社会調査士課程 調査報告会を実施しました!

Posted on 2014.06.03

産業社会学部社会調査士課程SBクラス(担当教員:丸山
里美准教授)では、5月30日に調査報告会を開催しました。
調査地域のホールを借りて行われた報告会には、お世話に
なった地域の方々や産業社会学部の学生たちを中心に、40
名以上が参加してくださいました。

社会調査士課程では、社会調査の考え方や統計分析、イン
タビュー手法を身につける授業を履修するとともに、1年
間かけて実際に調査を実施します。その過程では、社会調
査のスキルだけではなく、社会学的なものの見方や研究の
進め方を体験的に学ぶことになります。

本クラスでは、京都市南区にある在日コリアンの方々が多
く暮らす東九条地域において、多文化共生をテーマに調査
をしてきました。東九条地域は、日本人や在日コリアンだ
けではなく、子どもから高齢者まで多世代の人々、障害の
ある方、ニューカマーのフィリピン人など、さまざまな人
々が日常的に交流し、地域づくりに参加しています。その
実態を明らかにしたいと、11名の学生たちが4つのグルー
プにわかれ、1)在日コリアン高齢者のデイサービス、
2)児童館に集まる子ども、3)在日フィリピン人グループ、
4)地域で暮らす障害者に着目し、1年間ボランティアなど
の形で関わりながら質的調査を行ってきた成果を報告しま
した。

報告会では、お世話になった地域の方々に、各グループが
コメントをもらいました。ぎこちなかった最初のころの思
い出や、参加したお祭りの楽しさ、地元で食べた料理のお
いしさなどが語られ笑いを誘うとともに、地域に出向いて
報告会を開催してくれたのがうれしかった、これからも
ずっと通ってきてほしいなど、温かいコメントをたくさん
いただき、一同大いに感激しました。

終了後、韓国料理を囲みながら地域の方も交えて行った交
流会も、遅くまで盛り上がり、あちこちで再会の約束が生
まれていました。社会調査を通じて得たことが、こうした
機会を通じて、これからも地域に還元されていくことを
願っています。



(文責:人間福祉専攻 丸山里美 准教授)

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