12月10日(月)、「読売スポーツ社会学講座~スポーツ報道の
射程―イギリス・ロンドン夏季オリンピック大会等を題材に~」
の授業へ元女子サッカー日本代表で現在は、指導者、解説者と
して活躍される大竹七未さんが特別ゲスト講師として来校しま
した。当日、教室に集まった約300名の学生は食い入るように
大竹さんの話を聞いていました。
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<元女子サッカー日本代表 大竹七未さん>
この「読売スポーツ社会学講座」は、スポーツという文化を複
眼的に捉えることを目的に掲げ、スポーツ選手、新聞記者、ア
ナウンサー、番組プロデューサー、解説者など第一線で活躍さ
れているゲスト講師の方々と産業社会学部の教員がリレー講義
形式で授業を進めます。
今回、特別ゲスト講師として来校された大竹さんの講義では、
女子サッカーがまだ世間から注目を浴びていなかった大竹さん
の現役時代のお話や、当時マイナースポーツであった女子サッ
カーのプレー環境、支援体制から日本のマイナースポーツの抱
える課題などについて自身の考えを紹介してくださいました。
また、現在、日本の女子サッカーが抱える問題や男子サッカー
と女子サッカーの比較、大竹さんの考える女子サッカーの今後
の展望、ワールドカップの金メダル獲得から続くこのブームを、
ブームだけで終わらせないために必要なことは何かなど大竹さ
んの女子サッカーに対する考えや想いを語って頂きました。
現役の選手であった頃、代表合宿や海外遠征を支援する体制も
整っておらず、決して恵まれた環境ではなかった女子サッカー
の世界において、目標達成に向けて粘り強く、熱い気持ちを持
ってサッカーと生きてきた大竹さんの姿に参加者は深く共感し
ていました。
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講義に参加したスポーツ社会専攻の小畠菜緒さんは「女子サッ
カーについてはTVなどで注目され、ある程度情報を知っていた
のですが、今日の講義を通じて改めて本当の現実を知ることが
できました。男子サッカーよりも知名度は圧倒的に低く、その
中で選手たちは女子サッカーをメジャーにするべく「勝たなけ
れば」という強い思いの中で戦ってきたことが近年の好成績に
結び付いているのだと思います。そんな選手をサポートし、
ブームをブームで終わらせないために、今、女子サッカーは本
当の意味での岐路に立っていると感じます。」と感想を述べて
くれたように大竹さんの講義は大変実りある講義となりました。
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スポーツ社会専攻では今後も、スポーツ現場で活躍する方々を
ゲスト講師としてお呼びし、日本社会におけるスポーツ現場か
らの生の声、現状、課題を知る場を設けていきたいと思います。