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2016.09.14

「特殊講義~ハリウッド映画におけるCG史~」 9月7日より北米にて研修実施中!

【現地レポート①】

 

 

映像学部では、近代ハリウッド映画において、CGがどのように発展してきたかを学ぶ授業として、「特殊講義(専門Ⅰ)ハリウッド映画におけるCG史」を開講しています。この授業では、CGそのものの発展史だけではなく、ハリウッドのCG制作会社の歴史とそこで働くクリエイターの活躍についても学ぶことを目的としています。
   今年は2回生17名、3回生2名、合計19名が参加し、
9月7日(水)〜9月15日(木)の期間、ロサンゼルスとラスベガスにて研修を行っています。


現地では最先端のCG制作現場の視察やクリエイターの方々との意見交換を通して、日米間の制作現場、意識の違いや課題等を学びとるだけではなく、学生自身が卒業後のキャリアを考える契機にもしています。また、異国の風景や文化に触れることにより、既存の価値観を超え、世界を舞台に活躍するクリエイター、プロデューサーとしての資質を高めることを目的としています。

 

【研修1日目】

 

 台風の影響が心配される中、無事に成田空港に到着。研修への大きな期待と共にいよいよロサンゼルスへ向けて出発です。


ロサンゼルス到着。いよいよ研修スタート!長い一日の始まりです。

 まずは、数多くのハリウッド映画のロケ地となっているソニーピクチャーズスタジオを見学。日本とは比べ物にならないスケールの大きさに研修生一同感激!撮影・編集・音響等、興味津々!

 

   当日アテンドいただいた女性スタッフの方からは

  「インターンシップを希望してくる学生は多いけれども、初めは誰もがコーヒーを配ることが仕事になる。チャンスをつかむためには、雑用も笑顔で対応しながら、たくさんの人とのネットワークをつくること。

と激励をいただいきました。

 


 スタジオ見学後は、ハリウッド&ハイランドへ。ハリウッドサインを遠望できる、バビロン・コートチャイニーズシアターやアカデミー賞授賞式の会場であるドルビー・シアターを見学。ただし、滞在時間は約30分!!走って見学。




   40時間を超える長い一日を終え、やっとホテルへ。夕食後もしっかりミーティングを行い、研修レポートを書きます。


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【研修2日目】

   研修二日目は、南カリフォルニア大学(University of Southern Californiaへ。Cinematic Arts学部所属のRichard Weinberg先生の講義を受けました。映画、メディア、インタラクティブ映像などを学ぶこの学部では、1,700名の学生が在籍しており、そのうち約100名がアニメーションを専攻しています。“芸術と科学を融合する(Integration ART and Sciences)というコンセプトのもと、日米間の映画制作プロセスの違いや最近のWeinberg先生の研究テーマである4Kのカメラと顕微鏡を統合させた映像作品を紹介。また、学生が制作した作品について一人ひとりにコメント、アドバイスをいただきました。

   ここで、スペシャルゲストが登場!!

   来年の5月までカリフォルニア大学ロングビーチ校に交換留学できている井内大輔くん(映像4回生)と合流!なんと彼も、2年前の北米研修参加学生。渡米して4週間ほどですが、北米研修で参加した企業に来週からインターンシップに行く予定とのこと。相変わらずのバイタリティで後輩にも熱心なアドバイスをしてくれした。

   南カリフォルニア大学の学生とのランチレセプションでは、大学生活の違いや今学んでいること、将来の夢などについて情報交換。初めは異文化な環境に緊張していた学生たちも、共通の話題で盛り上がり、SNSを交換するなど英語でコミュニケーションをとることに自信をもてたかも?!

 楽しい時間もあっという間・・・。

 続いて、企業Hydluaexへ。ここでは間もなく公開予定の映画撮影現場を見学!

 特撮映画のスタジオにて、役者体験。即興で、エイリアンに襲われるシーンを撮影してもらいました。

 「他の人の作品をたくさん観て、自分はどのようなスタイルの作品をつくりたいかを決めて、芯をもって邁進することが大切」

 「コンピュータは絵筆と思ったほうがいい。自分のやりたいことを実現してくれるのがコンピュータであり、CGでできることだけよりも、自分の中で何ができるのか、何を作りたいかの基礎をもつことが大切

 「大学で学んでいることだけではなくて、自分の独自のプロジェクトを作って卒業したほうがいい。就職のときにも武器になる。また、映像制作業界は共同で作品をつくる。つまり、ひとりではなくチームで働く。他の人はどのような強みをもっていて、自分の作品にどのように活かせるのかを知っておく必要がある。

 スタジオ見学もさることながら、一流のクリエイターが揃うHydluaex。親身なアドバイスを熱心にしていただき、学生からの質問も止まりません!

 次の企業Luma Picturesへ。

 ここは数々のハリウッド映画のビジュアルエフェクト(visual effect)を手掛けています13年前に設立し、2013年にはメルボルン支社を開設。ロサンゼルスで100名、メルボルンで70名の社員を抱えるベンチャー企業です。最近では、映画マーケティング事業にも力をいれているとのこと。

 あいにく、大きなプロジェクトの制作中とのことで、制作現場は大人しく見て回るだけ。クリエイターは、プロジェクトが佳境に入ると一日15時間を超える仕事をしているため、快適な制作空間づくりをテーマにオフィスはコミュニケーションやリフレッシュをしやすい環境に整っていました。

 合言葉は、「Work Hard、Play Hard!!」

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3日目以降の研修レポートは近日公開します!

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