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2025年12月23日(火)「スポーツ健康科学と未来」にて、オーガイホールディングス株式会社の代表取締役社長である野田真一氏にお越しいただきました。

2025年12月23日(火)、学部科目「スポーツ健康科学と未来」に、オーガイホールディングス株式会社の代表取締役社長である野田真一氏をお招きし、歯や噛み合わせに関する口腔の大切さについてスポーツ健康科学との関連から講義をしていただきました。
 最初に、適切な位置で噛み合わせることにより姿勢が良くなり、身体パフォーマンスが向上することを、本学部と連携して測定したデータも踏まえながらご説明いただきました。マウスピースや歯が抜けた際の義歯の作成には歯科技工士が必要とされますが、その後の生活への影響やパフォーマンスへの影響をデータとして取得するにはスポーツ健康科学分野の専門的な知識が必要であると学ばせていただきました。
 続いて、日本のように高齢者人口が増加している中、高齢者の口腔機能を支援する入れ歯市場へ事業展開されている様子をお話しいただきました。具体的には、野田さんがお父様へ3Dプリンターで作成した入れ歯をプレゼントし、これまで食べられなかったものが久々に食べられるようになったおかげで、身体機能やメンタルヘルスが良好になったというお話は、非常に印象的でした。超高齢社会や歯科技工士不足という社会課題に対し、3Dプリンターや移動診療(歯科検診MaaS)を活用した次世代の歯科医療モデルを構築したり、技術革新だけでなく「入れ歯をギフトする(ギフトデンチャー)」という新たな文化を形成したりすることを通じ、食卓から家族の幸福を創出する未来をお伝えいただきました。
 最後に、ビジネスの考え方にも触れていただき、スポーツ健康科学とビジネスの共通点を示しながら、目の前の「1人」を助けることから始まる課題解決のプロセスを学ばせていただきました。
野田さん、口腔とスポーツ健康科学についての貴重なご講演を誠にありがとうございました。
(ニュース)20251223エグゼクティブレクチャーⅡ野田様