2015(平成27)年度 学校ボランティア報告会の様子

Posted on 2016.01.22

1月16日の土曜日に、学校ボランティア報告会が開催され
ました。このボランティア報告会は、今年からの試みです。

子ども社会専攻におかれている初等教職課程では、教育
実習の改革を視野に入れた改革を構想しています。この
改革の一つとして、初等教育実習の前年度に、学校でボ
ランティアを経験しておくことを課しました。

本年度は試行的に、今の2回生全員に学校ボランティアに
行くことを求めました。そのために、近隣の小学校であ
る右京区の3校(宇多野小、御室小、花園小)、北区(北
下地区)の7校(柏野小、衣笠小、金閣小、紫明小、大将
軍小、紫野小、楽只小)に協力をお願いして、「立命館
子ども社会専攻小大連携プログラム」を立ちあげました。

そして、初年度の学生ボランティアにおける学びの実態
や成果を報告するために、この報告会を開催しました。
会は後期の始めに学生実行委員を募集して、5名の体制
で毎週金曜日に計画を立て、内容を決め、報告の準備を
行ってきました。

<第1部・報告会>実行委員の学生が壇上で発表中

学生実行委員は、いずれも子ども社会専攻の荒畑和輝
(紫明小学校)、小坂あゆみ(金閣小学校)、桑原萌
(柏野小学校)、中村沙矢佳(柏野小学校、御室小学校)、
松本安輝子(御室小学校)の5名です(括弧内はボランテ
ィア先の小学校)。

実行委員会では、ボランティアで困ったこと、失敗した
こと、感動したこと、学んだことなどを2回生の学生に
アンケートを行い、それを集計して、プレゼンを作りま
した。また、典型的な内容については、実行委員の学生
がシナリオを書いて、出演者を募って、劇形式でのプレ
ゼン(映像)を行いました。

当日は、2回生と1回生の学生の他にも、連携校の先生方
にも来ていただきました。そして、冒頭に有賀学部長に
もご挨拶いただきました。プレゼンの途中では、現場の
先生に「困ったこと(多くの子どもがボランティアの学
生に一度に様々な要求をしてきたこと、ケンカの場面に
遭遇したこと)」の対処の仕方を実践的にお話していた
だきました。会の終わりには、来賓の北下地区校長会会
長の塩見孝次先生(柏野小校長)に、ご講評もいただき
ました。

ホールでの第1部を終えて、以学館地下の生協に移動して、
第2部を行いました。第2部では、小学校の先生方や専攻
の教員、2回生、1回生がそれぞれテーブルに別れて、軽
食とジュースやコーヒーなどの飲み物をとりながら、交
流を行いました。それぞれの先生方が、1部での困った
ことへの対処法や具体的な事例についてお話いただきま
した。

<第2部・交流会>小学校長・2回生・1回生の学生が
テーブルを囲んで和やかに交流中


それぞれ個別のボランティアの経験によって学んだ成果
を報告、交流することで学生たちはさらに学びを深める
ことができました。さらに、1回生へのアドバイスも用
意されており、次年度ボランティアを行う学生にとって
も有意義な時間となったと思います。そしてなによりも、
実行委員を引き受けてくれた学生は、内容を深めるだけ
でなく会の企画や運営をになうことで、多くの学びを得
ることができたと思います。

<小学校の先生が、実際に自分が使用しているノートを
学生に見せながら説明中>


この報告会の位置づけなど、課題もありますが、今後も
何らかの形でこの報告会を続けていきたいと思います。


文責:子ども社会専攻 石田智巳教授



このページの上部へ