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11月2日の大学院科目「エグゼクティブレクチャー」に、ファイターズスポーツ&エンターテイメント取締役で事業統括本部副本部長の三谷仁志さんを講師として迎えました。

 11月2日の大学院科目「エグゼクティブレクチャー」には、北海道日本ハムファイターズのビジネス展開を担うファイターズスポーツ&エンターテイメント取締役で事業統括本部副本部長の三谷仁志さんを講師として迎えました。三谷さんは北海道北広島市に立地する、開閉式天然芝スタジアム、ES CON FIELD HOKKAIDOを中心とする敷地面積32haに及ぶ今話題のボールパーク、HOKKAIDO BALLPARK F. VILLAGE実現の立役者の一人です。
 立命館のオウンドメディア、shiRUtoに掲載された三谷さんへのインタビュー記事、「エスコンフィールドとFビレッジが目指す新たなスポーツコミュニティ構想」にはボールパークに懸ける北海道日本ハムファイターズの思いが著されています。しかし、HOKKAIDO BALLPARK F. VILLAGEとES CON FIELD HOKKAIDOの「凄さ」は自ら見て経験して初めて理解できるもの。現地への訪問を強く勧めます。
 さて、講義では、日本製鉄によるJ1鹿島アントラーズのメルカリへの売却額16億円が妥当か、という受講生への問いかけから、チームの価値評価をめぐる日本とアメリカとの違いをきっかけに、プロスポーツビジネス市場の日米の在りように着目しながら、資本主義経済のもとでのプロスポーツビジネス発展の方向性についての問題提起がなされました。三谷さんの講義を聴いて私は、「スポーツは公共財である」として、一般のビジネスとは一線を画し、「顧客の創造」に至る思考やプロセス、すなわち市場の価値創造と拡大に目を向けず、水平的平等思考による「公共性」が強調される嫌いのある日本のプロスポーツビジネス界に変革を促す必要を強く感じました。(文:種子田穣)
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