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697 -  ラオスにセミナーハウスを建てる 〜言葉の壁をのりこえて〜

ラオスにセミナーハウスを建てる 〜言葉の壁をのりこえて〜

森川 美智子さん(理工学研究科博士課程前期課程1回生)
野中俊秀さん   (理工学研究科博士課程前期課程2回生)

  • No.697
  • 2015年2月9日更新
昨年11月の上旬に「ラオスにおける建築ボランティア及び国際交流プログラム」が実施された。ラオスのスポーツや教育の支援を目的に、ラオススポーツ連盟の建物横にサッカーボール型のセミナーハウスを建設した。参加したのは立命館大学のほか、台湾淡江大学やラオス国立大学から計37名。建築作業と交流企画のそれぞれのリーダーに話を伺った。


「ラオスに着いたときは、“なんだか凄そう“とワクワクしました」。森川さんが所属している宗本研究室では、様々なプロジェクトを進めており、その1つが”ラオス建築プロジェクト“だった。これまで海外で建築に携わったことはなく、英語が苦手だという森川さん。だが「これは学生の今しか経験できないことだ」と、建築作業のリーダーに立候補した。

交流プログラムのメンバーである野中さんは、もともと海外に興味があり、就職先にも海外で活躍できる企業を選んだ。建築とは無縁の野中さんだが、「英語でのコミュニケーションで1つのプロジェクトを成し遂げれば、今後の自信になる」と感じた。プロジェクトへの応募を決意し、交流企画のリーダーに手を挙げた。
 

こうして幕を開けた7日間のプロジェクト。特に苦しんだのは「言葉の壁」だった。建設では細かな作業指示が出せない。話しかける勇気が出せず、交流が深まらない。リーダーとしてできることは何か。2人が導き出した答えは「自分から」だった。「こちらの意図が伝わるまで、何度も自分でやってみせました。口で説明するのは難しいから、目で見て仕事を理解してもらう。「“Here!Here! OK!”だけでも伝わることがたくさんありました」。

自分からの姿勢を貫いたのは、野中さんも同じだった。「外国人であっても同じ人間。こちらが心を開かない限り、向こうも打ち解けてくれません。まずは自分から話し掛ける。ぎこちない英語でもいいんです」。人との関わりで気付いたことを実践し続けた。
 
最終日にセミナーハウスが完成したときは「解放されたような気分だった」と森川さん。失敗はできない、というリーダーの重圧に耐えてきた。交流企画のお別れパーティーでは、歌やダンスを披露したほか、人数分のTシャツを用意し、全員で名前やメッセージを書き合った。

帰国後もつながりは続く。Tシャツに書かれたSNSのアカウントから、友人の近況が知れるのだという。「日本の友人に混じって、台湾やラオスからの投稿が流れるのはなんだか新鮮です」と森川さん。野中さんも「将来、それぞれが社会人になっても、今回のつながりを大切にしたい」という。「英語があまり話せなくても建物が建った。今思えばすごい経験をしたね」。苦しくも学び多いラオスでの日々を、2人で笑い合った。
 

  • 取材・文
  • 山内 快(経営学部4回生)

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