2012年度前期「デジタル/コンテンツ文化・産業論Ⅰ」第3回講義が開講されました!

Posted on 2012.05.23

今年で開設9年目を迎える音楽関連団体共同寄附講座「デジタル/
コンテンツ文化・産業論」は、一般社団法人コンサートプロモー
ターズ協会、一般社団法人日本音楽出版社協会、社団法人日本芸能
実演家団体協議会・実演家著作隣接権センターの4団体の寄附に
より運営が成り立つ講座で、音楽評論家の反畑誠一客員教授のコー
ディネートによって、コンテンツ産業界の最前線で活躍されている
諸氏をゲスト講師として招聘するリレー形式の授業です。
この科目では、デジタル化とインターネットがもたらした文化・
産業の構造変化を多角的に現状分析・認識し、次世代の方向性を
研究することを課題としており、コンテンツビジネスやエンタ
テインメントビジネスに関心を持つ定員400名の学生が受講して
います。

4月20日(金)に行われた第3回講義では、産業社会学部の卒業生
であり、株式会社TBSテレビの制作局バラエティ制作部部次長として
数々のテレビ番組の編成・制作に携わる片山剛氏をお招きし、
キー局の編成・制作の実態について講義が行われました。

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<株式会社TBSテレビ制作局バラエティ制作部部次長 片山剛先生>

 

講義ではまず、「番組制作」について裏話などを織り交ぜながら
具体的にお話しいただきました。制作に関わるプロデューサーや
ディレクターの仕事内容・やりがい、番組が生み出されるまでの
仕組み、現場の実情など番組制作の奥の深さやその魅力をお伝え
いただきました。また、どのような番組を放送するのか企画・提案
し、決定を行う「番組編成」についても詳しくご解説いただき、
編成にとって重要な視聴率の仕組みやマーケティングについてお話
しいただきました。

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さらに、広告収入の減少やネットの発達、他チャンネル化などに
よりデジタル時代のテレビを取り巻く環境が変化し、厳しい状況に
ある一方、そこにある可能性についても言及いただき、今後は
「コンテンツビジネス」の展開が重要なポイントとなることをお伝
えいただきました。激動の中にあっても、時代の流れに柔軟に対応し、
新たなビジネスモデルを構築することで可能性を見出すことが
できることを訴えました。

 

 

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