立命館女子陸上競技部、チーム力で掴んだ創部初のインカレ総合優勝
安井瑞紀さん(経営学部4回生)
女子陸上競技部主将
今年9月の日本学生陸上競技対抗選手権大会(以下インカレ)で、女子陸上競技部が関西勢として55年ぶりの総合優勝を果たした。
1回生の頃、インカレのチームによる総合成績で、関東勢との力の違いを感じた。チームの人数も違い、跳躍や投てきも含めて総合的な強さがあった。総合優勝するためには何が必要か。長距離は既に強かったので、短距離とフィールド種目を強化すれば可能性があると考えた。
自分たちが記録を残すことでチームの存在感が増し、優秀な新入生が入ってくる。そう信じて、練習も試合のように自分たちのトップの状態で取り組んだ。大会では決勝に進むと選手紹介がある。「エンジのユニフォームは立命館」。決勝に出れば見に来ている人たちに覚えてもらえるという気持ちで試合に臨んだ。
2回生のインカレでは総合2位。あと一歩。さらに改善を進め、100m・200mの選手と400m以上の選手で分けていた練習を一緒にし、オールマイティーな選手を増やそうと試みた。その結果、100m・200mの選手が4×400mリレーに出場するほどの持久力がついたり、400mの選手のスピードが増したりといった相乗効果があった。
しかし3回生のときは総合4位。このままでは終われない。憧れて入った立命館大学陸上部のために何かしたいと思い、主将に立候補した。いい選手はたくさんいる。みんなが集中できる環境を整え、コミュニケーションを密にし、みんなの方向性を統一させていった。
そして迎えた今大会。1日目、初めて4×100mリレーで決勝に進んだ。そしてなんと1位。総合優勝もいけるのでは、という雰囲気になった。短距離種目の一人ひとりも、今までより少しずつ点数を稼いでくれた。そして最終日最後の種目、4×400mリレー。この時点でライバルの筑波大学とは同点で、この種目で勝ったほうが優勝。アンカーがラスト100mで逆転し、劇的な総合優勝を決めた。
最後まで競り合ったせいか、直後はあまり実感が湧かなかった。表彰式で流れる校歌を聞いて、ああ、優勝したんだと実感が湧いてきた。同期のみんなと「夢が叶ったね」と泣いて抱き合った。
短距離チームにはコーチがおらず、練習メニューやチームの方針は自分たちで考えた。技術面や外部との関係で大変だったこともある。選手にはそれぞれ意見があり、チームを一つの方向に導くのは簡単ではなかった。でも、選手としては最後の大会に出場できず、貢献できなかった自分に、チームメイトから「おめでとう」「優勝決まったら胴上げですよ」と言われた。思いが伝わっていたのだと感じた。
後輩には、「次は連覇」というプレッシャーがかかる。関東だけでなく関西の大学も力をつけてきている。不安もあると思うが、「関西勢も優勝できる」ことを一緒に証明した仲間たちには自信を持って頑張って欲しい。
1回生の頃、インカレのチームによる総合成績で、関東勢との力の違いを感じた。チームの人数も違い、跳躍や投てきも含めて総合的な強さがあった。総合優勝するためには何が必要か。長距離は既に強かったので、短距離とフィールド種目を強化すれば可能性があると考えた。
自分たちが記録を残すことでチームの存在感が増し、優秀な新入生が入ってくる。そう信じて、練習も試合のように自分たちのトップの状態で取り組んだ。大会では決勝に進むと選手紹介がある。「エンジのユニフォームは立命館」。決勝に出れば見に来ている人たちに覚えてもらえるという気持ちで試合に臨んだ。
2回生のインカレでは総合2位。あと一歩。さらに改善を進め、100m・200mの選手と400m以上の選手で分けていた練習を一緒にし、オールマイティーな選手を増やそうと試みた。その結果、100m・200mの選手が4×400mリレーに出場するほどの持久力がついたり、400mの選手のスピードが増したりといった相乗効果があった。
しかし3回生のときは総合4位。このままでは終われない。憧れて入った立命館大学陸上部のために何かしたいと思い、主将に立候補した。いい選手はたくさんいる。みんなが集中できる環境を整え、コミュニケーションを密にし、みんなの方向性を統一させていった。
そして迎えた今大会。1日目、初めて4×100mリレーで決勝に進んだ。そしてなんと1位。総合優勝もいけるのでは、という雰囲気になった。短距離種目の一人ひとりも、今までより少しずつ点数を稼いでくれた。そして最終日最後の種目、4×400mリレー。この時点でライバルの筑波大学とは同点で、この種目で勝ったほうが優勝。アンカーがラスト100mで逆転し、劇的な総合優勝を決めた。
最後まで競り合ったせいか、直後はあまり実感が湧かなかった。表彰式で流れる校歌を聞いて、ああ、優勝したんだと実感が湧いてきた。同期のみんなと「夢が叶ったね」と泣いて抱き合った。
短距離チームにはコーチがおらず、練習メニューやチームの方針は自分たちで考えた。技術面や外部との関係で大変だったこともある。選手にはそれぞれ意見があり、チームを一つの方向に導くのは簡単ではなかった。でも、選手としては最後の大会に出場できず、貢献できなかった自分に、チームメイトから「おめでとう」「優勝決まったら胴上げですよ」と言われた。思いが伝わっていたのだと感じた。
後輩には、「次は連覇」というプレッシャーがかかる。関東だけでなく関西の大学も力をつけてきている。不安もあると思うが、「関西勢も優勝できる」ことを一緒に証明した仲間たちには自信を持って頑張って欲しい。