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Q&A

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中学校の理科の教員を目指し勉強中。休日には天体観測に出かけます。

理工学部 物理科学科所属岡崎 さおり

理工学部 物理科学科所属 岡崎 さおり
理系を志望した理由は?

私が理系を志望したのは、小学生の頃から天体や宇宙のことに興味があり高校生になって物理を選択して学んでいくうちに、前から好きだった宇宙や天体のことも物理学に関係している上、ほかの単元を勉強していても物体の運動やその性質を明らかにしていく物理学に魅力を感じ、大学でも物理を学びたいと考えたからです。また、普段のニュースでも宇宙探査機の着陸と帰還の成功や、宇宙飛行士の国際宇宙ステーション滞在など私が興味ある分野でめざましい発展を遂げたことが報道されたりして、そのような職業に就いている方々に強い憧れを持ったことも、私が現在の分野に進むきっかけになっていると思います。

入学前に不安はありませんでしたか?

入学前にはいろいろな点で不安がありました。私は高校生のとき物理と化学を選択していたのですが、それらの復習だけでもやっとという感じでしたし、いくら物理が好きで興味があるといっても、大学の専門科目としての物理学は高校とはレベルが違うと考えていたので、大学の授業についていき、ちゃんと卒業できるか心配でした。また理系は英語を学ぶことが必要だと知って、これまでは問題を解くこと中心の勉強でしたが、論文など問題用に考えられた英語ではなく、自分で理解して読むための英語、そして自分で作る英語ができるようにならなければいけないと思うと、大変な努力が必要だなと思っていました。

どんな研究・活動をしていますか?

今はまだ研究室配属されておらず本格的な研究はしていませんが、研究するためにはこれまで学んできた物理の内容を総動員し新しい知識についても学ばなければならないので、今までの分野や基礎的な部分の復習をしています。また勉強のこと以外では天文研究会に所属していて、休日や予定が空いている日に会員のみんなで天体観測をしに山に行ったりしていました。会員の人たちは私の知らなかった天体についての興味や楽しみ方を持っていて、それを教えてもらうこともいい体験になっています。また私は教職課程も受けているのですが、最近の教職の授業で、個人で模擬授業をするという課題があり、1から自分のやりたいように授業をデザインできる点に興味を持ってそれに力を入れています。

理工学部は男性が多いですが?

確かに男性は多いですが、私は女性の友達と同じように接しています。大学に入学する前はあまり男子と話す機会がなく、そんなに深刻に心配はしていませんでしたが漠然と「少ない女子同士でうまくやっていけるのか」や「肩身が狭くなることはないだろうか」と考えることはありました。しかし入学してみて、当たり前のようですが、女子だからといってこちらの話を聞かないとか関わりもしないといったことは全くなく、それどころか考え方の幅が広がりました。多少は違いがあるものの、その違いは私にとってはプラスになることが多かったです。

将来の目標は?

将来の目標は、中学校の理科の教員になることです。教職の授業で自分の授業をどんな内容にするか考えるといろいろなパターンが出てきて、どうしたらもっとこの分野をわかってもらえるか、と自分で授業を作ることがとても楽しく、今一番興味を持っていて力を入れていることです。もちろん現実には、教員はさまざまな課題を抱えていると思いますが、それらの点は教員になることを目指している友達やこれまで教員をしてこられた先生方に聞いたりすることもできますし、教職課程で学んできた知識も役に立てながら、自分なりに考えていきたいと思っています。

しかしどのような職業に就いたとしても、その中に自分なりの楽しみを見つけて自信を持って働けるようになりたいです。

最後に、理系死亡の女性に一言

私が理系に進んだ理由は、小さい頃の興味がきっかけでした。その興味が現在まで続いていて、今こうして理系の学科で学んでいると、興味ある分野のことだけでなく出会う人や体験、できごとの面でも魅力はたくさんあります。もし理系分野に興味を持っているなら、自分の考えを伝えて共有し、今まで知らなかった新しいことに出会える場と機会はここにたくさんあります。ぜひ今興味を持っていることを大事にし、自分の思うように積極的に踏み込んでみてください。これからの人生で財産になるような体験がたくさんできると思います。