紀要 20巻2号 2008年11月
 
目次  執筆者一覧
 
特集1
国際シンポジウム
イタリア観の一世紀 ―旅と知と美―
  はじめに 中川成美,Silvio VITA pp. 3 - 4
 
1.イタリア・イメージの形成と交差
  『米欧回覧実記』における明治時代のイタリア描写
―その語彙と表現―
Paolo CALVETTI pp. 5 - 12
  駐伊公使時代の田中不二麿と訪伊日本人たち
―明治中期における日本人政治家のイタリア〈観光〉―
鈴木栄樹 pp. 13 - 31
  航路なき旅
―伊太利亜王国海軍の艦隊と明治初期日本人の伊太利亜観―
Silvana DE MAIO pp. 33 - 42
  『即興詩人』とイタリア―森鴎外とアンデルセン―
長島要一 pp. 43 - 49
  コメント「日本人のイタリア観の変遷」 岩倉具忠 pp. 51 - 52

2.イタリアをまなざす旅と美意識   
  文学者の表現
―日本人旅行者の見たイタリア―
真銅正宏 pp. 53 - 66
  徳富蘆花のイタリア旅行
―ブリンディシからコモ湖畔へ,そして戦争と平和―
岩倉翔子 pp. 67 - 78
  洋画家のイタリア,日本画家のイタリア 高階絵里加 pp. 79 - 84
  明治の美術界におけるイタリア
―画家松岡壽と建築家辰野金吾の場合―
河上眞理 pp. 85 - 99
  日本におけるイタリア観の形成
―『米欧回覧実記』に見るイタリアのイメージを中心に―
加藤磨珠枝 pp.101 - 114

3.イタリアとの知的遭遇
  新村出とイタリア 岩倉具忠 pp.115 - 12
  姉崎とイタリア Susanna FESSLER pp.123 - 127
  西本願寺の教状視察とイタリア訪問の足跡
―島地黙雷の『航西日策』を中心に―
Silvio VITA pp.129 - 136
  方法としての旅 西川長夫 pp.137 - 138

4.和辻哲郎のイタリア観
  和辻哲郎と南イタリア 竹山博英 pp.139 - 146
  イタリア古寺巡礼―美と思想の遍歴― Oliviero FRATTOLILLO pp.147 - 153
  〔コメント〕和辻哲郎『イタリア古寺巡礼』 浅野 洋 pp.155 - 157

5.イタリア戦後史としての須賀敦子
  須賀敦子の浸蝕する記憶
―イタリアを書くこと・訳すこと―
和田忠彦 pp.159 - 167
  文学空間としてのイタリア
―須賀敦子の世界―
Giorgio AMITRANO pp.169 - 172
  須賀敦子の霧と光
―見ることと書くことと―
中川成美 pp.173 - 179
  コメント 西 成彦 pp.181 - 183
  ラウンド・テーブル
―シンポジウム概括―
芳賀 徹(基調スピーチ)
岩倉具忠
Susanna FESSLER
和田忠彦
Paolo CALVETT
pp.185 - 196
       
08 年度プロジェクトB4 研究報告(2)
戦後の農民運動と農村の変容
  はじめに 西川長夫 pp.197
  松下清雄蔵書目録(1) 岩間優希
原 佑介(作製)
pp.199 - 215
  松下清雄年譜(2)遺稿 松下忠夫 pp.217 - 220
  松下清雄(渡辺武夫)関連記事目録 伊藤淳史 pp.221 - 223
  短編小説「少年の冬」(前編) 松下清雄 pp.260 - 224
       
個別論文
  音読を見直す
―「つぶやき読み」の事例をもとに―
澁谷きみ子 pp.261 - 272
  P.ツェラン: 連想と暗示と諷喩
―「氷,エデン」,「HAUT MAL」―
野口崇子 pp.273 - 303
 


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