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新たなチャプター

Samantha Chow

Middlesex University London (United Kingdom)

2026/08/05

イラストレーションからリベラルアーツへ:私がGLAを選んだ理由

私は、立命館大学に入学する前に、出版業界でイラストレーターとして働いていました。アートは昔から私にとって最も大切な情熱でしたが、社会科学の分野にも強い関心がありました。ただ、これまで芸術を中心に学び、活動してきたため、そうした関心を深く掘り下げる機会はあまりありませんでした。その思いが次第に、もう一度大学で学びたいという気持ちに繋がっていきました。今度は、これまでとはまったく異なる分野に挑戦し、自分の幅広い好奇心をさらに広げたい。そう考える中で出会ったのがGLAでした。

当時、私はすでに京都に1年ほど住んでいて、京都がとても好きになっていたため、自然と関西圏の大学に目が向きました。英語で幅広い科目を学べるプログラムを探していたことに加え、さまざまな場所で暮らすことが好きな私にとって、ANUとのデュアル・ディグリー・プログラムを通じて日本とオーストラリアの両方で学び、生活できる点は大きな魅力でした。こうした理由から、GLAを選ぶことはごく自然な選択でした。


タイムテーブル

リベラルアーツを通じて新たな関心を広げる

2024年秋学期は1回生1学期目だったため、その後の学びにつながる基礎を固めることを意識し、入門科目を中心に履修しました。留学先のANUでは政治学をより重点的に学ぶことになると考え、政治学入門や国際関係に関する科目を選択しました。また、自分自身の関心から、歴史に関する科目もいくつか履修しました。

科目を選ぶときはいつも、自分が心から知りたいと思えるか、学問的に刺激を受けられそうかを大切にしています。これまで履修した科目の中には、哲学をはじめ、理論的な内容を多く扱うものなど、それまであまり触れてこなかったテーマもありました。授業を終えたときに、「こんなに多くのことを学べた」と実感し、そのテーマを以前より深く理解できるようになっていることに、大学で学ぶ面白さを感じています。

振り返ると、この学期は、取得単位数の面でもこれまでで最も忙しい学期でした。通常の授業に加え、冬休みにはLiberal Arts Experienceのフィールドトリップにも参加しました。その経験については、後ほど詳しく紹介します。

タイムテーブル

立命館大学とANUの科目を両立する

2025年秋学期からは、立命館大学の科目に加えてANUの科目の履修も始まりました。2つの大学では授業の進め方や評価方法が異なるため、その違いを学べること自体がとても興味深かったです。また、立命館の授業で学んだことをANUの課題に活かしたり、その逆もあったりと、双方の学びがつながっていることを感じました。

ANU科目の履修が始まった最初の学期だったため、全体の学習量を見極める意味でも、立命館大学の科目は取りすぎないようにしました。この学期は毎週多くのリーディング課題があったので、京都から大阪いばらきキャンパスまでの長い通学時間を活用して読み進めました。結果的に、授業に遅れずについていき、ディスカッションに備えることができました。

とはいえ、この学期は、人とのつながり、勉強、仕事のバランスを取るという点で、これまでで最も大変だったかもしれません。授業後は図書館や学習スペースで過ごし、課題の締切に余裕を持って取り組めるようにしていました。また、少し息をつく時間や他の予定のための時間も確保できるよう、平日に少なくとも1日は授業のない日を作るように時間割を組みました。

カリキュラム

Liberal Arts Experience:ネパール・フィールドワーク

このフィールドワークは、これまでの立命館大学での学びの中でも、間違いなく大きなハイライトの一つです。この科目では、ネパールが現在直面している課題に対して、学生一人ひとりが政策提言を作成し、その研究内容と成果を政府関係者や関連機関の方々に向けて発表しました。現地では、ネパール政府、UNDP、地域NGOで働く方々や地域の方々と直接話す機会があり、それが自分の研究を大きく深めることにつながりました。

現地から離れた場所で調査することと、実際に現地に足を運んで調査することの違いを体感できたことは、私の視野を大きく広げてくれました。現地を訪れることで、自分が研究していた課題の背景にある現実を肌で感じることができました。また、現場での観察や関係者から直接得られる情報を通して得られるものは、オンラインで入手できる限られた情報だけでは決して得ることができないものだと実感しました。プログラム全体を通して非常に貴重な経験をすることができ、自分の研究が、たとえ少しであっても、現実の課題に貢献できたことを嬉しく思っています。

さらに、毎日できたてのマサラティーやおいしいネパール料理を味わい、山の中で過ごす時間もありました。朝、テントを開けた瞬間にヒマラヤ山脈の景色が広がっていたことは、今でも忘れられない感動的な思い出です。

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ネパール・カトマンズのチャンドラギリ市役所で研究発表を行う様

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絵葉書のように美しいヒマラヤ山脈を望むキャンプ地

この中級科目は、2回生以上のみが履修できる授業で、内容は難しいものの、とても学びがいがあります。ポストコロニアル研究、特に帝国主義や植民地主義が残した深く根づいた構造や影響に関心のある私にとって、この授業のシラバスはとても魅力的に感じられました。

授業では、多様な著者の議論を通じて、こうした歴史的な力が今日の社会をどのように形づくり続けているのか、そして現在の世界がなぜこのように成り立っているのかを考えます。また、人種、ジェンダー、社会階級がどのように関わり合い、互いに影響し合っているのかという点についても深く扱います。毎回の講義が楽しみで、履修してよかったと感じている授業の一つです。

キャンパスライフ

キャンパス外での生活

キャンパス外では、京都国際平和ミュージアムでガイドとして働き、時折デザインや翻訳の仕事にも携わっています。授業で学んだことを、来館者の方々との対話に直接つなげられる、とても充実した経験です。私はこれまで歴史をテーマにした本のイラストを多く手がけてきたこともあり、教育やストーリーテリングが持つ力、特に実際の歴史的出来事を扱う際の力を強く感じています。私たちは誰の声を伝えているのか。どのような物語が語られているのか。歴史に誠実に向き合おうとするミュージアムの姿勢は、私自身の価値観とも重なっています。今日の世界にある緊張や課題を考えると、それは和解や平和の構築に欠かせないものだと考えているからです。

少し身近な話をすると、心身のバランスを保ち、燃え尽きてしまわないためにも、好きなことに取り組む時間を大切にしています。できる限り自分の創作プロジェクトにも取り組み、忙しい一週間を始める前に気持ちをリフレッシュするため、週末に小旅行へ出かけることもよくあります。日本の山々や昔ながらの温泉街はお気に入りの行き先です。関西を拠点にしていると、自然豊かな場所へ気軽に足を運びやすいことも魅力だと感じています。こうした小さな冒険が、留学生活をより豊かなものにしてくれています。

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ミュージアムガイドとして

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熊本県・阿蘇くじゅう国立公園の阿蘇山に登ったとき