2012年度前期「デジタル/コンテンツ文化・産業論Ⅰ」第10回講義が開講されました!

Posted on 2012.06.29

今年で開設9年目を迎える音楽関連団体共同寄附講座「デジタル/
コンテンツ文化・産業論」は、一般社団法人コンサートプロモー
ターズ協会、一般社団法人日本音楽出版社協会、一般社団法人
日本レコード協会、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会・
実演家著作隣接権センターの4団体の寄附により運営が成り立つ
講座で、音楽評論家の反畑誠一客員教授のコーディネートによって
、コンテンツ産業界の最前線で活躍されている諸氏をゲスト講師と
して招聘するリレー形式の授業です。この科目では、デジタル化と
インターネットがもたらした文化・産業の構造変化を多角的に現状
分析・認識し、次世代の方向性を研究することを課題としており、
コンテンツビジネスやエンタテインメントビジネスに関心を持つ
定員400名の学生が受講しています。

6月15日(金)に行われた第10回講義では、株式会社フジパシ
フィック音楽出版の代表取締役会長として、音楽産業の発展に尽力
する朝妻一郎氏をお招きし、アメリカの音楽業界の現状と展開、
そして今後の動向について講義が行われました。

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<株式会社フジパシフィック音楽出版代表取締役 朝妻一郎先生>

 

講義ではまず、レコード会社大手2社間の競合の実態とそれが与える
音楽業界への影響について、詳細な資料を提示しながら分かりやすく
説明し、音楽番組のレコード化権獲得のための戦略や人材の確保、
そして他社の買収を巡る争奪の実情等、様々な角度から解説しました。
あらゆる産業において、「ライバル同士が頑張るとその業界全体が
盛り上がる」と言及し、近年売上が増加しているアメリカの音楽市場
の現状を示しました。また、新たな音楽映像配信サービスの展開や
インディーズ台頭の可能性等、今後の動向についても言及しました。

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さらに、学生からの質問に対し、国策として展開されている韓国の
音楽ビジネスの実態を分かりやすく説明しました。学生は日本の
ビジネス戦略との違いを学び、日本の音楽産業はどのようにあるべき
か、アメリカのビジネス展開と併せてグローバルな視点で考えること
を学んだ様子です。

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