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伊東 華琳
上海市甘泉外国語中学校(中国)
2026/10/08
私の高校では、異文化コミュニケーションを重視していました。例えば、英語に加えて、日本語、ドイツ語、フランス語などの外国語科目が用意されており、生徒は自分の興味に応じて選択することができました。また、「桜フェスティバル」など、日本文化に関するさまざまな交流イベントも実施していました。こうした機会を通じて、中国で暮らす私にとって異なる文化に触れることができ、視野が広がりました。
その経験から、大学では国際的な視野をさらに広げ、学問的な力も高めたいと考えるようになりました。GLAの学びは、まさに私の希望に合っていました。授業がすべて英語で行われるだけでなく、複数の学問分野にわたる科目を学ぶことができ、グローバルな視点と学際的な学びの両方を深められるからです。
そのため将来は、これまでの学校生活で培った経験や精神を受け継ぎ、中国と日本の間の異文化交流や教育に関わる仕事に携わりたいと考えています。
タイムテーブル
内発的な動機と情熱を軸にした学び
1回生春学期には、今後の学修の土台となる3つの基礎科目を履修しました。これらの科目を通じて、アカデミック・エッセイ、質的研究、批判的思考について基礎的な知識を身につけることができました。また、日本社会への理解を深め、日本の雇用の仕組みを理解するため、日本語科目と「キャリア・デザイン1」を選択しました。さらに、社会学の主要な概念を学び、社会学的な視点から考える力を身につけるため、「社会学入門」も履修しました。加えて、「日本史入門」では、日本の歴史について、最も古い時代から19世紀半ばまでの基礎的な理解を深めました。特に印象に残っているのは、日本で働くネパール人移住者の労働環境を扱った特殊講義です。この授業を通じて、コミュニケーション力と調査力が向上しただけでなく、開発途上国が抱える様々な課題への理解も深まりました。
タイムテーブル
好奇心と目的意識をもって科目を選ぶ
秋学期には、「クリティカル・シンキング2」「リサーチ・スキルズ基礎2」「カレッジ・ライティング2」を含む、学修の基盤を整えるための3つの必修科目を履修しました。これら3つの基礎科目に加え、個人的な関心から「生物学入門」や「物理学入門」などの自然科学系科目も選択しました。また、「哲学入門」も履修しました。この授業では、義務論、功利主義、徳倫理学という3つの基本的な倫理の理論を学び、さまざまな問題を複数の視点から検討できるようになりました。これらの理論を学ぶことで、道徳的な問題について、より体系的かつ批判的に考える力が身につきました。さらに、技術が急速に進歩する現代では、AIとどのように効果的に協働するかを理解することが不可欠です。そこで、科学・技術・社会の関係について理解を深めるため、「特殊講義(科学技術)」も履修しました。
春学期、秋学期ともに、心から興味を持てる科目を選ぶことを大切にしました。時間管理については、平日のうち1日を学修課題と自分自身の知的探究に充て、授業、アルバイト、自分の関心事のバランスを取るようにしました。
カリキュラム
Liberal Arts Experience:ネパール・フィールドワーク
この科目では、学生がそれぞれのリサーチ・クエスチョンを持ってネパールを訪れ、フィールドトリップを行います。私たちのチームは、女性をめぐる問題、環境問題、観光、日本における移住問題など、多様な研究テーマを持つ学生で構成されていました。フィールドトリップでは、Himalayan Life Nepal、ルムレ村区役所、Himalayan Life Plastics(HLP)工場、女性の技能向上を支援する”Women’s Skills Development Organization“、チャンドラギリ市役所、JICA、海外雇用事務局(Foreign Employment Secretariat Office)など、さまざまな機関を訪問し、インタビューや研究の初期成果の発表を行いました。
それだけでなく、インドラ・ジャトラと呼ばれる伝統的な祭りへの参加や寺院の訪問を通じて、現地の文化も体験しました。さらに、HLPとともにペットボトルの清掃活動に参加し、山頂まで歩いてそこでキャンプをすることで、自然を全身で感じました。フィールドトリップの最終日には発表を行い、関係機関の方々から、振り返りにつながる貴重なフィードバックを数多くいただきました。この経験を通じて視野が大きく広がり、強く心に残る旅となりました。
哲学入門:価値と社会
この科目では、主に義務論、功利主義、徳倫理学という哲学の3つの中心的な理論と、それらを現代の道徳的な問題にどのように応用するかを学びました。講義や事例研究を通じて、それぞれの理論が倫理的な判断を評価するための異なる枠組みをどのように提示するのかを探究しました。3つの異なる価値体系を学ぶことで、一つの基準だけに頼るのではなく、複数の視点から物事を考える方法を身につけました。この学びによって、哲学理論への理解が深まっただけでなく、批判的思考力も向上しました。この科目を振り返ると、現実社会の複雑なジレンマに向き合う際、より柔軟な視野を持ち、思慮深く考えられるようになった点に、特に大きな価値を感じています。
キャンパスライフ
学業にしっかりと取り組むだけでなく、授業外でも充実した生活を送っています。自由時間には、大学の食堂や日本料理店など、さまざまなアルバイトを経験しました。こうした経験を通じて語学力が高まっただけでなく、社会への理解や実践的なコミュニケーション力も広がりました。
また、休日には自然の中へ出かけ、心身を休めて気分転換するようにしています。屋外で過ごすことで、学業のストレスを和らげ、勉強と私生活の健やかなバランスを保つことができます。これまでに、神戸の六甲山、箕面公園、奈良公園など、大阪周辺の景勝地をいくつも訪れました。こうした経験を通して、日本の自然の美しさを味わいつつ、自分自身の学びや成長に思いを巡らせることができました。
寮生活
立命館大学の寮での生活は、親元を離れて自立して暮らす初めての経験でした。この経験を通じて、自己管理能力が大きく向上し、自立心も強くなりました。食事や規則正しい生活リズムなど、日々の暮らしのさまざまなことを自分で主体的に整えながら、自分のペースで学業と日常生活のバランスを取ることを学びました。
また、共同生活という環境は、寮生同士が異文化交流を深める貴重な機会にもなりました。例えば、共用キッチンでは、さまざまな国から来た学生の多様な食習慣に触れることができ、とても興味深く、学びの多い経験となりました。