台湾高雄市でアジア学生交流大会に参加

Posted on 2016.01.12

12月26日から30日まで台湾の高雄市で開催された、アジア
学生交流プログラム(ASEP: Asia Student Exchange
Program)の大会に、企画研究「国際交流実践研究」の受
講生が参加しました。ASEPは日本と他のアジアの国々の生
徒・学生がパートナーとなって、遠隔交流ツールを活用し
て英語で交流した成果を、台湾高雄市で毎年12月に開催さ
れるアジア学生交流プログラムのプレゼンテーションを中
心とする大会で発表し交流するというものです。
今年度はホスト校である高雄市立高級中学校(日本の高等
学校にあたる)で大会が開催され、日本、台湾、韓国、イ
ンドネシア、タイの5か国から54校の生徒、学生、教職員
ほか合わせて約700名が参加しました。台湾高雄市の教育
局の支援もあり、年々台湾の高校の参加が拡大し、今年は
26校でした。産社生が初めて参加した2005年はその半数く
らいでありましたが、参加校の増加に伴いパートナーとな
る日本の高校の参加校も増えています。立命館学園からは
産社のほかに、立命館中高、立命館宇治、立命館守山の生
徒も参加し、2つの会場に分かれて英語のプレゼンテーシ
ョン大会がおこなわれました。

今年の大会テーマは“Traveling and Learning”で、産社
のパートナー校は台湾高雄市にある義守大学でした。グル
ープのテーマは “Travelling: Best learning for your
better life” で、これまでSkypeやFacebook、LINEなど
を使って遠隔で準備してきた内容を15分にまとめて発表し
ました。発表内容とスライドはよく練られていて、
Creativityを評価されたBest Content賞を授与されました。
遠隔交流を始めたころはもちろん、台湾へ出発する直前ま
でかなり隔たりがあった双方の意見を、どのようにまとめ
るのだろうと心配されましたが、現地に到着後、義守大学
で合流してかなり集中して議論し、発表当日は何とかまと
まった発表になっていました。

残念ながら練習不足は否めませんでした。緊張で表情がこ
わばったり、ことばが詰まることもあり、悔しい思いをし
たでしょうが、経験を積むことが必要だと感じました。
かつての先輩たちも同様で、初めて国際交流大会に参加し
たときは、緊張して頭の中が真っ白になったようでしたが、
2回目はその雪辱を果たすべく、練習を重ねて立派な発表
ができるようになりました。今回は質問に対する応答は堂
々としていて、頼もしかったです。舞台に立って数百人の
前で英語でプレゼンテーションをする機会はそうそうあり
ません。今回の経験が、今後に生かされることを願うばか
りです。
大会の後のフェアウェル・パーティでは、各国の生徒・学
生によるパフォーマンスを見て、音楽に合わせてダンスを
したり、記念写真を撮ったりして楽しみました。悔し涙を
流したのがウソのように、笑顔で楽しんでいて安心しまし
た。翌日も空港までパートナー校の学生と先生が見送って
くれ、高雄を去りがたかったようです。今回育んだ友情を
今後も大事に温めてほしいと思います。かつてASEPに参加
した産社と台湾の先輩たちが、今回衣笠キャンパスと高雄
まで応援に来てくれて、旧交を温めていたように。



企画研究「国際交流実践研究」担当 坂本利子教授




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