地球大気に入射する高エネルギー宇宙線は、核相互作用により大気の原子核と
衝突し、生成された粒子が電磁相互作用などにより新たな粒子を作り出す、
という過程の繰り返しで、空気シャワーと呼ばれる大量の粒子群をつくる。
シャワー中の荷電粒子が大気中の光速(真空中より遅い)より速く走ると、
チェレンコフ放射と呼ばれる光を放出する。
この光は地上では1度程度の円錐状に放射され、地上で反射鏡を用いて
集光し、超高速のカメラで光のフラッシュとして撮像することができる。
粒子のシャワーはガンマ線観測には雑音となる宇宙線粒子によっても
作られるが、宇宙線のチェレンコフ光像は広がっており、あらゆる方向から
入射するため、天体方向を向いたガンマ線のつくるチェレンコフ光像と
区別をすることが可能である。これを「イメージング法」と呼ぶ。
* Air Cherenkov Detectors (NASA Imagine the Universe!)
* 他の実験へのリンク.