Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
私は色んなことをやってみようという気概はあるのですがいざやってみても続かないことが多々あります。それでも、こういうところがダメだったから、次はこうしてみよう、というように少しづつ改善しながら挑戦し続けています。
Resilience
小学生時代の学校生活の中で、複数の友達から冷たい態度を取られたことがあった。その際、1人になるのは嫌で友達の態度が冷たくても友達でいたいと思う気持ちと、このまま一緒にいても居心地は悪いので1人になってもいいから距離を置いた方がいいと思う気持ちが交錯して悩み、落ち込んだ時期があった。結果的に距離を置いても他の優しい友人ができたため、人との距離感や関わり方、どのような行動が人を傷つけるのかなどを学び、何とかなるから大丈夫というマインドで立ち直れるようになった。
Resilience
高校生の時に活動していたプロジェクトで、グループ内の関係性がとても悪化してしまった。その経験から、自分に必要な力や、どう動くべきだったか、という風に今後に生かせるような経験を得ようとする動きに繋がっている。
Resilience
2023年、私は大学でのグループプロジェクトを通じて「リーダーシップ」と「問題解決力」を身につけたと感じた出来事があった。4人チームで進める経営戦略の課題において、意見が対立し議論が停滞した際、私はリーダーとして状況を整理する役割を担った。メンバー全員の意見を個別にヒアリングし、それらを統合する形で解決案を提案した。この過程では、冷静に事実を把握し、相手の意見に共感しつつ説得力ある論理を構築する力が必要だった。結果として、プロジェクトは期限内に成功裡に完了し、教授から高い評価を得た。この経験を通じ、他者と協働しながら適切な判断を下す能力が自分に備わったと実感した。
Resilience
1回生春学期の「分析ツール」で、どうしても分からないところがあって困った経験がある。その中で、「経済数学Ⅰ」を受講している知り合いに教えてもらいながら、誤りから学び、立ち直っていくことがもっとも重要であることを知った。
Resilience
中学の部活動でキャプテンだったが、プレーの面では3番手だった。そのため、他の部活のメンバーで結果が出ないで悩んでいる子にも本音を言ってもらえたり、意見を言いやすい環境をどのように作ればいいかを考えた。そこで、様々な人がいるが自分の経験を織り交ぜながら話を聞き、必要な時はアドバイスをするなどし共感する力がついたと思う。他にも高校では自分自身あまり部活で結果が出ずに悩んでいたが、後輩の子のサポート役に徹したりした経験から、どんな環境でも相手が何を求めているかを察し、行動できるようになった。キャプテンだからではなく、どんな時もあの人には話したいと思ってもらった勇気を踏み躙らないように、話を聞く時は共感し批判しないことを意識するようになった。
Empathy
それは、私が大学に入学して半年ほどたった時であった。大学の授業でグループワークをすることになり、今まであまりかかわりのなかった人と共同作業することになった。テーマは「地域の問題を解決する新しいサービスの提案」で、5人一組のチームで行うことになった。私は普段から友人と行動することが多く、初めて顔を合わせるメンバーと深く関わる機会は少なかったため、不安と緊張が入り混じっていた。初めのミーティングは、大学の図書館のグループルームで行われた。メンバーは、積極的に意見を出す人、慎重に発言する人、少し控えめな人、そして一見すると無関心そうな人だった。話し合いを進めるうちに、一人のメンバーが主導権を握り、次々と提案を出していく一方で、無関心そうなメンバーは終始黙っている様子が気になった。どうやら、彼はあまり自分の意見を表に出すのが得意ではないようだった。次のミーティングでは、私は思い切って彼に「どう思う?」と直接声をかけてみた。最初は戸惑いの表情を浮かべていたが、少しずつ話し始めた彼のアイデアは、意外にも独創的で実現可能性が高かった。その後も彼が発言しやすい雰囲気を作ろうと、彼の話に耳を傾けたり、共感を示すよう心がけたりした。これをきっかけに、彼は次第に積極的に意見を述べるようになり、他のメンバーもその姿勢に触発されていった。最終的に、彼の提案をベースにしたサービス案が採用され、私たちのチームは発表会で高い評価を得た。この経験を通じて、相手の考えに寄り添い、真剣に耳を傾けることがチームの可能性を広げる鍵だと実感した。同時に、共感とは単に相手の意見を受け入れるだけでなく、その背景にある思いや価値観を理解しようとする姿勢だということを学んだ。
Empathy
私は幼い頃からボーイスカウトとして活動をしています。過去にボーイスカウトの世界大会に「班(同年代の9人で一つの班を構成します)」のリーダーとして参加しました。班のメンバーはそれぞれ個性がある故に班の結束力を高めることが難しかったですが、1人1人が何を考え、どんな行動をとるかという人間観察を行うことで、誰しもが向上心を以て生きているということに気づき、否定ではなく、それに共感することが最も重要であることを認識することができました。
Empathy
私がこの質問を回答している時にいちばん最初に思い浮かんだコンピテンシーのエピソードはアルバイトでのホールとキッチンの仕事を相互理解するためのバイト先でのミーティングのエピソードです。ホールはキッチンの仕事を少ししか見ないので、ホールがどのような働きをするとキッチンが楽になるのか、また、キッチンがどのような働きをするとホールが動きやすくなるのかの意見を出し合い、多くのことが改善されたというエピソードがありました。そこで話し合うことで共感が持てることを感じました。
Empathy