産業社会学部生の活躍を紹介します!

Posted on 2011.10.06

今回紹介する学生さんは、スリランカと日本の子どもたちの
交流を目指し、今年3月学生団体「Happy Factory」を設立
したメディア社会専攻2回生の香山侑美さんです。
香山さんはこれまでに二度スリランカに足を運び、
実際に子どもたちと交流をされています。

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<メディア社会専攻 2回生 香山侑美さん>

 

Q.なぜ産業社会学部を志望したのですか?
A.元々ジャーナリスト志望であり、ジャーナリズムや表現する
ことを深く学びたいと思い産業社会学部メディア社会専攻を
選びました。

Q.この活動を始めたきっかけは何かありますか?
A.他界した叔母がスリランカに病院を建てたことが始まりです。
叔母は"苦しむ子どもたちを助けたい"という願いをこめて自らの
遺産で基金を設け、スリランカに病院を建設しました。そのことが
きっかけとなり、私もスリランカに興味を持ち始めました。

Q.「Happy Factory」の主な活動内容は何ですか?
A.スリランカの子どもたちとの国際交流を目的の一つとしています。
スマトラ沖地震が起こった際、日本からスリランカへたくさんの
支援がありましたが、東日本大震災を受けて、今度はスリランカから
日本へエールを!と呼びかけをおこなったところ、国境を越えた
エールとしてスリランカの子どもたちが書いたたくさんの絵が私の元に
届きました。絵の中には、実際に地震を体験した者でないと
書けないような痛々しいものや、復興に向け頑張っている姿を描いた
もの等様々な絵がありました。
その届けられた絵を平和ミュージアムで展示したり、絵を写真に撮り
"みてみて~"とたくさんの人に広め、日本の被災地に元気を与えたい
と思っています。

※スリランカの子どもたちから届けられた絵(絵には一枚一枚
日本への応援メッセージがつけられていました。)

2DSCN4288.jpg3DSCN4289.jpg

 

Q.スリランカとの交流を通して何を学びましたか?
A.自らの常識が常識ではなくなったことです。今の日本は物で
溢れてしまっていて何でも手に入る状況ですが、スリランカは
違います。小さなことで感謝できたり、子どもたちと接することで
本当に素直な気持ちになることができました。

Q.どのような出来事が一番思い出に残っていますか?
A.中学2年生のときに初めてスリランカを訪れました。
当時は地震直後だったこともあり警戒態勢がひどく、空港に着いた
とたんにライフルを向けられたことは印象深く残っています。
街は荒れ果て、日本との違いに驚きの連続でした。しかし、今年の
3月に訪れた際は、街は見違えるほどに綺麗になっていました。
時間はかかるかもしれませんが、スリランカが復興してきたように
日本も必ず復興する、とこのとき強く感じました。

Q.今後の目標は何かありますか?(さらに挑戦したいこと等)
A.スリランカの子どもたちから届けられた絵を被災地の方々に
見てもらい、少しでも勇気づけられたらと思います。
また、日本ではスリランカに対する認知度が低いので、
こうした取り組みを引き続き進めていき、もっと幅広く展開して
いきたいです。

 

香山さんはこの他にも絵本を自ら作成しスリランカに届けるなど、
積極的に子どもたちとの交流を図っています。
「Happy Factory」のコンセプト"みんなで一体となってエールを
送る"にもあるように、一人でも多くの人に笑顔になってもらいたい
という強い気持ちが伝わってきました。
日本とスリランカの架け橋となり、今後もたくさんの子どもたちに
夢と希望を与えてくださいね。これからの活躍も期待しています。

※香山さん作 絵本「えがおの工場」
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