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2016.05.26
映像学部1期生 瀧川元気さんがラインプロデューサーをつとめた映画「Mother Lake」が来週より公開されます!
映像学部卒業生(1期生 実写ゼミ)の瀧川元気さんが「マザーレイクの会」事務局長中嶋慶喜さんと共に先日映像学部充光館を訪問。瀧川さんがラインプロデューサーをつとめた映画『Mother Lake』と「プロデューサーマインド」について熱く語ってくださいました!
-まず映画『Mother Lake』ができた経緯を教えてください。
中嶋氏:
私自身が滋賀県出身で、かつアメリカの大学で映画について学び、そのまま映画会社に勤めていたこともあり、「滋賀県を舞台にした滋賀県のための映画を作りたい」という想いから始まりました。全国でも知名度が低いと言われている滋賀県を盛り上げるために、地域活性化映画を得意とする瀬木直貴監督(立命館大学文学部OB)と、この映画の立役者である戸田有三プロデューサーと協力し、この映画プロジェクトを立ち上げることになりました。
今回すべて滋賀県で撮影をおこない、行政に頼らずに地域活性化事業を行うことで、他の県の皆さんも新たな地域活性化のヒントを掴んでもらえればと思っています。
-瀧川さんはラインプロデューサーという役割ですが、この映画において苦労したことを教えてください。
瀧川氏:
自分もこの映画への思いは強いものがあったので、苦労とは思っていません。強いて言うのであればこの映画は、「できるだけお金をかけずに作る」ということが大前提だったので、とにかく「タイアップ」に力を入れたという点でしょうか。例えば、「100万円出すから、うちの商品を映画に使って」というオファーをいただくと、いかにそのクライアントのイメージを損なわないよう、また一方でその商品が映ることによって作品やその場面のもつ世界観・意味を変えてしまわないようにするのに工夫をしましたね。クライアントとも、制作サイドとも綿密にコミュニケーションをとり、両方の思いをバランスよく取り入れて映画に反映させる。これがこの映画のプロデューサーとしての醍醐味だったと感じています。
-映像学部在学時に学んだことや経験が活かされましたか?
瀧川氏:
1回生の基礎演習で取り組んだグループワークをはじめ、学部で死ぬほどやった「企画書作り」や「プレゼンテーション」はいろんな仕事で役に立っていますね。また、「映像制作実習」で企画演出・撮影・照明・録音/音響・編集について一通り学んだ上ことも大きいです。
そしてそれらの学びを自身の卒業制作で発揮したという経験も、ものづくりの現場で活かされています。
こういうのをやりたいという『発想』があっても、それをスタッフやクライアントなど自分以外の人に『発信』できないとものづくりは発展しません。何をやりたいのか、何のためにやりたいのか、そういったことを正確に相手に伝える重要な場面で、特に卒業制作での経験がとても活かされています。卒業制作の撮影は奈良県の曽爾村というところでおこなったのですが、このロケ地交渉の際に得たノウハウは自分の土台というか、常にこれを応用しながらやっています。
在学時は実写ゼミで先生に叱られてばかりだったと笑う瀧川さん。でも、この映画について語る言葉は熱く説得力があり、またその眼差しには周囲を引き込む強いパワーを感じました。「マザーレイクの会」事務局長中嶋さんとの強い信頼関係も一目瞭然といった雰囲気でした。
瀧川さんをはじめとする、映像学部卒業生の皆さんのこれからのご活躍を映像学部も応援しています!
是非、映画『Mother Lake』観に行ってみてください!
~映画公開情報~
映画『Mother Lake』公式ホームページ