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本研究科院生がサウジアラビアで食育講座を行いました。

2023921日、農林水産省から日本食普及の親善大使に任命され、中東地域での日本食普及を務める博士課程前期課程1回生の佐藤たきさんは、サウジアラビア王国ジッダ日本国総領事館にて日本や日本食に関心を持つサウジ人ほか現地の一般の方々を対象にした食育に関するセミナーを実施しました。

今次セミナーでは、佐藤さんは諸外国における日本の「食育」に焦点を当て、より健康的な食習慣を促進するために日本独特の味覚が有効であること、そして日本料理の技法が当地の郷土料理をより美味しく風味豊かにさせている現象を説明しました。具体的には、日本料理の重要な要素である「うま味」が昆布、かつお節、醤油、味噌、海藻、肉類、熟成食材などの多様な食材からもたらされること、そして「うま味」のある食事を食べることでバランスのよい健康的な食習慣を維持することができることを先行研究と合わせて説明し、これに対し出席者から高い関心が示されました。

聴衆には同時に、日本料理に関する意識調査を実施し、家族特性と日本料理への認知度、日本産化学調味料と市場性への評価が示されました。セミナーの模様は、現地主要英字紙であるアラブニュース(2023924日付記事)でも報道され、現地での日本食文化を一層普及させていく上で有意義な機会となりました。

 

(リンク)

https://www.arabnews.com/node/2379171/saudi-arabia