第23回東九条マダンに参加しました!

Posted on 2015.11.06

去る11月1日、元・陶化小学校にて第23回東九条マダンが
行われました。京都駅のすぐ南に位置する東九条地域は、
京都で最も多く在日朝鮮・韓国人が暮らす地域です。
マダンは「ひろば」という意味で、東九条マダンは「東
九条で、韓国・朝鮮人と日本人がひとつのマダンに集い
一つになって、みんなのまつりを実現したい」という願
いから生まれた東九条地域のお祭りです。
(東九条マダンHP http://www.h-madang.com/

企画研究SLクラスでは、東九条をフィールドとして、質
的調査の手法を実際に体験しながら学んでいます。東九
条地域の様々なイベントや施設、団体と関係を持ちなが
ら、多文化共生や地域の担い手など、それぞれ関心のあ
るテーマについて調査を行い、最終的には論文や映像を
仕上げます。
東九条マダンには7月の実行委員会結成式から参加し、
美術班や情宣班、プンムル班(朝鮮半島に伝統的伝わる
伝統音楽。東九条マダンで例年とても盛り上がる演目の
ひとつ)のメンバーとして約4か月間活動してきました。
今回チャンゴ(朝鮮半島の伝統的打楽器)に初挑戦した
メンバーは、苦戦しつつも初心者用の練習等に参加し本
番に挑みました。

マダン当日は天気にも恵まれ、さわやかな秋晴れのもと、
それぞれが練習・準備を重ねてきた演目、展示等が披露
されました。演奏についていくのに必死で、硬い表情を
見せるメンバーもいましたが、衣装をまといそれぞれが
初舞台を楽しんだ様子でした。
また、マダンが掲げる共生の形は民族的立場の違いにと
どまりません。その一例が障害者との共生です。車いす
で生活する人々の自立生活サポートなどを行っている日
本自立生活センター(JCIL)の方々が第1回の運営から
関わっており、例年車いす体験コーナーを実施してきま
した。今回のマダンで私たちは、JCILの皆さんと一緒に
「車いすショー」という新しい形にチャレンジしました。
普段皆さんが乗っている電動車いすの豆知識や、個々の
こだわっているポイントなどをファッションショーのよ
うな形式で紹介しました。反省点も多々ありますが、長
年東九条マダンに携わっているメンバーからも「初めて
知ったことが多くあって面白かった」と好評をいただく
ことができました。

今後、それぞれ今回の経験を盛り込みながら、論文執筆
に励み、年度末には地域のお世話になった方々を招いて
の報告会を実施する予定です。


メディア社会専攻 4回生 松島理菜



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