第4回インターナショナル・メディア・スタディーズ・キャンプ 英語講義・討論、K-pop体験の現場学習などで充実

Posted on 2014.09.30

韓国・西江大学コミュニケーション学部と立命館大学産業社会
学部は、2011年度から共同でIMSCをソウル・西江大学キャンパ
スで実施してきました。これは、2012年度に本格的な学術交流
協定を締結して以来のもので、年々学びの内容充実がはかられ
ています。
学術交流の充実を目指して、2014年度の企画研究では春学期中
の5月22日、受講生18名が、西江大学から立命館大学へ訪問研
究滞在中のウォン・ヨンジン教授を迎えて、事前学習として
「韓国メディアの今」と題した基礎的な包括レクチャーを受講。
さらに7月17日には、「日韓比較メディア」の英語プレゼンテー
ションを、新聞、放送、広告、ニューメディア研究グループの
4つに分けて実施し。9月のソウル・IMSC本格実施を前にウォン
教授から2度にわたる密度の濃い直接指導を受けました。

<「韓国メディアの現在」を熱心に講義するWon西江大学教授>


第4回を迎えたIMSCは、受講生全体の英語レベル、動機付け、事
前調査準備も、これまでで最高の仕上がりとなり、9月11日から
ソウルでのIMSCが開始されました。
日本と韓国の新聞、放送、広告、デジタルメディアの違いなど
について比較メディア学の視点から国際的に学ぶことを目的と
しており、受講生18人が渡韓。IMSCでは、韓国メディア研究を
牽引する教授陣による英語レクチャーを受けた後、関連のメデ
ィア機関を訪問することで、講義とフィールド学習が一体とな
り、受講生の学び意欲をさらに掻き立てました。
例えば、放送の英語講義を受講した後、韓国放送公社や24時間
のニュース専門局である聯合ニュースTVを訪問して、講義で得
た疑問や課題を担当者に投げかけたほか、ニューススタジオの
施設見学、さらに民間放送局SBSの音楽番組でK-POPライブ番組
収録の様子を見学するなど、韓国放送メディアの現場に関する
さまざまな知見を深めました。また広告講義の後は韓国最大の
広告会社であるCheilワールドワイドを訪問して、世界的な広
告賞のカンヌ国際広告最優秀賞を受賞したクリエイティブ・
ディレクターのトーマス・キム氏から直接講義を受けるなど、
大変充実した研修を行い、日を追うごとに日韓のメディア産業
を比較する力が高まってゆきました。



<聯合ニュース本社前(上)と24時間ニューススタジオ(下)
にて>


英語講義とフィールド研修の翌日には、講義内容の理解度を試
すモーニングクイズが行われました。翌日には採点結果が返却
され、どこが理解できていなかったかについてフィードバック
されましたが、受講学生たちは、24時間オープンしている西江
大学図書館を有効に活用するなどして、講義の予復習に追われ
ると同時に、この学びの集大成となる日韓メディア産業比較の
英語グループ・プレゼンテーションのワークにも没頭しました。

<毎日朝一番で実施された英語による理解度テストの風景>

今年も、全員が満足する学習成果を残したことから、最終日に
は、西江大学コミュニケーション学部のキム・ヨンス学部長か
ら、西江大学学長名で発行されたIMSC修了書が一人ひとりに授
与されました。

<キム学部長から修了証書を受ける波多野雄也君(メディア
社会・3回生)>


西江大学コミュニケーション学部の教授陣からは、「今回の
IMSC学生は、これまでで、もっともまとまりがあり、また日韓
国際比較という特定の分野に限って言えば、西江大学の大学院
生とも英語で互角に議論できており、立命館大学生の勉強意欲
と英語力向上を目指す日々の努力に感銘を受けた」と高い評価
がなされました。「来年度は、両大学学生が、それぞれの国の
メディア状況について、もっと掘り下げた研究し、相互に英語
でプレゼンテーションし合い、その上でディスカッションに徹
底的な時間を割いたらどうか」との提案もなされ、西江大学コ
ミュニケーション学部と立命館大学産業社会学部メディア社会
専攻との間で、さらに質の高い学術交流を求めてゆくことで一
致しました。

このような高い評価の内に修了した第4回IMSCの修了生たちは、
修了証書を手に晴れ晴れとした笑顔で、全体写真に納まり、8
泊9日のIMSC研修を終え、無事、帰国した。現時点では、来年
度も同時期の9月にIMSCは実施される予定となっています。
なお、IMSC参加には、年度初めの4月に行われる企画研究への
個別応募(事務室受付)が必要となります。2014年中に、説
明会も開催されますので、興味のある学生の皆さんは、是非、
出席してください。


文責:BEN

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