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2024年5月20日(月)政策アドバンスト研究Ⅰ「ケア・テクノロジー、STEM教育&ジェンダー」のゲストスピーカー講義が行われました

2024520日(月)政策アドバンスト研究Ⅰ「ケア・テクノロジー、STEM教育&ジェンダー」のゲストスピーカー講義が行われました

 

政策科学研究科の「政策アドバンスト研究Ⅰ」の授業はⅠA・ⅠBの2時限連続で実施しています。3週(3回)を1タームとして、先進的・先端的な政策研究を行っているゲストスピーカーを招聘しつつ、現代における様々な政策課題を学術的に検討していきます。429日~520日のタームでは、「ジェンダーの視点から」を大枠のテーマとし、担当教員による教室での講義と受講生同士のグループディスカッション、ならびにゲストスピーカーを講師に招いてジェンダーに関わる講義が行われました。

520日の講義では、アイルランド国立大学ダブリン校(UCD)の小舘尚文准教授をゲストスピーカーに招聘し、「ケア・テクノロジー、STEM教育&ジェンダー」をテーマとして、海外からzoomでのリアルタイムのオンライン講義をしていただきました。

講義の問いとして、ジェンダー平等を追求することは、社会の「ケア」にとって何を意味するのかが掲げられました。科学・社会・ジェンダーの結節点はどこにあるのか、「ケアは女性、テクノロジーは男性」という世の通念とされてきた見方は果たして正しいのか、もし正しい場合、ケア・テクノロジーは誰のものか、といった点について、講義を通して考察が繰り広げられました。講義の中では、Kahoot!アプリを用いたジェンダーに関するクイズも行われ、受講生たちが取り組みました。写真は、小舘先生が作成された講義資料の一部と講義の様子です。

講義から、ケアは女性で、テクノロジーは男性という根強いステレオタイプの存在や、ジェンダーギャップ指数などのジェンダー格差の国際的なランキングで上位だからといって、ジェンダーに関する問題がなくなっているというわけではない、そして、男女という二項対立だけではなく、STEM教育の面では、女性だけではなくマイノリティー全体に目向ける必要があるということを深掘りして洞察力を付けていくことが重要であることが示されました。受講生からは小舘先生の講義を通じて、新たな見方に気付き、見方や考え方をこれからの自身の研究活動の中でも取り入れていきたいなどの感想が寄せられました。

「ジェンダーの視点から」を大枠のテーマとした1ターム(3週)では、社会政策、歴史研究、経済学の領域からのテーマでの講義が行われました。受講生たちの専門分野は多様ですが、異なった分野の先端的な研究を受講生に紹介することで、現代社会の諸問題の基礎的知識が身について、問題を考える新たな視点を養う効果がありました。


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