2011年度後期「デジタル/ネット文化・産業論Ⅱ」第14回講義が開講されました!

Posted on 2012.01.20

今年で開設8年目を迎える音楽関連団体共同寄附講座「デジタル/
ネット文化・産業論」は、一般社団法人日本音楽出版社協会、
一般社団法人コンサートプロモーターズ協会、社団法人日本
芸能実演家団体協議会・実演家著作隣接権センターの3つの
団体の寄附から成り立つ講座で、音楽評論家の反畑誠一客員
教授のコーディネートによって、コンテンツ産業界の最前線で
活躍されている方々をゲスト講師として招聘するリレー形式の
講義です。
この科目では、デジタル化とインターネットがもたらした文化
・産業の構造変化を多角的に現状分析・認識し、次世代の
方向性を研究することを課題としており、コンテンツビジネス
やエンタテインメントビジネスに関心を持つ多くの学生が
受講しています。

1月11日(水)に行われた第14回講義では、芸術文化法、
著作権法を専門分野とし、エンタテインメント業界の第一線
で活躍する弁護士、福井健策氏をお招きし、デジタル時代の
著作権についての講義が行われました。

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<弁護士・ニューヨーク州弁護士 骨董通り法律事務所 福井健策 氏>

 

講義では、本講座の大きなテーマのひとつである著作権に
ついて、まずその定義を具体例とともに分かりやすく説明して
いただき、著作権から除かれる情報や著作権の及ぶ範囲等に
ついても実際の判例を用いながら楽しく解説していただき
ました。
続いて、模倣とオリジナルの境界について「スイカ写真事件」
を例に挙げ、判断の難しさや境界の曖昧さを分かりやすく
示していただき、エンタテインメントビジネスの基礎となる
著作権について必要な知識と考え方を学生は学びました。

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最後には、「テクノロジーによって情報を広く流通させつつ、
創作者へ正当な利益を還元することが著作権にとって
最大の課題となっている」と言及いただき、学生はデジタル
時代における著作権の重要性を改めて痛感するとともに、
今後も更なる学習に取り組む意欲を示しました。

 

 

 

 



 

 

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