07.01


2024

龙舟赛(ドラゴンボートレース)を体験して

二橋 玲衣(7期生)

龙舟赛(ドラゴンボートレース)を体験して

二橋 玲衣(7期生)

キャンパスアジア・プログラム7期生の二橋玲衣です。私は現在2度目の中国留学を終え、帰国しました。今回は留学中に体験した龙舟赛(ドラゴンボートレース)の様子を紹介したいと思います。
龙舟赛とは中国の端午節の伝統行事のうち一つです。端午節の時期になると中国各地でこのイベントが行われます。ちなみに日本の端午の節句は毎年新暦の5月5日でこどもの日でもありますが、中国の端午節は旧暦の5月5日に行われ、こどもの日に当たる儿童节は端午節とは別の日である毎年新暦の6月1日に行われます。
私は6月10日にキャンパスアジア・プログラムの友人たちと広州の天河区で行われたレースを見学に行きました。
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写真のように幅が狭くて非常に長い船が竜船です。竜舟には、中国の戦国時代の詩人・政治家である屈原にまつわる伝承があります。中国の戦国時代、楚の国の政治家であった屈原は、政策を巡り国内の政敵の策略により国を追われ、湖南省の泪羅(べきら)の淵に石を抱いて抗議の入水自殺をしてしまいます。これを知った近くの漁民達は屈原が淵に潜む竜や魚に襲われないよう、竹筒に蒸した米を詰めて水中に投げ込み、またドラや太鼓を打ち鳴らして探し回ったといいます。以来、屈原が入水した旧暦5月5日の端午節にその霊を祭る竜船レースが各地で行われるようになりました。そのため、儀式の際には竜船の漕ぎ手たちがドラや太鼓、爆竹の音を鳴り響かせながら進みます。
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私たちが参加した時も辺りで凄まじい爆竹の音が鳴り響き、煙で呼吸をするのもやっとといった状況でした。また、船から爆竹が投げられるのですが、これをキャッチできると幸運が訪れるという言い伝えがあるそうです。私たちも見事キャッチすることができました。
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帰りに端午節のまた一つの伝統である粽子(ちまき)を食べて寄宿舎に帰りました。中国での伝統文化を肌で体験することができ、忘れられない思い出になりました。日本と中国の端午節の文化の違いを比較することも興味深かったです。
以上端午節の行事であるドラゴンボートレースの紹介でした。

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