C@reer Story 卒業生のキャリアストーリー一覧
木戸 康平さん
産業技術総合研究所勤務
生命工学領域 健康医工学研究部門・研究員
2018年度修了
困難があるからこそ、 やりがいが得られる

KIDO
Kouhei
- 学部生
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- スポーツ健康科学研究科を志望した理由を教えてください。
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学部入学時は、ぼんやりと運動や健康増進に関わる仕事がしたいとイメージしていました。そんな中で、学部2年時に学会に参加する機会をいただき、これまで考えても見なかった運動を科学することの奥深さに魅入られ、自身の興味に最もマッチしたスポーツ健康科学研究科を志望しました。
- 研究科在学中
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- 在学中に力を入れた研究は何ですか?
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進学後は元々興味のあった、運動に関する研究を行いました。具体的には、レジスタンス運動(俗にいう筋トレ)の実施が、血糖コントロールに及ぼす影響とその分子メカニズムについて、骨格筋を主なターゲット臓器として研究していました。私が大学院生であった当初、藤田研究室には多くの大学院生が在籍しており、学生間での議論が活発に行われていました。実験方法の是非や結果の解釈等について喧嘩に近いような口論を繰り広げることも日常茶飯事でしたが、この過程を経て広い視野で物事を捉える能力が培われました。
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- 現在の職業を志望した理由を教えてください。
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大学院生・ポスドク・大学教員を経験する過程で、研究成果をヒトに実装することの意義とやりがいを強く感じました。しかし、それと同時に、その道のりの長さと困難さも痛感しました。私は、今後長い時間をかけて研究に邁進し、ヒトの健康増進、社会課題の解決に貢献していきたいと感じたため、現在の職を志望しました。
- 研究科卒業後
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- 現在のご職業の中で、研究科での学びが生きている点についてお聞かせください。
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研究活動を行う上での根本的な思考力は、大学院での経験から培ったものです。スポーツ健康科学研究科は教員と学生との距離感が近く、密に議論を交わしなから研究を進めることができる環境でした。この環境によって、能動的に研究を遂行する能力が培われ、独立した現在においても、自立的した研究運営を行うための基盤となっています。その他にも、資金獲得や研究室運営のノウハウについても大学院生時代に学んだものが現在にも生きています。
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- 受験生(学部生、社会人など)へメッセージをお願いします。
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大学院では、主体的に行動することが重要です。受け身で学びの機会を得るだけでなく、積極的に行動を起こすことで、得られるものは何倍にも大きくなります。是非、楽しく多くの学びが得られる大学院生生活を送ってください。