じ学生が演じる劇だからこそ共感できるものがあると思っています。みなさんもぜひ、京都学生演劇祭に遊びに来て、学生演劇の世界を楽しんください！

【京都学生演劇祭プロデューサー　沢 大洋さんより　メッセージ】


今、全国各地で学生演劇祭が盛り上がりを見せ始めています。札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、松山、福岡、そして京都。来年3月には、プレ開催となる「第 0回全国学生演劇祭」、そして2015年度からは、全国的な学生演劇の大会「全国学生演劇祭（仮称）」を、ここ京都にて毎年開催していく予定です。同時代に生き、演劇という表現方法を選んだ学生劇団の力作を、ぜひライブで体感しにきてください。



【お知らせ】

「KSTF2014　京都学生演劇祭」
（開催日）
8月30日（土）～9月1日（月）
9月3日（水）～9月5日（金）
（会場）
元・立誠小学校　職員室／音楽室
（公式HP）
http://kst-fes.jp/index.html