川方裕則

専門

実験地震学,計測地震学

「直接測る,目で視る」ことができる地震学的研究を目指して、実験研究に取り組んでいます。岩石試料を用いた、三軸圧縮破壊試験(地下の地震発生層に相当する圧力条件下で実施する破壊試験)や大型二軸せん断試験(メートルスケールの試料を使い模擬断層上での固着すべりを発生させる試験)をおこない、目視での観察に加えて、弾性波(破壊や高速すべりにともなって発生するアコースティック・エミッションと呼ばれる波。地震に対する地震波に相当)の計測を実施します。時には、能動的に弾性波を送信し、試料内部の波の通り方についても調べます。また、実験後には、試料のX線CT画像を取得し、試料の内部構造(できつつある断層の様子)についても調べます。

最近は、フィールドを斜面にも展開し、地すべりに先行して発生することが期待される地下の弾性波の通り方の変化についての知見を得ることを目指しています。実験室での土層への注水実験と斜面現場での弾性波計測を並行して実施し、どのようなメカニズムで弾性波の通り方が変化するかを明らかにしようとしています。

さらに、室内実験と自然地震の双方にまたがるテーマとして、地震の前震の発生様式の解明を目指した研究や、地震のような大きい破壊と岩石試料内で発生する非常に小さい破壊との関係について調べる研究もおこなっています。

業績・プロフィールなど

担当講義

学科専門

連続体物理学,実験物理学講義2(2016年度まで),物理学研究実習2(2016年度まで),地学実験,物理リテラシー基礎演習,卒業研究

大学院専門

地球物理学特論1,理工学特殊研究1-4,理工学特別研究

他学部向け

宇宙科学

メディア,模擬講義など

2018年度

2017年度

2016年度

2015年度

  • ・その他 大津市の防災士養成事業講師など
  • 雑記

    (2016.4.16)このサイトをご覧になる方は少ないかもしれませんが、私見を述べておきます。今回の地震活動の特徴を考えると、14日21時の地震と同断層(布田川断層と思われる)の南西延長で15日0時に発生した地震に対し、16日1時に発生したM7.3の地震は 北側の別の断層帯(日奈久断層と思われる)で発生したものであり、単純な前震と本震の関係とは言えないように思います(気象庁の速報を参考)。さらに、布田川断層帯の東延長で16日の3時台に2つのM5.8程度の地震が発生しています。 これもM7.3の(狭義の)余震と呼ぶには離れすぎており、この地域の活動に飛び火していると思われます(単なるずれ残りによる余震ではなさそうです)。その場合、東側の「(活動が活発化している)阿蘇地方」および「(2つの活動域に挟まれている)14日からの地震の活動域と阿蘇地方の間の地域」で16日未明のものよりも大きな地震が発生する危険性が高いように感じられます。この地域にお住まいの方で 先の地震での揺れがそれほど強くなかったとお感じの方におかれましても、上述の新たな場所でM7クラスの地震が発生する恐れがありますので、充分にご注意ください。

    (2016.4.18)18日の23時20分ごろに徳島県北部の中央構造線付近でマグニチュード3.1ではありますが、深さ10kmの地震が発生しました。震源が構造線上を東に推移している可能性もあるので、四国中部の中央構造線付近にお住まいの方も大地震に備えていただければと思います。 今回の地震で被害を受けられた方に心よりお見舞い申し上げます。また、犠牲となられた方とそのご遺族の方々に深く哀悼の意を表します。被災され、いまなお不便な生活を強いられている方も多いことと思いますが、一日も早く復旧・復興できることを祈念しております。

    (2016.4.22追記)18日の23時20分ごろに徳島県北部で発生した地震に関し、21日いっぱいまでの間では、極微小なものも含め、この地震とよく似た波形を示す前震は直後に発生した2つだけであり、特異な活動とは認められていません。

    ↑ PAGE TOP