TOPICS

  • SPORTS

  1. home
  2. SPORTS REPORT & TOPICS
  3. 立命館大学における「応援文化の醸成」に向けて~応援サポーターの活動~

立命館大学における「応援文化の醸成」に向けて~応援サポーターの活動~

2016.04.04

2015年12月17日、読売巨人軍にドラフト1位選手として指名され、プロ野球への道へ進むことになる桜井俊貴投手へのインタビューを行いました。今回は桜井俊貴投手をより身近に感じてもらいたく、立命館大学の野球部として、そして法学部の学生として過ごされた4年間の学生生活を中心にお聞きしました。
また、我々応援サポーターの目標である立命館大学における「応援文化の醸成」に向けて、選手の目線からみた「応援」について話を伺いました。

玉木:関西学生野球連盟と他の連盟を比較して、応援環境や注目度、関して感じることはありますか?
桜井:関西学生野球は比較的応援団の人はいっぱい来てくれていますね。応援はありますが、観客という面では部員がほとんどで、一般の人はあまり来ていないという印象があります。

玉木:東京6大学のほうでは一般の学生も応援に来ていて、楽しそうだなあという印象を強く受けますよね。その一方で関西野球では一般の人の姿は少なくて、かつ来てくれた人々もまばらに座っており、選手のプレーややる気の面で影響が出ると思います。現状を踏まえて、選手側はもっと試合に観客や応援が増えてほしいと思いますか?
桜井:思いますね。あえて全国から関西に来た選手も今の観客数に満足はしていないと思います。神宮球場に行って亜細亜大学と試合をしたときに、応援の質が全く違うんですよ。立命は応援に来てないし・・・。笑 部員数の差や立地などの条件もあり、関東との差を見せつけられました。学校行事はしょうがないですけどね。
(試合の日は亜細亜大学の学園祭の日でした。対して立命は通常授業の日でした。)

山口:野球部側としては、どのように応援してもらうとプレーをしていて心地よいと感じますか?
桜井:一体感が欲しいですね。部員と応援団しか応援をしてくれていないように感じます。

山口:一体感を出す応援を行うために、桜井さんから何かアイデアはありますか?
桜井:グッズを使った応援はありますけど、持っているだけです、みたいな…。もっとその人たちを巻き込みながら、統一した応援方法で一体感を演出してほしいですね!せっかく来てもらっているので、一緒に応援してもらって楽しんでほしいです。

山口:せっかくなので、このインタビューを通して皆さんに応援に関して伝えたいことはありますか?
桜井:応援に来てくれるのはOBなどの年配の方々が多いです。あまり若い人を見ないので、学生の応援が欲しいです。バッターの体の動きやプレー自体のスピードが速い大学野球の魅力・面白さをもっと学生の人に知ってもらえるように、ぜひ現地に応援に来てほしいです。高校野球よりも見ごたえがあると思います。

選手・部員・そして応援に来てくれる観客。ただ試合に集まるだけでは物足りないという桜井さんの言葉は重く、野球部、一般学生の「結束」「一体感」があってこそ応援は効果的であると選手の立場から教えていただけました。楽しみ、驚き、感動を味わうことが出来ること。それこそが観戦の魅力であり、応援を通して少しでも感じてほしいという気持ちが伝わってきました。我々応援サポーターは、「応援」ということを通じて選手・学生をつなげる「きっかけクリエイター」として、少しでも応援の魅力を感じて頂けるよう精進していこうと気を引き締められるインタビューとなりました。

<プライベート編>
宮永:大学4年間で嬉しかったこと、辛かったことは何ですか?
桜井:嬉しかったことは、4回生最後のリーグで神宮に行けたことが嬉しかったです。秋のリーグ戦では、最初の京大戦で負けてしまったんですが、そこで監督の助けもありメンバーの意識が変わってそこからは勝ち続けて、最終的には「結束」という目標を達成できたと思いました。
辛かったことは、1回生の時の野球部の仕事・雑務や先輩とのコミュニケーションでした。「デブ!」とか言われたり。笑  朝早いときは4時に起きて球場の整備をしなければならなくて、辛かったです笑。

玉木:大学入学時から常に目標はありましたか?
桜井:大学に入る前に「4年で絶対にプロに行く」という意識のもと練習をしていました。でも野球部は私立の野球強豪校出身の人ばかりなので、実はビビりながら大学に入りました。笑 最初は陰でひっそり練習していました。でも、それが逆に良かったかなと思っています。

山口:4年間の練習で特に気を付けていたことは?
桜井:とにかくケガはしないこと。ケガしたらその期間は何もできなくなってしまうので、準備運動は念入りに行っていました。

玉木:学業(法学部)との両立は辛かったですか?
桜井:学校に行っても報われないんですよね、テスト100%の成績評価の授業が多いので…。行く意味あるのかなと思った時もありましたね。

法学部でよかったな、と思ったことは?
桜井:勉強する習慣が身に付きましたね。たくさん文を覚えなくてはいけなかったので短時間で覚える集中力がアップしました。だからテストが終わったら忘れていることも…。笑

4年間を通して、野球人として、学生として成長したと思うことはありました?
桜井:危機感を持って取り組む意識が付きましたね。さぼり癖が身につかなくてよかったです。追い込まれる状況で力を発揮できるようになりました。

山口:立命のお気に入りの学食はありますか?
桜井:サーモンたたき丼。味噌汁。ヨーグルト。の3つは食べていました。存心館の地下で。人多いし狭いですね笑。

山口:基本は野球と学校の往復ですか?
桜井:そうですね。野球の練習が休みの日も学校に来なければ行けなかったので、学校に行って休日が終わることがほとんどでした。休日は体のケアをしたり、どこかにご飯を食べに行ったり…。あまり夜遅くまで外にいるということはなかったですね。

宮永:なるほど…休日は外食に行かれていたということですが、特に好きな食べ物は何ですか?
桜井:いろいろありすぎて…笑 1番は焼肉、2番は寿司・・・3番は・・・決めにくい笑

玉木:授業の中で自分が(ドラフト後ということもあって)注目されている、と感じたことはありましたか?
桜井:一般教養のスポーツの授業で年俸の話になった時に僕の話題が出たんですけど、紹介で「産社の…」と言っていて、心の中で「法学部だし!」と思ったことがありました。笑

山口:ドラフト指名を通して、試合環境の変化はありましたか?
桜井:環境的には、立同戦2試合目で、試合前に球場の外でアップをしないといけないんですけど、ファンの人がいっぱい来て全然アップできなかった、ということがありました笑
球場の中に入ると次は少年野球の子供たちに捕まって・・・キャッチボールもできなかったように、自分の時間が作れなかったことがありましたね。

山口:逆に、チーム内に変化はありましたか?
桜井:チームのほうは変化なく、いつも通りでしたね。自分がいつも試合前にやっていることを、ドラフト後も変わらずやり続けていました。
まだ知られてないんか・・・と辛い気持ちになりました。笑

玉木:チームメイトで負けたくないと思っていた人はいますか?
桜井:自分が公立高校出身だったので、私立の強い選手には負けないようにと頑張っていました。なめられていたので・・・。笑 

玉木:関西は大学のスポーツは関東に比べたら存在感が薄い。桜井選手が関西に対して言いたいことは?
桜井:なんで関東なんですかね?代表合宿でも対応が違って、関西は下に見られる傾向がありますね。

いかがでしたか?少しでも桜井さんの人柄を知ることができましたか? インタビューを通して、桜井さんは入学当初から目標に向けてコツコツと4年間努力をされてきたことが分かりました。学業との両立が大変だった中、休日も身体のケアや食事にも気を遣っていたようです。プロ入り後はヤクルトの山田選手、同じ立命館大学出身の西武ライオンズの金子選手との対戦を楽しみにしているとのことです。一方で、自身が果たせなかった日本一を立命館の後輩の皆さんに期待している、と強く話されていました。今後のご活躍を期待しています。

ページトップへ