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大学院科目「スポーツ健康科学エグゼクティブレクチャーII」に日本スポーツ振興センター国際情報戦略部 山田悦子 氏に講義をしていただきました
2025年12月4日(第10回)・11日(第11回)・18日(第12回)の3日間にわたり、大学院授業「スポーツ健康科学エグゼクティブレクチャーⅡ」に、日本スポーツ振興センター国際情報戦略部 山田悦子氏をお招きして、講義を行っていただきました。山田氏は、現在主に開発と平和のためのスポーツ(Sport for Development and Peace)を、各種団体の戦略等に組み込むための普及・啓発等に取り組まれ、パリ2024インパクト&レガシー戦略評価監督委員会の委員としてもご活躍されています。
第10回は、山田氏のこれまでのご経歴についてご紹介いただいた後、開発と平和のためのスポーツ(Sport for Development and Peace)に関する国際的な政策の潮流について、パリオリンピック・パラリンピックの成果について具体的に公表されている調査結果やパリ2024オリンピック市民マラソン“Marathon pour Tous”といった事例の紹介も含め詳しくお話しいただきました。また、受講生のグループで「オリンピック・パラリンピックの成功の是非について」グループ間で簡易的なディスカッションを行いました。そして、オリンピック・パラリンピックを軸に「誰にとっての成功なのか?」についての検討を行いました。
第11回は、日本スポーツ振興センターとsportanddev(国際NPO)が行ったスポーツを通じた社会課題の解決や持続可能な開発に関するアンケート調査結果の共有と解説をしていただきました。加えて、「運動習慣を身につけてもらうことを目的とした健康増進プログラムを実施した」というケースが提示され、成功したといえるかどうかのディスカッションを受講生のグループ間で行いました。さらに、日本スポーツ振興センターとsportanddevが開発した「SDGs達成へ向けたスポーツの活用ガイドブック」“Bridging the Divide in Sport and Sustainable Development: A guide for translating policy into practice and effective programme management”についてご説明いただきました。
第12回は、「パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会は成功したと結論づけられるのか?その理由は何か?」について受講生のプレゼンテーションが行われました。受講生のプレゼンテーションに基づいて、EBPMに基づく政策立案の重要性、パリ2024オリンピック・パラリンピックにおける招致段階からのレガシー&サスティナビリティ戦略、パリ2024インパクト&レガシー戦略評価監督委員会がレビューした各種レポートに基づく情報共有、フランス国内におけるアクティブデザイン(施設+インセンティブ)の実例、などについて詳しく解説していただきました。
日本スポーツ振興センター国際情報戦略部山田悦子氏による講義は、大学院生にとって開発と平和のためのスポーツ(Sport for Development and Peace)やパリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシーについて学ぶ非常に有意義で貴重な機会となりました。お忙しい中、素晴らしいご講義をいただき、様々な示唆をいただいた山田氏に心から御礼を申しあげます。ありがとうございました。

