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C@reer Story 卒業生のキャリアストーリー一覧

宮尾 夏姫さん

国立大学法人奈良国立大学機構 奈良教育大学勤務
保健体育講座・准教授

2023年度修了

研究科で築き上げた土台が、 指導力の源に

宮尾 夏姫

MIYAO
Natsuki

学部生
スポーツ健康科学研究科を志望した理由を教えてください。
修士課程時代に大変お世話になった大友教授がおられたことが一番の理由です。私の取り組みたい研究を「おもしろい」と言ってくださり、社会人からの進学を受け入れてくださることも本当に有り難かったです。また、進学を考えた際に、家庭との両立も含めて進学先を検討する必要がありましたが、助手として勤務していた大学の先生が大友先生のもとで学んでおられたことも大きな後押しとなりました。
研究科在学中
在学中に力を入れた研究は何ですか?
体育科教育学における教師教育に関する研究に取り組んでおりました。具体的には、小学校の先生方を対象とした校内研修プログラムを開発し、その効果を実証しました。校内研修プログラムを構築し、実際に学校現場で実践していただき、その効果検証をしたので、在学中に実施した校内研修は、北は群馬県から南は北九州市まで25小学校を超えました。また、大きな自治体との連携で行った研修会は、115小学校の参加がありました。そのようなたくさんの学校さん、先生方、児童のみなさんの協力をいただいて、体育授業について養成段階に十分に学ぶことのできなかった先生の知識構成に効果があることを実証することができました。
研究科卒業後
現在のご職業の中で、研究科での学びが生きている点についてお聞かせください。
まずは、研究者としてしっかりとした土台を築いていただいたことが何より今に生きていると感じています。自分の研究テーマを進めるうえでも、さらには研究テーマを生み出すためにも、本当に必要な礎だと思っていますし、この土台のおかげで、学生の研究についても指導ができていると考えます。また、学校現場の先生方とのコミュニケーションや協働において、大友先生の実践から学ばせていただいたことも、現在につながっています。 さらに、研究室の先輩方は、研究者や学校現場で多くのキャリアを積まれた方ばかりでした。そうした先輩方の中で学ばせていただいたことも、年代の近い者同士では学ぶことができない貴重な学びを得ることができたと感じております。
受験生(学部生、社会人など)へメッセージをお願いします。
立命館大学スポーツ健康科学研究科は、研究者として生きていく覚悟をつけてくださいました。多くの先生方が、本当にお忙しい中、温かく厳しくご指導くださいます。特に社会人院生にとってはいろいろハードなところもありますが、ここで学位をとったと自分の自信に繋がっているように感じます。社会人院生にとって、受験を決めるにもたくさんの制約があると思いますが「やってみたい」と思ったとき、思ったことを一番大切にしていいのかなと思います。