深化した2015年度日韓国際メディア学術交流:産業社会学部創設50周年イベントで締めくくる

Posted on 2016.02.04

産業社会学部と大学院社会学研究科では、2015年度、韓国
の2大学(西江大学、漢陽サイバー大学大学院・両大学とも
ソウル在)との学術交流・協力協定に基づき学生・教員の
交流を加速させました。これらの交流を総まとめとして報
告します。

2016年1月15日、立命館大学メディア社会専攻と西江大学
コミュニケーション学部の教授が一同に会し「日韓の高等
教育におけるメディア教育のこれから」について考えるシ
ンポジウム・パネルセッションが開催されました。

このシンポジウムは、産業社会学部創設50周年企画の一
環として、立命館大学衣笠キャンパス(以学館2号ホール)
で開催されたもので、日韓両国におけるメディア教育が、
大きく変容ととげるメディア環境の中で、どのように展
開されているのか、どのような課題に直面しているかを
報告・議論しました。
立命館大学メディア社会専攻から、柳澤伸司教授(専攻
長、新聞ジャーナリズム)、増田幸子教授(映像表現論)、
小泉秀昭教授(広告論)、坂田謙司教授(メディア制作)、
金山勉教授(コミュニケーション政策論)が、西江大学か
らはKim, Yong-soo教授(学部長・Performance, Video
Communication)、Yu, Hyun-Jae教授(New Media)、
Shin, Ho-chang教授(Public Relations, Advertising)、
Kim, Kyun教授(Journalism, Newspaper History)、
Lim, Jeongsub教授(Online Journalism and Mass
Communication)が登壇し熱のこもった発表が行われま
した。
両国で展開されているメディア教育の状況を理解し、よ
りよいメディア教育を実践するための手掛かりを相互に
得ることができる、実りあるシンポジウムとなりました。



<シンポジウムの様子>

これに先立って、西江大学コミュニケーション学部におい
て、2015年9月7日から11日まで、インターナショナル・メ
ディア・スタディーズ・キャンプ、以下IMSC)が開催され、
日本と韓国のメディアについて比較メディア研究の視点か
ら、学生たちの学びあいが行われました。

<ソウル正面玄関にて>

最終日、立命館大学の学生は、Lim, Jeongsub教授のクラス
に招かれ、学びの集大成となる日韓メディア比較にかかわ
る英語の最終プレゼンテーションを行いました。韓国人学
生および世界からの留学生たちを含む西江大学の学生を前
に、日韓メディアの特徴を的確に指摘しながら行ったプレ
ゼンテーションに対し、西江大学の学生からも積極的な質
問が出されており、両大学学生たちにとって大変有意義な
時間となりました。

<最終のプレゼン風景>

最終日には、立命館の学生全員が、十分な成果をあげたと
認められ、西江大学学長名で一人ひとりに対し、
Kim, Yong-soo学部長から本プログラムの修了証が授与さ
れました。

<修了式の様子>


<西江大学修了式全体写真>

社会学研究科では、漢陽サイバー大学メディアMBAとの
間で、2014年度に交流協定を結び、短期で日韓メディアと
社会との関係に焦点をあてた比較研究を行う、「日韓メデ
ィア比較白熱セミナー」に着手しました。2015年度は、8
月24日から28日まで両大学が学びのキャンパスを置く京都
とソウルの二拠点で、両大学の学生が合同授業を受け、ま
た両国の代表的なメディア機関での訪問・研修が実施され
ました。受講生からは、両大学の学生が、日韓の異なるメ
ディア環境やメディア受容傾向を理解することが出来たこ
とで、自国のメディアに対する見方が変化してきた、との
積極的な意見が聞かれました。

<漢陽白熱、ソウル授業風景>


<日本大阪毎日放送訪問>

立命館大学と韓国・西江大学、および漢陽サイバー大学大
学院との交流は、年々深化しており、メディアの学びにか
かわる学生交流、教員交流は、2016年度も引き続き活発に
展開してゆく計画です。

文責:BEN



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