#Students
佐々木 春菜
卒業校:立命館守山高等学校
2025/03/28
GLAを選んだ理由は二つあります。
まず、GLAは文系・理系の垣根を超えたリベラル・アーツ教育を提供しており、哲学・プログラミング・脳科学・国際関係学など、幅広い分野の学びに挑戦できる点に大きな魅力を感じました。高校時代の留学で未知の世界に飛び込み、異文化交流の楽しさを知っていたことも、GLAを選ぶ決め手になりました。世界各国から集まる学生との少人数教育により、授業内外で国際交流できる環境が整っています。
また、オーストラリア国立大学(ANU)とのデュアル・ディグリー・プログラムも魅力的でした。首都キャンベラに位置するANUは、政治家や外交官が集まる拠点です。ANU留学中は、常に最新の情報を得ながら国際問題の解決策を模索できる環境があり、大変魅力的でした。
タイムテーブル
タイムテーブル
ANUのベル・スクールの授業は、講義が約1時間半とチュートリアルが1時間あり、1つの授業が週2回実施されます。オーストラリアの現地の声や思想をありのままに知ることができる歴史の授業や、国際外交に強い関心があったため、安全保障学や日本の外交政策の歴史の授業も履修しました。
カリキュラム
Security Concepts in the Asia-Pacific / Australia in Oceania in the 19th and 20th centuries
「Security Concepts in the Asia-Pacific 」の授業では、過去のトラウマが現在の外交政策にどのように影響を与えているかを学びました。歴史を知り、それを現在に活かすことが重要であることを、改めて実感しました。
「Australia in Oceania in the 19th and 20th centuries 」の授業では、オーストラリア周辺の太平洋諸島における外交政策や歴史を学びました。現地の学生が、外交問題を自分事のようにとらえている姿に、とても刺激を受けました。特に、リン鉱石採掘で世界有数の経済力を誇っていたナウル共和国が、資源の枯渇によって国家が崩壊したという話は衝撃的でした。次世代のために、環境保護と経済活動のバランスをどうとればいいのか、解決しなければならない課題だと痛感しました。
Japanese foreign and Security Policy / Peace and Conflict Studies
「Japanese Foreign and Security Policy」の授業では、日本が戦後どのように経済成長を遂げたのかを学びました。日本人留学生として、これまで日本の学校で身につけた知識を活かしながら、さまざまな国・地域出身のANU生の視点も取り入れて、日本に対する新たな見方を知ることができました。
「Peace and Conflict Studies」の授業では、世界各地のケース・スタディを通じて、現在も続いている紛争や戦争の原因について学びました。
キャンパスライフ
オーストラリアのキャンベラにあるANUキャンパスは、自然豊かな場所です。キャンパス内でウサギやカモに出会い、四季の移り変わりを感じながら、学びに集中することができました。
授業外ではANUの硬式テニス部に入り、これまでの9年間のテニス経験を活かしながら、多国籍のメンバーと楽しい時間を過ごしました。毎週の部内大会で、仲間と一緒に試合の戦略を練っていた思い出が、今でも心に残っています。
また、バリスタとしてアルバイトに挑戦し、オーストラリア独自のコーヒー文化を学ぶことができました。日本のおもてなしの心で接客し、地元の方から「春菜に会いにきた!」と言われることもあり、看板娘にもなれました。
寮生活
ANUにはたくさんの寮がありますが、私はKinloch Lodgeという寮にお世話になっていました。自分の部屋にキッチン・トイレ・シャワーが付いていたため、ひとり暮らしのような雰囲気でしたが、ドアを開けると友達にすぐ会うことができました。課題やテスト期間のときは、夜に集まって一緒に勉強をしていました。
寮ではイベントがたくさん開催され、中でも学期末パーティは盛り上がります。パーティのテーマは「塔の上のラプンツェル」で、豪華なセッティングに感激し、まさに自分が海外学園ドラマのワンシーンにいるようで、今でも忘れられない思い出です。