研究会報告 2006年度
社会開発人口モデル研究会
2006年度の総括
研究到達状態を4点に要約して記す。
第1課題:高水準の「報告書」を作成・公表、研究活動の査定を受ける、成果の公表・社会還元。
- 学会報告(a):2006年社会経済史学会第75回大会にてパネルディスカッション報告(5名)。
- 学会報告(b):2006年日本社会学会第79回大会にて連携報告(5名)。
- 新聞連載:「岩手日日」紙上(6回シリーズ)で研究成果を地元還元(6名)。
第2課題:大量資料(「肝入文書3,621冊」)の継続的収集・整理・解読・分析作業。
- 「狐禅寺村増減・年貢・高分・諸役・用留帳」60綴り1200冊余りを解読、データベースを構築・分析。
- 「狐禅寺村救貧・出産用留」2綴り約70冊を解読、データベースを完成・分析。
第3課題:過去帳データベースの本格的分析。
青木コレクション+菊地コレクション約300寺分のGIS本格分析を了。
第4課題:人口調査関係法令・規則文書の解読・翻刻。
- 「人別省略方留」(幕府、江戸末期)の翻刻・分析・公表を完了。
- 「人数方定留」(仙台藩、文政期)の翻刻を公表。
研究代表者:産業社会学部教授 高木 正朗
開催日 | 2006年9月9日・10日 |
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テーマ |
(1)『安永風土記』にみる仙台藩村落の人口と民力 ─ GIS分析 ─ (2)狐禅寺村の人口と世帯構造 ─ 歴史人口分析 ─ (3)狐禅寺村の庶民の生命表 ─ 人口統計分析 ─ (4)一関藩の年貢収取と狐禅寺村の対応 ─ 社会経済分析 ─ (5)「19世紀仙台領の貧民と犯罪 ─ 増沢郷倉米窃盗文書 ─」 (6)公衆衛生と飲料水の確保 ─ 20世紀の山形盆地 ─ (7)18世紀信濃国・上田藩領の村落構造と宗門改帳 (8)20世紀の凶作と地域「耐性」の様相 ─ GISによる空間分析 ─ (9)狐禅寺村の集落特性と構成変動 ─ 歴史地理分析 ─ (10)人口減少と民政の展開 ─ 19世紀・一関藩『仕法』とその帰結 ─ (11)近世における救貧の意味 ─ 一関藩における育子仕法の展開 ─ (12)領主の年貢収取と農村・農民の対応 ─ 一関藩・買米制度の展開 ─ |
報告者(所属) |
(1)溝口 常俊 (2)山本 起世子 (3)長澤 克重 (4)松浦 昭 (5)頼富 省三 (6)椿 啓子 (7)長谷 部弘 (8)石崎 研二 (9)河島 一仁 (10)高木 正朗 (11)沢山 美果子 (12)李 東彦 |
開催日 | 2007年3月10日・11日 |
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テーマ |
(1)狐禅寺村における「屋敷」と縁組の地理的範域について ─ 天保4年~10年 ─ (2)人口動態統計にみる出生と子供の死亡─ 山形県北村山郡袖崎村:1884~1945 (3)資料紹介:「勧業一件綴」の世界─ 明治38年東北大凶作と郡県・地域の諸対応 (4)近代移行期の疾病・死亡構造の解析における国際疾病分類(ICD)適用の妥当性の検討 (5)文化・文政期・嘉永期における生命表の比較分析 (6)狐禅寺村農民の結婚行動 (7)出生と出産をめぐる諸問題 ─ 文化・文政期と嘉永・安政期の死胎披露書と病死書上を手がかりに ─(仮題) (8)幼年比率維持仮説の検証─ 狐禅寺村を中心として ─ (9)異常気象下の主食生産─ GISが語る麦作の地域性 (10)「安永風土記」にみる仙台藩の人口と民力 (11)狐禅寺村における塩の流通と貨幣獲得機会について (12)人口調査の経費負担 ─「人数御改入取立帳」にみる ─ |
報告者(所属) |
(1)河島 一仁 (2)椿 啓子 (3)頼富 省三 (4)中川 克 (5)長澤 克重 (6)山本 起世子 (7)沢山 美果子 (8)松浦 昭 (9)松田 彩 (10)溝口 常俊 (11)李 東彦 (12)高木 正朗 |