「何よりも変わったのは自分自身の考え方」と語るのは、立命館大学体育会本部副委員長兼企画部長の武本英里香さんだ。ソフトボールの選手として活躍していた高校時代、3年生ではキャプテンも務めていた。自分が脚光を浴びたい性格。そんな武本さんが今は、「誰かを喜ばせたり、輝かせたりすることが好きになりました。裏方としての仕事に喜びを感じています。」と話す。



彼女を変えたのは、体育会本部での取り組みだった。体育会本部とは、体育会の各団体や関連団体から学生が集まり、体育会団体（以下：団体）の環境整備や発展のために活動している。彼女は2回生のとき、立命スポーツ編集局を代表して体育会本部の役員となり、主に各部の試合集客企画に取り組んだ。どんなに呼び込んでも学生が試合に足を運ばない・・・。多くの団体も同様の悩みを抱えていたなかで、昨年秋、団体と団体を結びつけ、つながりを強めるための企画「One for R」を立ち上げた。「One for R」とは、企画に賛同する約10団体同士がSNSで応援メッセージを送ったり、部単位で試合に出向いたりと、互いに応援しあうというもの。各団体の心を一つにしてスポーツで大学全体を盛り上げたいという想いが込められている。「各団体に“『One for R』で団結しましょう！”といっても、どの団体も自分たちの団体の運営で精一杯だったので、初めの頃は冷めた反応でした。」リーダーズキャンプや総会の度に、「One for R」の想いを繰り返し訴えてきたという。

「One for R」を初めて実施した昨年11月のサッカー部の試合を皮切りに、徐々に「One for R」の企画や精神が浸透していき、「うちの部も盛り上げてほしい」と参加団体も増えてきた。「今では体育会本部を介さずに団体同士が交流して応援しあっているようです。自然な形で広がってきたことが本当に嬉しいですね。」



武本さんは、「One for R」以外にも、今年度の前期には立同戦の盛り上げに特化した「立同戦対策委員会」を立ち上げた。バス券付のプレミアムチケットの販売や、球場案内ツアーなどの施策が実を結び、前年度比約150人増の850人の集客に成功した。また一部の団体のみで行われていた壮行会の見直しや、新たな応援スタイル実施など、古い慣習を見直して新しい風を起こした。この秋には体育会の選手と一般の学生との間にある隔たりをなくすため、「パンサーズヒーローズ」を結成し、一般の学生とともに試合観戦の応援プロジェクトを計画している。




体育会本部に入るまでは、“なんでも程よくこなせるだろう”と自分の力を過信していた武本さんだったが、自分ができないことや自分の実力を、体育会本部の経験によって実感できたという。また、自分が新しい企画を始めるにあたり体育会本部の仕事が増え、選手でありながら本部役員である後輩たちの貴重な時間を使うことになり、それに対する責任も痛感するようになった。だからこそ、誰よりも仕事を背負って企画を進める「リーダー」について考えた武本さん。「たくさんの部の主将と関わる中で、体育会本部の企画部長として厳しいなかにも愛情をもって接していくことが大切だと分かりました。これからも理想のリーダーを目指しながら裏方の存在として選手一人ひとりを輝かせていきたいです。」




【みんなで応援に行こう！】

立命館大学硬式野球部　
「関西学生連盟秋季リーグ」対同志社大学戦（立同戦）
10月24日（土）17:00～　@わかさスタジアム京都
10月25日（日）13:00～　@わかさスタジアム京都

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　※定員に到達次第受付を終了します。
（受付期間）10月14日（水）12時～22日（木）17時まで。
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《体育会本部×生協　硬式野球部応援企画メニュー販売中》
24日（金）まで
実施店舗
（衣笠）存心館食堂・諒友館食堂・以学館E-platz
（BKC）ユニオンカフェテリア・リンクカフェテリア



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