2012年度前期「デジタル/コンテンツ文化・産業論Ⅰ」第4回講義が開講されました!

Posted on 2012.05.24

今年で開設9年目を迎える音楽関連団体共同寄附講座「デジタル/
コンテンツ文化・産業論」は、一般社団法人コンサートプロモー
ターズ協会、一般社団法人日本音楽出版社協会、一般社団法人
日本レコード協会、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会・
実演家著作隣接権センターの4団体の寄附により運営が成り立つ
講座で、音楽評論家の反畑誠一客員教授のコーディネートによって
、コンテンツ産業界の最前線で活躍されている諸氏をゲスト講師と
して招聘するリレー形式の授業です。この科目では、デジタル化と
インターネットがもたらした文化・産業の構造変化を多角的に現状
分析・認識し、次世代の方向性を研究することを課題としており、
コンテンツビジネスやエンタテインメントビジネスに関心を持つ
定員400名の学生が受講しています。

4月27日(金)に行われた第4回講義では、株式会社実業之
日本社マーケティング部/コンテンツ事業部主任として、
電子書籍の企画に携わり、出版産業の最前線でその発展に
尽力される宮田和樹氏をお招きし、出版社の権利ビジネスと
読書の未来について講義が行われました。

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<株式会社実業之日本社マーケティング部/
         コンテンツ事業部主任 宮田和樹先生>

 

ご講義ではまず、出版市場の現状について、その実態や課題
を詳細なデータを用いて分かりやすくご説明いただきました。
近年減少を続けている出版市場の要因の一つに、「読者=
消費者の時間とお金が携帯やネットに移動したこと」が大きく
関係しており、利用時間の急増しているスマートフォンや電子
書籍との融合が今後の出版産業において重要なポイントとなる
ことを示しました。また、電子書籍を普及させるための課題と
新しい本の可能性について解説いただき、学生は新たな視点で
出版産業について見つめ直す機会となりました。

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さらに、出版社の権利ビジネスに関する二つの事例を通して、
権利ビジネスの可能性や新たな著作権保護のあり方について
お話しいただき、学生に今後の出版産業の展望を考えるヒント
を示しました。学生は出版産業の最新の実態をリアルタイムで
学び、出版ビジネスにおいて「創造的に考える視点」が今後
ますます求められていることを痛感しました。

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