インタビュー

Q&A

Profile

大学では整数論を研究。人間的魅力溢れる教師になるため一般企業に就職し、多様な経験を経た上で教師になることを目指す。

理工学部 数理科学科所属生頼 沙織

理工学部 数理科学科所属 生頼 沙織
理系を志望した理由は?

私が理系を志望した理由は、純粋に理系科目が好きだったからです。といっても、理系科目で何かが秀でているわけでもなく、文系科目とそう変わらない成績でした。むしろ文系科目の方が良かったかもしれません。文理選択の時も、「好き」という気持ちだけで決めるのは、とても心もとない気がして、進路をしっかり考えて決めようと思いました。そのころに考えていたのが教師で、結局教師も科目選択しなければいけないから、だったらこの好きな気持ちを優先しようと思いました。

入学前に不安はありませんでしたか?

ものすごくありました。同じ高校からは、立命館に進学した人はあまりいなくて、それでも同じ高校の友達もいたけれど学部が違いました。加えて、数理科学科は女子の人数がとっても少ないし、年によってはクラスに女の子一人とか聞いたことあったので、4年間過ごしていけるのかなって毎日考えていました。

どんな研究・活動をしていますか?

今、私が所属している研究室は石井秀則先生の整数論研究室です。週一回木曜日の3・4限に集まって、研究室のメンバーの前で英語のテキストを翻訳したものを発表します。大学の数学は高校までの数学とガラッと内容が変わりますが、その中でも整数論は高校までの数学の内容よりなので、教師になる上で自分の数学の知識をさらに深めることにもつながっています。

理工学部は男性が多いですが?

学科によると思います。私が所属している、数物系や機械系、電気系はほとんど男子ですね。それでも数理は機械・電気に比べたらまだまだ女子も多いほうだと思います。環境・都市・建築系は女の子もそこそこいるんじゃないかなと思います。けれどやっぱり、学部単位で見ると、男子がほとんどですね(笑)

将来の目標は?

ちょこちょこ出ていますが、教師になることが将来の夢でした。ですが、大学で様々な出会いに恵まれ、刺激を受けて、このまま教師になると、私は何も生徒に伝えられないんじゃないかな?と感じました。もっといろんな経験をして、もっと人間的に成長してから教師になろうと決めました。なので、今後は一般企業に就職して、人間的に一回りも二回りも大きくなってから、将来の夢であった教員になろうと思っています。

最後に、理系死亡の女性に一言

私が理系に進んだ理由は、小さい頃の興味がきっかけでした。その興味が現在まで続いていて、今こうして理系の学科で学んでいると、興味ある分野のことだけでなく出会う人や体験、できごとの面でも魅力はたくさんあります。もし理系分野に興味を持っているなら、自分の考えを伝えて共有し、今まで知らなかった新しいことに出会える場と機会はここにたくさんあります。ぜひ今興味を持っていることを大事にし、自分の思うように積極的に踏み込んでみてください。これからの人生で財産になるような体験がたくさんできると思います。