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2023.01.18

【公聴会】スポーツ健康科学研究科博士学位授与申請論文(乙号)(2022年度3月授与予定)に関わって



標記、2022年度3月授与予定のスポーツ健康科学研究科博士学位授与申請論文(乙号)について、

公聴会を開催いたします。参加希望者の方は、添付の「公示」より詳細情報を確認ください。

      

<公示>

立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科博士学位授与申請論文(乙号)公聴会のお知らせ2022年度3月授与予定)

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2023.01.06

本学部助教・塚本敏人先生らの国際共同研究成果が「Scientific Reports」に原著論文として掲載されました。

スポーツ健康科学部助教・塚本敏人先生が、同学部教授・橋本健志先生、サウスウェールズ大学(イギリス)教授・Damian Miles Bailey先生らと共に取り組まれた国際共同研究成果が「Scientific Reports」に原著論文として掲載されました。

 https://www.nature.com/articles/s41598-022-26788-6

 

実験室における1時間程度の有酸素性運動中、状況判断能力は向上します(研究の知見)。しかしながら、サッカーやラグビーなどの競技中、状況判断能力の欠如が問題視されるシーンは散見され、研究の知見と実際の競技現場での経験に乖離が生じています。

これらの競技では、常に頭を働かせながら(考えながら)身体を動かしていますが、状況判断をし続けながら運動を行った時に、状況判断能力がどのような影響を受けるのかに関しては明らかにされていませんでした。そこで本研究では、長時間考え続けることで生じる“認知疲労”が、運動中の状況判断能力を低下させる誘因となるか否かについて検証しました。

その結果、有酸素性運動だけを50分間行った時と比較して、運動中に50分間の認知テストを行い続けると、主観的運動強度(運動をキツいと感じる程度)および精神的疲労感が増し、主観的覚醒水準が低下することが明らかとなりました。そして、この減弱化した覚醒水準と関連し、運動中の状況判断速度が遅く且つ不安定なパフォーマンスになることを明らかにしました。つまり、本国際共同研究では、運動中に考え事をし過ぎることで生じる“認知疲労”が、競技中、特に競技終盤における状況判断能力の欠如を誘引している可能性があることを示しました。


Executive function during exercise is diminished by prolonged cognitive effort in men

Tsukamoto H, Dora K, Stacey BS, Tsumura H, Murakami Y, Marley CJ, Bailey DM, Hashimoto T.

Scientific Reports. 12, 22408, 2022.

doi: 10.1038/s41598-022-26788-6

news20230106-1

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2022.12.23

2023/1/6(金)~ 博士課程前期課程および博士課程後期課程入学試験(2月入試)の出願を開始します


博士課程前期課程および博士課程後期課程
(2023年2月実施)入学試験の出願開始についてお知らせいたします。

試験日 :2023年2月5日(日)
出願開始:2023年1月6日(金)~2023年1月19
日(木)

※出願は「Ritsu-Mate」を登録の上、出願書類の提出(郵送のみ)が必要です。
※出願書類の提出は、郵送に限ります。
 日本国内からの郵送に限り、出願期間最終日の消印有効です。
 日本国外からの郵送の場合は、出願期間最終日必着で出願書類の郵送手配を行ってください。
 日本国内および日本国外からの郵送について、やむを得ない事情(自然災害、紛争、テロ等)により、
 出願期間における郵送が困難である際、必ず事前にスポーツ健康科学部事務室まで相談ください。

詳細  :立命館大学大学院入試情報サイト(入試要項および過去問題等が確認できます)
お問合せ: 立命館大学スポーツ健康科学部事務室(研究科担当)spoken3@st.ritsumei.ac.jp 

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2022.12.22

【公聴会&ミニレクチャー】スポーツ健康科学研究科博士学位授与申請論文(2022年度3月授与予定)に関わって


標記、スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程における2022年度3月授与予定の博士学位授与申請論文(甲号)について、

【公聴会】および【ミニレクチャー】を開催いたします。参加希望者の方は、添付の「公示」より詳細情報を確認ください。

      

<公示>

立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科博士学位授与申請論文(甲号)公聴会のお知らせ2022年度3月授与予定)

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2022.12.01

立命館大学スポーツ健康科学部の橋本健志教授らの研究チームは、カフェインを摂取することによって、陸上競技の100 m走の疾走タイムが実際に短縮することを明らかにしました

カフェインによって100 m走が速くなる世界初の知見!~100 m走におけるカフェインの急性効果についてのフィールドテスト~

 

立命館大学スポーツ健康科学部の橋本健志教授らの研究チームは、カフェインを摂取することによって、陸上競技の100 m走の疾走タイムが実際に短縮することを明らかにしました。本研究成果は、20221014日(現地時間)に、「Medicine & Science in Sports & Exercise」(オンライン版)へ掲載されました。

 

詳細はこちら

https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=2919

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2022.11.24

2022/11/12 本研究科博士課程前期課程2回生 永原悠利さんの研究が「Sports Medicine - Open」に原著論文として掲載されました。

本研究科博士課程前期課程2回生 永原悠利さんが、本学部教授 伊坂忠夫先生、講師 寺田昌史先生、助教 前大純朗先生、特任助教 杉山敬先生、鹿屋体育大学学長 金久博昭先生と共同で取り組まれた研究「Heavy Resistance Training Versus Plyometric Training for Improving Running Economy and Running Time Trial Performance: A Systematic Review and Meta-analysis」が、「Sports Medicine - Open」に原著論文として掲載されました。

 

ランニングと高負荷レジスタンストレーニングあるいはプライオメトリックトレーニングとの複合トレーニングは、ランニングエコノミーや長距離走パフォーマンスを効果的に向上させることが知られています。しかし、これら2つのトレーニングのどちらがよりランニングエコノミーや長距離走パフォーマンスを向上させるのか明らかになっていません。そこで、本研究は、先行研究における知見をまとめ、2つのトレーニングがランニングエコノミーやタイムトライアルパフォーマンスに及ぼす効果の違いを調査しました。その結果、ランニングと高負荷レジスタンストレーニングの複合トレーニングは、プライオメトリックトレーニングと比較して、ランニングエコノミーやタイムトライアルパフォーマンスを向上させることが明らかになりました。また、10週間以上のトレーニング実施は、2つのトレーニング効果を高めることも示唆されました。

 

論文はこちらから


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English

2022/11/12 Yuuri Eihara is a Graduate Student in SHS, and his research manuscript has been published in Sports Medicine - Open.

 

Yuuri Eihara is a Graduate Student in SHS, and his research manuscript “Heavy Resistance Training Versus Plyometric Training for Improving Running Economy and Running Time Trial Performance: A Systematic Review and Meta-analysis” has been published in Sports Medicine - Open. In this study, he collaborated with Tadao Isaka (Professor in SHS), Masafumi Terada (Associate Lecturer in SHS), Sumiaki Maeo (Assistant Professor in SHS), Takashi Sugiyama (Assistant Professor in SHS), and Hiroaki Kanehisa (President at the National Institute of Fitness and Sports in Kanoya).

 

Heavy resistance and plyometric training, as an adjunct to running training, could improve running economy and long-distance running performance. However, the comparative effectiveness has been unclear. Thus, the present study aimed to determine if there are different effects of heavy resistance training vs. plyometric training on running economy and running time trial performance in long-distance runners. Our findings indicated that heavy resistance training, as an adjunct to running training would have more beneficial effects on running economy and running time trial performance than plyometric training. In addition, runners might gain larger effects by conducting each training, over 10 or longer weeks.

 

Journal website:

https://rdcu.be/cZv5X

news20221128-1

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22.11.16

スポーツ健康科学総合研究所シンポジウム「都市とスポーツ」の開催ご案内

日時 :【DAY1】2022年12月8日(木) 18:30-20:40
    【DAY2】2022年12月15日(木) 18:30-20:40

場所 : ZOOMウェビナー 

「自分がどこから来たのかがわからなければ、どこにも行くことはできない」

東京オリンピック・パラリンピックはコロナ禍に見舞われ、近代五輪史上初めて延期し開催されました。アスリートたちの活躍はメディアを通じて、変わらぬ感動を呼び起こす一方で、行動制限が課せられた一般社会と、バブルの中で行われるスポーツとの間での分断を否応なく意識させられました。

これからも学校部活動の地域移行、札幌五輪招致など、日本のスポーツを取り巻く環境は重要な局面が続く予定ですが、以前のようなスポーツに対する寛容な世論を期待することは難しくなり、これまでのスポーツの在り方に変化があるのかもしれません。

誰しもがスポーツを知っているはずです。しかしスポーツとそれを取巻く環境の変化については、それほど理解できていないのではないでしょうか。現代のスポーツは、工業化によって急激な都市化にさらされた都市で大衆化し、情報化する社会と共に変化し発展してきました。今後の変化を予測し対応するためには原点である「都市とスポーツ」に立ち戻り、共通した認識と理解を築き、自由に意見を交換する場が必要です。そのひとつとして本シンポジウムを開催します。


本学部伊坂忠夫教授、長積仁学部長が登壇します。

☆詳細情報・お申込みはこちらから

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2022.10.25

Dr. Philip Atherton先生による集中講義

2022722日から5日間、英国ノッティンガム大学の教授であるPhilip Atherton先生にBKCキャンパスにお越し頂き、「運動生理学」の夏期集中講義を実施して頂きました。

講義内容は骨格筋の構造からエネルギー代謝、筋肥大・萎縮に関わる遺伝子多型など幅広く、最新の科学的エビデンスを取り入れた講義が展開されました。専門性の高い講義でありながらも、人文社会系の大学院生でも理解できるように基礎的な概念にもたっぷりと時間を使っての講義とディスカッションが繰り広げられました。

全て英語での授業であったにも関わらず、参加した博士課程前期課程の大学院生はとても熱心に課題に取り組んだり、ディスカッションに積極的に参加し、活気の感じられる集中講義となりました。

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2022.10.25

本研究科博士課程前期課程1回生松村哲平さんの研究が「Medicine & Science in Sports & Exercise」に原著論文として掲載されることが決定しました。

スポーツ健康科学研究科博士課程前期課程1回生松村哲平さんがスポーツ健康科学部 教授 橋本健志先生、同教授 篠原靖司先生、同助教 塚本敏人先生、日本体育大学体育学部 准教授 大塚光雄先生、スポーツ健康科学研究科修了生 杉本岳史さん、同卒業生(現米国パデュー大学博士課程1回生)友尾圭吾さんと共同まれた研究論文「Acute effect of caffeine supplementation on 100-m sprint running performance: A field test、「Medicine & Science in Sports & Exercise原著論文として掲載されることが決定しました

https://journals.lww.com/acsm-msse/Abstract/9900/Acute_Effect_of_Caffeine_Supplementation_on_100_m.136.aspx

 

コーヒーやエナジードリンクなどに含まれるカフェインは、摂取することで筋力や持久力などのさまざまな運動パフォーマンスを一時的に向上させることが分かっています。陸上競技においてもカフェインの需要は高く、世界陸連(旧国際陸上競技連盟)も2019年に発表した陸上競技における栄養摂取のコンセンサス(Burke et al. 2019; Slater et al. 2019)において、短距離走(60 mから400 mまでのトラック種目)に対するカフェインの有効性を示唆しています。しかし、これらを裏付ける証拠としての研究は、球技に焦点を当てたものが多く、陸上競技の短距離走に対するカフェインの有効性を直接的に示す知見はありませんでした。

 

 そこで本研究では、100 m走に対するカフェインの急性効果を、実際のフィールドテストにて明らかにしました。その結果、疾走パフォーマンスに影響する環境要因(風など)を補正した疾走タイムが、カフェインの摂取により0.14秒短縮することが明らかとなりました。さらに、この疾走タイムの向上が、スタート直後の爆発的な加速に起因することが示唆されました。本研究は、100 m走に対するカフェインの有効性を直接的に示した初の知見となります。

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22.10.13

永浜准教授が「発達障がいを生きない。」を出版されました。

永浜明子准教授(専門:臨床哲学)が、ミネルヴァ書房から「発達障がいを生きない。」という書籍を出版されました。

受講学生の一人と10年以上連れ添ってきた日常での様々な出来事を振り返って、「障がい」とは何か、「特性」とどのように向き合うのか、日々、試行錯誤を繰り返しながら、二人が歩んできた道のりが綴られています。

そもそも「障がい」という言葉は、何を意味するのでしょうか?

少なからず、私たちは、この言葉に対して、ポジティブなイメージを抱くことはなく、妨げや何かが機能しない、また何かが劣っているといったネガティブな言葉として受け止めていることと思います。ただ、それは、誰のことを基準に、またどのように判断しているのでしょうか?

永浜先生は、「障がい」というものは、特定の誰かにだけ紐付けられたものではなく、ひととひととの関係性の中で、生じたり、生じなかったりするものである、つまり、ひととひととの関係性の「間」に起因するものであると述べられています。人々は、一般的に、ひととひととの異なりや違いを捉えて、自分自身の存在を確かめようとします。その眼差しが、違いがあるということを捉えるだけに留まらず、優劣や自身との異なりを過剰なまでに奇異に感じ、それを障がいと捉えてしまいます。そして、ひとには違いがあることを前提にするのではなく、他者と異なるマイノリティの存在に対して、偏見や差別といった感情を抱いてしまいます。

ひとには、それぞれ特性がありますが、その特性を「ギフテッド」と呼び、「特別な力」として表現することもあれば、特性が本人だけでなく、その周りの人々の生きづらさを助長することがあります。ひとがそのひとらしく生きることは、容易ではないのですが、本書で述べられているように、「あなたはあなたのままでいい」という生き方やひとのありようを、一人でも多くのひとが受け止め、ひとにはそれぞれ違いがあること、そしてそれぞれが各々の輪郭を持っていることを理解してほしいと思います。

本書は、専門書としてではなく、一般書として取り扱われているのは、同じような境遇に置かれる人たちの背中を押したいという願いが込められています。ひとの尊厳やひとのありよう、またひととどのように向き合うべきなのかについて、とても考えさせられる一冊です。

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2022.10.04

テキサス大学 石澤 里枝 先生によるサロン・ド・アプレミディが開催されました。

2022928日の16:20から、テキサス大学 石澤 里枝 先生によるサロン・ド・アプレミディが開催されました。タイトルは骨格筋の求心性神経におけるメカノチャネルPiezo1の役割」です。

 

運動時における循環調節には、骨格筋からの反射経路である運動昇圧反射が重要な役割を担っています。この反射は、骨格筋に局在する求心性神経が代謝的(筋代謝受容器反射)および機械的(筋機械受容器反射)な変化を循環中枢へ伝達し、交感神経を賦活するシステムです。先生らの研究グループは骨格筋の求心性神経に局在する温度感受性Transient Receptor Potential Vanilloid 1TRPV1)チャネルが筋代謝受容器反射のメディエーターとして機能することを報告されていますが、筋機械受容器反射に関与する機械感受性チャネルについては未だ不明な点が多いのが現状です。

また、昨年、上記のTRPV1と同じくノーベル賞受賞の対象となったPiezoチャネルにも注目が集まっており、先生らの研究グループでも、骨格筋の求心性神経におけるPiezoチャネルの局在ならびにその機能ついて検討しておられます。

 

本セミナーではラット神経-骨格筋標本を用いたシングルユニット神経活動記録から得られた知見を紹介しながら、運動時における循環調節因子としてのPiezoチャネルの新しい可能性についてご発表いただきました。

特に、2型糖尿病などの疾患における運動時の循環調節機構の減弱化と上記のTRPVPiezoチャネルとの関係性について、大変興味深い知見をご紹介いただきました。

教員や大学院生のみならず、学部生からも参加者がありましたが、多くの未発表データを含む、最新の知見をご紹介いただき、参加者は大変刺激を受け、有意義な会となりました。

 

石澤先生、大変貴重なご講演をありがとうございました。


event20221003-3

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2022.10.03

2022/10/6(木)~博士課程前期課程および博士課程後期課程入学試験(11月入試)の出願を開始します

博士課程前期課程および博士課程後期課程
(2022年11月実施)入学試験の出願開始についてお知らせ致します。

試験日 :2022年11月12日(土)
出願開始:2022年10月6日(木)~2022年10月20日(木)
※出願は「Ritsu-Mate」を登録の上、出願書類の提出(郵送のみ)が必要です。
※出願書類の提出は、郵送に限ります。
 日本国内からの郵送に限り、出願期間最終日の消印有効です。
 日本国外からの郵送の場合は、出願期間最終日必着で出願書類の郵送手配を行ってください。
 日本国内および日本国外からの郵送について、やむを得ない事情(自然災害、紛争、テロ等)により、
 出願期間における郵送が困難である際、必ず事前にスポーツ健康科学部事務室まで相談ください。
詳細  :立命館大学大学院入試情報サイト外部リンク (入試要項および過去問題等が確認できます)
お問合せ: 立命館大学スポーツ健康科学部事務室(研究科担当)spoken3@st.ritsumei.ac.jp

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2022.09.05

2022年度秋学期 研修生・研究生出願受付について

2022年度秋学期研修生・研究生出願受付について、下記の通り、実施いたします。

出願希望の方は、要項をよく確認の上、オンライン申請を行ってください。

 

<要項>

出願手続要項


<オンライン申請>

▶在学生の方は、下記URLより申請ください。

https://cw.ritsumei.ac.jp/campusweb/SVA40D0.html?key=LNG20220905131812635801597


▶在学生以外の方は、下記URLより申請ください。

https://rw.ritsumei.ac.jp/survey/guest/SVA4FD0.html?key=LNG20220905131735527801597

 

<申請期間>

2022/9/5(月)13:302022/9/12(月)17:00


以上

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2022.09.02

博士課程後期課程6回生 濱野 純さんが日本体力医学会学会賞(JPFSM)を受賞しました!

題目:疲労困憊に至る高強度・短時間・間欠的運動が血漿副甲状腺ホルモン濃度に与える影響

所属先:立命館大学スポーツ健康科学部、コロラド大学医学部

著者:濱野純、清水崇行、街勝憲、Wendy M Kohrt, 田畑泉


 副甲状腺ホルモンが骨吸収を促進することが知られており、中等度の強度の長時間運動中に血中カルシウムイオン濃度が低下することにより血漿副甲状腺ホルモン濃度が上昇することが、運動・トレーニングによる男女とも疲労骨折を引き起こす機序であるという可能性が示唆されている。

 一方、数分以内で疲労困憊に至るような高い強度の運動では、血中副甲状腺ホルモン濃度は増加しないという報告がある。そこで、本研究は、その運動を用いたトレーニングにより最大酸素摂取量および最大酸素借を最大に増加させることが知られている高強度・短時間・間欠的運動(HIIE:タバタトレーニングのための運動)が血漿副腎皮質ホルモンに及ぼす影響を明らかにすることを目的として実施した。7名の若年成人男子が前日から空腹後に2つの自転車エルゴメータ運動を別々の日に行った。HIIEの日には、最大酸素摂取量の170%の強度の20秒間の運動を10秒の休息を挟み、6回から7回で疲労困憊に至る運動(タバタトレーニング)を行った。中等強度運動(MIE)日には、最大酸素摂取量の70%の強度の運動を60分行った。HIIE後の最高血中乳酸濃度は、15.2 ± 1.3 mmol/lであった、一方MIE日 は、2.2 ± 0.9 mmol/lであった. HIIE日において血漿副甲状腺ホルモン濃度は有意に低下した(運動前: 30 ± 5 pg/ml, 運動終了後10: 22 ± 4 pg/ml, p<0.05)。一方、MIE日において、血中副甲状腺ホルモン濃度は有意に増加した。HIIEは、運動後に有意に血中イオン化カルシウム濃度を上昇させたが、MIEでは運動前後で差は無かった。本研究によりHIIE(タバタトレーニング運動)は、血中カルシウムイオン濃度を低下させることにより副甲状腺ホルモン濃度を上昇させないことが明らかとなった。この結果は、タバタトレーニングは、疲労骨折等の骨に悪影響を与えないで、有酸素性および無酸素性エネルギー供給機構を同時に最大に高める可能性のあるトレーニングのための運動であることが示唆された。

 つまり、有酸素性および無酸素性エネルギー供給機構という持久性競技のパフォーマンズに関係の深い体力を高めることをトレーニングの目的とした場合には、従来よりもタバタトレーニングを含むHIIEを増やし、中等強度の持久性運動を少なくすることが、持久性競技者の疲労骨折を防止し、競技力を高める上で重要であることを示唆している。

 

<参考URL

https://www.right-stuff.biz/jspfsm77/award/

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2022.8.30

本研究科博士課程後期課程4回生 草川祐生さんの研究が「Journal of Anatomy」に短報として掲載されました。


本研究科博士課程後期課程4回生 草川祐生さんが、本学部教授 伊坂忠夫先生、助教 前大純朗先生、特任助教 杉山敬先生、鹿屋体育大学学長 金久博昭先生、国士舘大学理工学部助教 栗原俊之先生と共同で取り組まれた研究「Associations of muscle volume of individual human plantar intrinsic foot muscles with morphological profiles of the foot」が、「Journal of Anatomy」に短報として掲載されました。

ヒトの足底部に存在する足底内在筋のサイズは、足内側縦アーチ高や足長などの形態学的パラメータとの関連性が指摘されてきました。しかし、この知見は、10個の足底内在筋のうち、限られたいくつかの内在筋サイズとの関連性を検討したことにより得られたものでした。そこで、本研究は個々の足底内在筋の筋体積を磁気共鳴画像法よって定量化し、それらと足部形態学的パラメータとの関係性を調査しました。その結果、足底内在筋全体、特に足趾屈曲に特化した筋(短母趾屈筋、短趾屈筋および足底方形筋)の筋サイズが、内側縦アーチ高ではなく、前足部幅と周径パラメータと関連すること明らかにしました。


Journal website:

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/joa.13753




Yuki Kusagawa is a Graduate Student in SHS, and his research manuscript has been published in Journal of Anatomy.

Yuki Kusagawa is a Graduate Student in SHS, and his research manuscript “Associations of muscle volume of individual human plantar intrinsic foot muscles with morphological profiles of the foot” has been published in Journal of Anatomy as a brief communication. In this study, he collaborated with Tadao Isaka (Professor in SHS), Sumiaki Maeo (Assistant Professor in SHS), Takashi Sugiyama (Assistant Professor in SHS), Hiroaki Kanehisa (President at the National Institute of Fitness and Sports in Kanoya), and Toshiyuki Kurihara (Assistant Professor in Kokushikan University). 

It is known that the several plantar intrinsic foot muscles are related to the foot morphological profiles, such as the medial longitudinal arch and foot length. However, these findings were obtained from previous studies only examining the interrelationship between the limited morphological profiles of the foot and the size for three of the 10 human plantar intrinsic foot muscles. This study aimed to elucidate how the size of each plantar intrinsic foot muscle associates with the morphological profiles of the foot. Our results indicate that forefoot width and circumferential parameters (instep and ball circumference), not MLA height, associate with the size of the whole plantar intrinsic foot muscles, especially those specialized in toe flexion (flexor hallucis brevis, flexor digitorum brevis, and quadratus plantae).


Journal website:

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/joa.13753

(ニュース)20220830-1

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2022.08.23

本学部助教・藤江隼平先生が、本学部教授・家光素行先生、真田樹義先生、東京医科大学主任教授・浜岡隆文先生と共同で取り組まれた研究が「Experimental Gerontology」に原著論文として掲載されました

この研究論文では、中高齢者を対象とした動脈硬化度に対する有酸素性トレーニングの経時的検討により、血管拡張物質・NOの調節物質(apelin, adropin, ADMA)を介したNO産生の経時的な変化が動脈硬化度の低下効果に関連することを明らかにしました。

 

Dr. Shumpei Fujie is an Assistant Professor in Faculty of Sport and Health Science of Ritsumeikan University, and his research manuscript was accepted and published in Experimental Gerontology, which collaborated with Professor Motoyuki Iemitsu and Kiyoshi Sanada (Ritsumeikan University), Professor and Director Takafumi Hamaoka (Tokyo Medical University).

This study revealed that aerobic exercise training-induced changes in the time course of NO production via NO-regulating hormones (apelin, adropin, and ADMA) may participate in aerobic exercise training-induced improvements of central arterial stiffening with advancing age.


(ニュース)20220823-1

 Fujie S, Sanada K, Hamaoka T, Iemitsu M. Time-dependent relationships between exercise training-induced changes in nitric oxide production and hormone regulation. Exp Gerontol. 2022; 166: 111888.

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2022.08.18

本学部助教 前大純朗先生の研究が「European Journal of Sport Science」に原著論文として掲載されました。

本学部助教 前大純朗先生が、本学部教授 伊坂忠夫先生、特任助教 杉山敬先生、学部生 呉宇航さん、卒業生 ⻩猛さん、本研究科博士課程後期課程 大学院生 草川祐生さん、博士課程前期課程 修了生 桜井洸さん、鹿屋体育大学学長 金久博昭先生と共同で取り組まれた研究「Triceps brachii hypertrophy is substantially greater after elbow extension training performed in the overhead versus neutral arm position」が、「European Journal of Sport Science」に原著論文として掲載されました。

上腕の裏側に位置する上腕三頭筋は、肘関節の伸展と肩関節の伸展に作用する筋であり、その筋長はこれら二関節の角度の影響を受けます。本研究では、上腕三頭筋の筋長と肘関節および肩関節の角度との関係に着目し、上腕三頭筋がより伸ばされる上肢挙上位での肘関節伸展トレーニング(通称:オーバーヘッド・トライセプス・エクステンション)は、上肢下垂位で行う場合(通称:トライセプス・プッシュダウン)と比べ、上腕三頭筋の筋肥大の程度が1.4倍大きいことを明らかにしました。本研究の結果は、上腕三頭筋の筋肥大や加齢に伴う同筋の筋萎縮への対策を目的としたトレーニング・リハビリテーションプログラムを作成するうえで直接的に、また他のエクササイズ種目に応用するうえでも間接的に、重要な知見となると考えられます。

 

Journal website:

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17461391.2022.2100279?scroll=top&needAccess=true(ニュース)20220818-4

Sumiaki Maeo is an Assistant Professor in SHS, and his research manuscript “Triceps brachii hypertrophy is substantially greater after elbow extension training performed in the overhead versus neutral arm position” has been published in European Journal of Sport Science. In this study, he collaborated with Tadao Isaka (Professor in SHS), Takashi Sugiyama (Assistant Professor in SHS), Yuhang Wu (Undergraduate Student in SHS), Meng Huang (Graduate in SHS), Yuki Kusagawa (Graduate Student in SHS), Hikaru Sakurai (Graduate in master’s SHS), and Hiroaki Kanehisa (President at the National Institute of Fitness and Sports in Kanoya).

 

The triceps brachii is lengthened more in a overhead (shoulder-flexed) than neutral arm position, due to its bi-articular nature crossing the elbow and shoulder joints. This study demonstrated that triceps brachii muscle size was 1.4-fold more effectively increased by cable elbow extension training performed in the overhead than neutral arm position, suggesting that training at long muscle lengths promotes muscle hypertrophy. The results of this study will be directly useful in establishing training and rehabilitation programs aiming to maximize hypertrophy and counteract age-related sarcopenia of this muscle, while also being a good foundation for developing future studies using a similar approach with other muscles.

 

Journal website:

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17461391.2022.2100279?scroll=top&needAccess=true

 

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